サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

マイナンバーカード

2023-06-13 08:51:11 | 日記

健康保険証を廃止してまでも日本政府が強権的に普及しようとしているマイナンバーカードだが、オーストラリアの制度と比較してみよう。まずマイナンバーだが、筆者はカードどころかマイナンバーも持っていない。海外生活が長いし、たまに帰国しても短期だから住民票も届けないから、必要性がない。1か月以上滞在するのであれば、健康保険に加入してもいいだろうが、そもそも住所不定である。

 

さてオーストラリアの場合は、銀行口座を開く場合の身分証明となるものは、運転免許証、メデイケアカード、クレジットカード、パスポート、他に公的機関が発行したIDなどだ。一元的に管理されたマイナンバーのようなものはない、そして口座開設時にタックス・ファイル・ナンバーという番号を提出しなければならない。これは給与をもらうときにも必要。この番号で銀行から発生する利息、給与の詳細を税務署が管理する。しかしこの番号は身分証明としては使用できない。

 

国民皆保険のメデイケアは、税込み収入の2%を徴取される。それが控除される額が決まっていて低収入の人にはかからない。ここが日本との大きな差だろう。メデイケアは家庭医の診察料、公立病院での治療などをほぼカバーしてくれる。歯の治療と専門医の診察料はカバーしない。それでもかなりのすぐれものだ。

 

メデイケアはメデイケアカードと呼ばれる家族単位か個人単位に発行されるカードがある。写真などは貼っておらず単なる会員番号だけ。日本でやっていることは別途に身分証明カードを導入して、このメデイケアカードを廃止するようなものだ。そんなことが起これば国民の猛反対が起こるだろう。そもそも必要性がない。

 

このようにオーストラリアでは国民皆保険、運転免許証、税務管理番号もすべて別々であり、それを一元的にまとめようなんて動きはないし、そんな発想は出てこないだろう。間違える元だし、秘密保持も難しい。マイナンバーカードなんて愚の骨頂である。次の選挙ではこれを肯定する議員をぶち落としてやればいい。