サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ローラインは戦術トレンド?

2023-06-18 15:00:59 | 日記

小澤一郎さんと木崎さんのユーチューブ番組を見ていたら、ラリーガの最近の特徴を説明していた。バルサに代表されるようにハイプレス、ハイラインで全体を圧縮してボールを保持する。ハイラインをすると当然DFラインの後方には広大なスペースができる。

 

これに対抗する戦術として、GKから正確なフィードを縦一本に通して、強力1トップがゴールする。つまりGKとFWの二人だけで点が取れる。代表的な例がマンCITYのハーランドとバルサのレバンドフスキだ。

 

このロングフィードにさらに対抗する戦術がローラインというわけだ。ハイプレスとハイラインならばDFラインはハーフラインほどになるが、ローラインならばもっと低くなる。するとローラインと中盤の間が間延びしてスペースを与えてしまう。それにさらに対抗するためにDFラインは屈強なCB二人とSBの一人を残す。SBは普通のSBではなくCBを起用する。こうして屈強なCBを3枚並べる。


すると守備は安定するが攻撃力が落ちる。だから最近のバルサは1-0で勝つようなスコアが増えたというわけだ。このようにローラインを重視するチームが増えてきて、CLのSFがインテル対ACミランのような守備が固いチームの対戦となった。

 

ただしどの強豪チームもローラインになってきたわけではなく、マンCITYのようにローラインもハイラインも両方できるチームもある。だからマンCITYは強いわけだ。日本代表の場合は、GKとCBが弱いので、このローラインはできない。いいCBを2枚も3枚もそろえるのは大変だが、GKは190cm以上の長身GKが日本人でも増えてきたので、その中でフィードが上手いGKがすぐに出てくるかも知れない。

Coaches' Voice | ローブロック

ハイラインとローライン。