10月30日

 レモンレモン床いっぱいの不発弾ひとつひとつをひろうかの日々

 ──佐藤弓生『世界が海におおわれるまで』

 火傷のようにめくれる日々をうらがえす人の鼓膜が天才だった

 この世どこかにわたしの四肢を継ぎ合わす犯人としてレモンが光る

 ──平岡直子『みじかい髪も長い髪も炎』

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10月12日

 my new gear…
 ケニアから遥々、アフリカンテキスタイル・キテンゲのお洋服が届いた。スモックワンピ♪  私にしては落ち着いた色遣い。
 Sサイズでも大きいので、ウエストマークで着るつもり(๑˃̵ᴗ˂̵)

 本当は ”ハイネックスモックワンピース“ なのだけど、襟を立てたら耳が半分隠れそうというね、、(流石にそこまでじゃないか、、)
 

 

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初夏の明治村へ

 昨日一昨日と、地元へ戻っていました。 
 そして、お天気を心配していた昨日は素晴らしい好天にめぐまれたので、犬山市にあります野外博物館「明治村」へ行ってきました~♪

 実は「明治村」は私たちのお気に入りスポットで、二人で来るのは6度目くらいですけれどもねー。
 犬山駅近く、いつもの「志野」でまずは腹ごしらえ。  焼きそばを頼むのは久しぶりでした。マヨネーズと辛子が惜し気なくたっぷり使ってあって、大変満足♪

 生中を3杯ずつ呑んでいたら、油断しまくりで1時間に一本のバスに乗りそびれました。タクシーで乗りつける正門前…。 
( あ、そうそう、関係ないですが、“なんじゃもんじゃの木”を運転手さんに教えてもらいました。今まで名前と実物が結び付いてなかったので、すっきりして嬉しかったわん。 )

 時折優しい風があったけれど、私たちが到着した時の鯉のぼりはこんな具合に休憩中(?)でした。
 今日はあまり建物には入らず、気ままにぶらりぶらり散策しました。てゆーか、今までで一番人出が多いくらいでしたので、何となく遠巻きにしてしまったかも知れないなー。

 この建物はだーさんお気に入りの、「西郷従道(西郷隆盛の弟にあたる)邸」です。  重要文化財指定となっています。接客用の洋館なので内装も家具類も豪奢ですが、それでいてすっきり洗練されているところが素敵です。

 もともと「明治村」は、取り壊されてゆく文化財を惜しんで創設された場所なので、ここにある建物はどれも移築によるものです。そう、本物ですよ。 
 そして更に「明治村」は、今後も建造物が増えていく可能性をも持っています。現に私たちが初めて見た一番新しい建物「芝川又衛門邸」の移築年は、去年になっていました。

 そしてこちら、「森鴎外・夏目漱石住宅」。
 いつにも増して人が多かったので中に入るのは諦めて、裏の窓から中を覗き込む私でした。にゃお~ん♪
 二人の文豪も座ったであろう濡れ縁です。

 こちらは地味ーな建物ですが、私のお気に入りの「第四高等学校物理化学教室」です。
 なぜ気に入っているのかって、宮澤賢治の世界を彷彿させてくれる建物だからです。長野まゆみさんの世界にも似合いそう…。

 村営バスは使ったことがありません。でも、隅々まで歩いてまわるのは大変かも知れません(市電やSLも利用できます)。私たちみたいにのんびりそぞろ歩いているだけならまだしも、一つ一つの建物にも入ったりしていたら…。
 あれに見えるは「宇治山田郵便局」。簡易郵便局として営業していますよー。

 「川崎銀行本店」と、入鹿池の眺め。
 

 「明治村」に来たならば、必ずや必ずや利用している汐留バーにて休憩。
 頼むものもほぼ決まっています。だーさんがチェイサー付きの“デンキブラン・オールド(40)”、私は“デンキブランサワー”。冷たくて美味しくて、あっと言う間になくなりましたねー。

 今回はこの辺で、正門前のバス停へ戻らねばなりませんでした。ちょっと心残りだったのが、幸田露伴住宅の「蝸牛庵」に生き損ねたことですー。全然地図を見てなかったので、近くまで行っていたのにとばしちゃったのでした。「蝸牛庵」も私のお気に入りだったのになぁ…。

 
 ここでなぜか宣伝。
 名古屋駅からですと移動に時間がかかりますが、ここは私たちおススメのスポットです。そりゃあね、明治時代に全く興味のない人には退屈な場所になってしまうでしょうけれど、明治時代の雰囲気が好きな方はもちろんのこと、例えば、古い建物が好き!とか、明治に書かれた文学が好き!とか、兎に角歴史を感じるものが好き!とか、だーさんのように理系の方でも好奇心が旺盛な人ならば、どこかしら楽しめるポイントがあるのでは…?と思いますですよー。もう少し先ですがナイター営業期間になると、浴衣姿の女性は入村無料になります。ハイカラさんのようなコスプレもあります(なぜ私がこんなことまでゆう?)。もしも機会がありましたらば…! 
 と言いつつ昨日の私は、陽に当たり過ぎてグッタリと消耗したのでしたわ…。日傘or帽子は欠かせないでしょうねー。

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今年も犬山祭

 今日は終日、うつらうつらと過ごしました。読んだのは、ガルシア=マルケスの『エレンディラ』。とても好きだったけれど(特に表題作すげー)、本の記事は明日からにします…。
 今日は、土日に楽しんできた犬山祭やら桜の画像をべたべた貼り付けて、元気を出そうと思います。

 5、6の二日間、愛知県は犬山市の犬山祭へ行ってきました。 
 去年と同様に駅前のホテルで二泊して、「えっ、このお祭りの為に?」と色んな人たちに感心して頂きました(感心じゃないっ)。でも、だーさんが手子衆として10年以上も参加している大事なお祭りなのです。
 国宝犬山城をいただく風情豊かな城下町が広がり、そこを13もの車山(山車のこと、“やま”と呼びます)を引き回す、壮大なお祭りです。年々見物客も増えていますよ。

 …と言いつつ。
 犬山と言ったらまずはこれ。私の一等大好きなお好み焼屋さんで、ねぎまととんぺい。今年もやって来たよ…と、これで実感。

 そしてビール(画像ないけれど)で鋭気を! 祭りじゃ祭りじゃ! 

 一日目の夜山。
 この時の細かいことが全然思い出せない…。私ったらそんなに呑んでたかしら?むむむ…。 
 さっきからずっと記憶をたどっていて、やっとこさ思い出せました。私はホテルにチェックインした直後、睡魔に襲われ寝てしまったのでした…。人混みをかき分けかき分け慌てて駆けつけたので、提灯を付けるところを見た記憶がないのは当たり前です。あちゃー(それをコロッと忘れてるところが…)。 
 三層の構造の車山、一層目(下山)にはお囃子。小太鼓さんたちの背中が可愛かったです。小学校中学年までの子供たちです。
 犬山祭は一日目を試楽(しんがく)、二日目を本楽(ほんがく)と呼び、昔からの形を踏襲しているのは本楽です。本楽は、絶対に内容を変えないのですって。
 そしてなんと、両日共に晴天に恵まれたのは数年ぶり!とのこと。毎年花散らしの雨に、どちらかの夜山を中止にしてましたからね。

 二日目の日曜日は、私は友人たちと名古屋でランチの予定だったので、午前中にちょろっと顔を出してから、駅までのんびり一人でお花見をしました。
 針綱神社の前でからくりの奉納。

 犬山駅までの道のりは、屋台が沢山出ていて賑々しかったですが、あえて桜の楽しめる犬山遊園駅までの道をたどりました。
 だって…。  だって…桜のトンネルですもの!
 ほぼ満開の桜、胸いっぱいに堪能しました。 

 こういう景色の中にいると、人ってなんて欲張りなんだろう…と、つい思ってしまいます。こんな風に花を眺めて、空を仰いで、気持のいい風に吹かれて、それだけで満足して生きていてはいけないのかなぁ…。いけないんだろうなぁ(そうよ私は一生青い人)。満開の花を見ていると、それだけで幸せ過ぎて哀しくなるというか…。

 木曽川までくるとお城が見えます。国宝犬山城です。  私だけ、人の流れに逆らっていました。他の人たちは、“犬山遊園駅→お祭り”コースだからね。

 フリマを見かけたので、ふらふら近づいて箸入れを購入。長閑長閑。

 八重の枝垂れ桜も。


 夕方戻って二日目の夜山見物。 
 手子衆は30人とやや多めでした。先頭にいるのが花形の梶取り役。  この時だーさんは車山に潜って押していました。
 実はこの後大失敗があって…それだけは残念でした。 
 本楽は試楽に比べると、本当に地元の人たちの為のお祭りという感じで、隈なく町内を引き回すので付いていく方も相当歩かされます。ビール呑んでるし眺めも幻想的だしで、時々意識がふわふわ漂ってしまいます。そんな非日常の感覚も、お祭りならではですけれど。

 お祭りの後は世話役さんのお宅でちょっと呑んで(蟹が美味しかった~)、ホテルで呑みなおして締めくくりました。 
 そしてあくる日だーさんが、「50歳まで平手子で参加する」と宣言したので、流石にくらくらしました。普通、平手子は若い人たちがやって、年長になったらもっと楽なポジションにつくそうです。祭り馬鹿と呼んであげたいです(満身創痍になるくせに!)。

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