3月6日(金)のつぶやき(読んだ本、『バカカイ ー ゴンブローヴィチ短篇集』)

@rinakko 04:00
【バカカイ―ゴンブローヴィチ短篇集/ヴィトルド ゴンブローヴィチ】を読んだ本に追加

 ゴンブローヴィチ、短篇も流石の面白楽しさだ。満遍なくべったりとぬりたくられた黒い嗤いと、突きぬけた破壊と変態…の作風が、本当にどうかしていて大好きだ。人を喰ったような“バカカイ”の響き(偶然にしては出来過ぎじゃ…)に、思わずにやにやしてしまうのは言うまでもない。もう一話目の「クライコフスキ弁護士の舞踏手」から、はぁ…???の連続で呆気にとられてしまうが、そこが堪らぬ快感なのだから世話がないったら…。
 どの作品も一癖二癖ありまくりで唸ってしまう中、とりわけお気に入りは「計画犯罪」や「純潔」「冒険」「帆船バンベリ号上の出来事」「ねずみ」「大宴会」…。
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