サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ハメス・ロドリゲスとアレックス・サンチェス

2020-08-07 07:55:48 | 日記

この二人はどこか共通点がある。年齢もキャリアも違うが共通しているのは、どこかで歯車がおかしくなったということだ。多少の怪我はあるだろうが、毎年ちゃんと稼働していれば大選手になっているはずである。

 

まずハメスから見ていこう。若いと思っていたがもう29才である。ヨーロッパのクラブは2010/2013の3シーズンをポルト、2013/2014をモナコ、2014/2015以降はレアルマドリードに、しかし2017/2019の2シーズンはバイエルンにレンタル。2019/2020からレアルに復帰。だけどパッとしないシーズンだった。

 

最も輝いたシーズンはレアル1年目の2014/2015だろう。全公式戦で17ゴール、18アシストは圧巻。レアル入団のお披露目にはコロンビアのスペイン大使もかけつけて「ハメスの登場はコロンビアのサッカーの歴史を変えた」というコロンビア大統領のメッセージを届けた。レアルのペレス会長は「恋人」であり、「長年のサポーター」であるハメスを歓迎し、ハメスの夢が実現した今日という日をクラブが忘れることはないだろうと話した。

 

それから5シーズン経過してレアルから放出されそうだ。怪我が多かったこともあるが、ハメスはジダンと合わなかった。ハメスほどの選手でも監督と相性が悪いと干されてしまう。それが戦術的な問題なのか他の選手とのポジション争いなのかは知らないが、これはもう運だけだ。

 

あてアレックス・サンチェスは31才。2011年からバルサに3シーズン、2014年からアーセナルに4シーズン、その後、マンU,インテルなどに移籍して来季からはマンUからのレンタルではなくインテルがと正式契約。マンUと契約解除して、移籍金なしでのフリートランスファー、つまり厄介払いである。サンチェスほどの選手がここまでされるとはひどい。

 

サンチェスの全盛期はやはりアーセナル時代だろう。4シーズンでリーグ戦に122試合、60ゴールとコンスタントに結果を出していた。しかし2018年1月にムヒタリアンとのトレードでマンUへ移籍。背番号はベッカム、CR7の栄光の7番である。

 

スールシャールに冷遇されて2019年8月にインテルへレンタルに出された。今季は22試合4ゴールとさえなかったが、ルカクの直訴が効いたのか完全移籍となった。サンチェスはルカクに感謝しなければならない。

 

ハメスもサンチェスも監督から冷遇されるとそこから歯車が合わなった。これはどんな選手でもそうだろうが、このレベルの選手でもそうなる。ましてや中島翔哉はポルトの監督から嫌われたのだから、この監督がいる限りポルトでは戦力外だろう。