3月30日(月)のつぶやき(読んだ本、『イザベルに ある曼荼羅』)

@rinakko 06:27
今朝のおめざに、十三駅で買った桜餅。でも、その喜八洲というお店は、調べてみたら酒饅頭とみたらし団子が人気商品だった。私が買ったのは桜餅と花見団子(かすりもしない)。また今度試してみる。

 
 
@rinakko 07:45
【イザベルに: ある曼荼羅/アントニオ タブッキ】を読んだ本に追加
 留まらぬこの時をせめて引き延ばしたい…と、ふと立ちどまる。染み入る文章はただ心地よく、どこへたどり着くとも知れぬままに運ばれていく旅は、またレクイエムの変奏でもあったよ…。
 当時の事情と思惑とに覆い隠され、そこに折り重なった時間に殆どかき消されたイザベルの足跡を、人の曖昧な記憶を繋いでタデウシュが手繰りよせていく。それは幽し糸なのに、ちゃんと導かれているようだ。イザベルはどんな女性だったのだろう…と思いを馳せつつ頁を繰ると、ゆっくり少しずつそのヴェールが解かれていく。その按配も素晴らしい。
 薄灰色の雨空が似合うと決め込んでねぶねぶ浸ったが、どんな雲も最後は風に払われてしまった。タデウシュが探していた“中心”とは違う場所にたどり着く、素敵な終わり方だった…。
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3月29日(日)のつぶやき

@rinakko 09:54
タブッキの『イザベルに』、とてもいいわ好きだわ。何度も立ち止まりながら読んでる。ねぶねぶ本。昨日よりも今日の天気の方が似合ってる。

@rinakko 10:09
小説の中の料理とか食事シーンを写真で再現しましたーっていう写真集、タブッキで出してくれたら買う! のに!
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3月28日(土)のつぶやき

@rinakko 04:15
【氷: 氷三部作2 (氷三部作 2)/ウラジーミル ソローキン】を読んだ本に追加
氷: 氷三部作2 (氷三部作 2)
クリエーター情報なし
河出書房新社
 
 

@rinakko 12:54
お昼ごはん。インド料理♪
 ご馳走さまでした♪

@rinakko 12:56
↑ シーフードとラム。…ところで、むかいのテーブルはタカラジェンヌお二人で、横顔が綺麗よ。前髪はきめきめ。
@rinakko 13:07
元タカラジェンヌ、らしい。

@rinakko 14:07
うららかだし、食べ過ぎたしで、三駅分歩いたわ。歌劇場前の花のみち、桜も一気に咲きだしたね。華やか華やか。

@rinakko 14:09
今日の連れ本がタブッキなので、どこか外で読みたい気分じゃが、帰るかー。
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3月27日(金)のつぶやき(読んだ本、『紙葉の家』)

@rinakko 07:59
【紙葉の家/マーク・Z. ダニエレブスキー】を読んだ本に追加

 「でも、真空…。そもそも…真空だ……」と、我に返るたびに幾度も気が遠くなった。異様な虚妄に取り憑かれた老人ザンパノは、どこにも存在しない家を真空の幹に据え、『ネイヴィッドソン記録』を創り出し、そこにわっさわさと枝葉を繁らせ絡ませた。煩雑なまでに、そして執拗に。真空故にこそ話を盛るのか。強迫観念か。その尽きない狂った熱はいったい何処から…と、空恐ろしくなりつつ引き込まれた。
 彼の心に「家」の妄念が巣食うことになった事情は、底知れぬ闇の中というか、謎のままで残される。まさにそこがホラーだったよ…。あと、ジョニーが憑かれていく様はザンパノのエコーのようだ。…面白かった!
(ミノタウロスや夢♯2のカタツムリの件なども、すこぶる好きだったわ。)
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3月25日(水)のつぶやき(読んだ本、『ぼくらが女性を愛する理由』)

@rinakko 08:03
【ぼくらが女性を愛する理由 (東欧の想像力)/ミルチャ カルタレスク】を読んだ本に追加
 21章の断片、短篇やエッセイによる“女性”賛歌。…とのことだが、“女性原理について思索”し、“愛と死の大女神の周囲に神秘のカーテンを張り巡らすマニアックな傾向”のある作家によるためか、さらりとは読めないところがよかった。少しセピアな横顔のポートレイトを想像したくなるような1篇もあれば、親近感は欠かせません…という1篇、人生の混乱期の話、思い出と呼ぶにはあまりにも苦い体験…たぶんいつまで経っても苦いままの記憶について、などなどの変奏。ルーマニア王国末期の物語「ザラザ」も忘れがたい。
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3月23日(日)のつぶやき(読んだ本、『教皇ヒュアキントス ヴァーノン・リー幻想小説集』)

@rinakko 14:32
【教皇ヒュアキントス ヴァーノン・リー幻想小説集/ヴァーノン・リー】を読んだ本に追加

 1篇ずつ、とっておきの秘密な場所へこそり…通う心地で大切に読んできたが、とうとう読み終えてしまった(嗚呼…)。美麗で硬質で素晴らしかった。作品集として読めたことによる満足感もまた格別で、妖しいファム・ファタールや神々の呪いと力を帯びた声が幾重にも響きあって、私をこの一冊のうちへ絡め捕ってしまえばよい…などと。
 抗い難く過去に魅せられてしまう人の姿と、その憧憬をかきたてては呼び寄せる幽霊の存在を描く話には、狂おしいほどの懐かしさを憶えた。そういう傾向があるのだな…と、久しぶりに思い知った。(お気に入りなんて選べませんことよ…。)

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3月22日(日)のつぶやき

@rinakko 08:20
【シェイクスピア全集 (10) ヴェニスの商人 (ちくま文庫)/W. シェイクスピア】を読んだ本に追加

再読。


@rinakko 08:51
三月のせいかしら、だるいし。ていうのは三月にごめんなさいだな。

@rinakko 08:56
そろそろ春の本整理、めためた楽しみ。昔ほど本が多くないので、日数がかからないのが物足りないほど。手をつけたらすぐに終わってしまいそう、手をつけるのが勿体無いわ。

@rinakko 09:09
昨夜のミス・マープルドラマ「殺人は容易だ」、未見の回なので後でみる。ベネディクト・カンバーバッチが出ている、らしい。ミス・マープルシリーズじゃないのに無理くりミス・マープルを割り込ませてくるパターンなので、どこまで話を変えているのかちょっと心配よ。
@rinakko 09:45
「殺人は容易だ」、ぼんやりと見覚えがある。あたしの記憶力よ…。

@rinakko 13:34
いつものお店にて、昼ビール餃子。窓も入り口も開いていて、風が通り抜けていく。
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3月21日(土)のつぶやき(読んだ本、『ロミオとジュリエット』 再読)

@rinakko 08:12
【シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット (ちくま文庫)/W. シェイクスピア】を読んだ本に追加

 再読。ジュリエットの若さ(14歳まであと2週間…)と可愛らしさが際立つ。出会った日のうちに自分から結婚のことを切り出す強さと真面目さ、ひとりでことを進められる決断力など、素晴らしい女の子だった。一方のロミオの行動が一見ちょっと…(もごご)なのだが、思春期だからこその衝動をもてあまし、もともと死や暴力に近しい場所に身を置いていたのだと思うとわからなくもない。まさにそういう年齢だけにある、命の危うさを思い出す。
 一目惚れの恋に突っ走って死に飛び込んでしまう顛末が、こちら側の世界からは届き得ない高みへと翔け上っていってしまったようにも思えて、この結末しかない話なのだとあらためて感じ入った。
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3月19日(木)のつぶやき(読んだ本、『ガラスの国境』)

@rinakko 14:47
【ガラスの国境 (フィクションのエル・ドラード)/カルロス・フエンテス】を読んだ本に追加

 素晴らしい読み応えだった。覆い重なりあう声たちの向こう、吐き出されては膨れ上がっていく遣り場のない憤りや欲望、欺瞞、理不尽への怒りと諦念…が渾然となった先に、メキシコの哀しみが見えてくる。
 たとえば国境を、ガラスでできて幻でしかない…と言い放つ傲慢な視点もあって、それはそれで誰かにとっては一応の現実だった。でも、様々な境遇に生きる登場人物たち各々の人生に穿たれた楔の如く、やはり国境は動かし難くそこにある。取り返しの付かない意味を持って、“世界で最も豊かな国の隣に貧しい国があるかぎり”…。とりわけ好きだったのは、表題作と「略奪」「女友達」「賭け」。
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3月18日(水)のつぶやき

@rinakko 07:30
【暗い旅 (河出文庫)/倉橋 由美子】を読んだ本に追加

 再読。この、ひりひりとした崖っぷちのような場所から遠ざかるほどに、胸を抉られる痛みは増すのかもしれない。くるおしくて辛い…。どの頁を開いても、思わず息を呑む文章に会う。
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