1月29日

 斜線堂有紀『本の背骨が最後に残る』を読んだ。 
 
 大変に好みな短篇集。
 血の臭気に塗れて悍ましくて酷くて、それでも…容赦のない美しさが胸を衝く。人の嗜虐性や暴力、痛覚、身体改造などへの拘りからも目を逸らせなくなる。
 そして “物語に淫した” という言葉にぎくっ、射竦められた。

 とりわけ好きだったのは、表題作や「ドッペルイェーガー」(これ、男女が逆だったらあの話…)、「痛妃婚姻譚」(絢爛に飾り立てられた搾取、怖過ぎる)、「本は背骨が最初に形成る」(“焼くのが先か──”)。

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1月27日

 お昼ごめん。
 「ばり嗎」にて濃塩。背脂たんもりでとろとろでした。 青空ごはん部 ラーメン部
 
  
 

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1月26日

 角田光代訳『源氏物語 3』を読んだ。
 源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、角田源氏は初めて。
 
 ますます話が面白くなっていくので、凄いな…とあらためて感嘆しつつ、読んだばかりの『みんなで読む源氏物語』の角田訳について取り上げている章の内容を思い出しつつ(なるほど草子地の魅力)、堪能した。

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1月24日

 川野芽生『Blue』を読んだ。
 
 ヒカリ先生の『姫と人魚姫』の文章にも、『人魚姫』の解釈やアンデルセンについて触れている件にもとても魅かれた(滝上さん素敵だ)。 演劇部員たち(皆一人称が違うw)のべたべたしない距離感の会話も心地よい。

 真砂として人魚姫を演じた主人公が、眞靑として人魚姫の陥った「憐れみ」を繰り返していた。

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1月23日

 小津夜景『ロゴスと巻貝』を読んだ。
 
 素晴らしかった。本を読みたい…というそれだけの思い、こちらにまで溢れてきて何とも切なくなったり。そして、自由で幅の広い「読書」への羨望すら覚える読み心地だった。
 ゆっくりと読み返したいおとっときな一冊になった。

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1月22日

 ブランチに辛い麺。韓国風甘辛カルボ。 青空ごはん部
 

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1月20日

 昼ビール部です。とりあえずの玉子焼きから、廻るお寿司〜。
 

 

 

 廻るお寿司、続き。
 あん肝〜、白子〜、寒ぶり〜、茶碗蒸し〜。などでした。
   
 
 
  
 
  
 

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1月19日

 シェイクスピア/松岡和子訳『リチャード三世』を再読した。
 
 引き続き、流石の面白さ。冒頭での言葉通りにこの世を憎む悪党に成り果せ、その後すみやかに堕ちてゆくリチャード3世。
 今回は『リチャード二世』からの時系列で読み返してきたので、あらためて「王様が禍根を残したらダメ!絶対!」と強く思った。後々の代が被る災いのスケールが凄過ぎる(血で血を洗う骨肉の、、、)。
 
 なぜこれほどにリチャード3世が悪として描かれたのかについては、ヘンリー7世の王位継承権が貧弱だった所為だということだが、王位の正統性をめぐってあんなにヨークとランカスターが対立して闘ってきたことを思うと、何という皮肉か。

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1月18日

 シェイクスピア/松岡和子訳『リチャード六世』を再読した。
 
 今回も堪能した。フランスとの百年戦争があって、更に国内ではとうとう薔薇戦争が…という流れで、内容も濃ゆいし(その分長いしw)見せ場もたんもりで流石の面白さ。
 第一部の乙女(かつ魔女)ジャンヌ・ダルクや、第二部からの王妃マーガレットがそれぞれに強烈な印象を残す。
 ランカスターとヨーク間の謀略の応酬、相次ぐ裏切り、からの更にまた寝返り…の展開で目が離せなくなった。
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1月16日

 シェイクスピア/松岡和子訳『ヘンリー五世』を再読した。
 
 “儀礼という見栄っぱりな幻よ、お前は王の安らぎを巧みに弄(もてあそ)ぶ、/俺は王だが、お前の本性(ほんしょう)は見抜いている。俺は知っているぞ、/王の安らぎは戴冠式で塗られる聖油でもなければ王笏(おうしゃく)でも王玉でもない、/(略)王は安眠できない、惨めな奴隷のほうがよほど熟睡できる、/重労働で得た粗末なパンを腹に詰め込み、心を空(から)にして、/五体を満足させて眠りに就くのだから。”

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