3月30日(土)のつぶやき(北新地、「洋KITCHEN みやざわ」)

@rinakko 07:39
サワコの朝、みてます~。
@rinakko 08:05
小川洋子さんの話が素敵な内容で、朝から嬉し切なくなってしまった…。おはよございまず。

 (後日追記)この日のお昼ごはんは、「洋KITCHEN みやざわ」にて。
@rinakko 13:52
梅田でランチ♪ ホタテ稚貝の蒸しもの。




@rinakko 14:18
”新子とアンチョビ トロトロブロッコリーのスパゲティ”♪ むまっ。


 こちらはだーさんの、“自家製ソーセージ、しめじ、瀬戸内レモンのスパゲティ”。

 ご馳走さまでした♪
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カルロス・フエンテス、『アルテミオ・クルスの死』 

 『アルテミオ・クルスの死』の感想を少しばかり。

 “消え失せたはずなのに、いまなおしぶとく生き延びている怨恨が皺となってそのまわりを囲んでいる目、これがわしだ。” 6頁

 素晴らしい読み応えだった。母国メキシコを指して、“ラ・チンガータ(凌辱された女)”に他ならないと糾弾する言葉の奔流には、ただもう圧倒された。その行き場のない憤りが、底流を成す。己の才覚と裏切りで内戦を生き延びた男が、機を掴んでのし上がり他者を踏みつけ、富と権力を得たものの虚しい臨終を迎える…という、やり切れない物語ではある。
 過去をふりすて罪に目を塞ぎ、未来だけを見据えて生きてきたアルテミオが、自身をも含めて誰一人幸せにすることはなかった。幾つもの選択がかつてあり、その全ての選択の取り返しの付かなさに、胸ふたがる。その時そうしていなければ、今の命すらなかっただろう…とたたみかけてくる二人称のくだりは、あまりにも悲痛だった。

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C・R・マチューリン、『放浪者メルモス』

 『』放浪者メルモス』 の感想を少しばかり。

 “(メルモスの駆使した威嚇と誘惑が、他にも事細かに誌されているが、ここに挿入するのすら背筋が寒くなる。” 99頁

 期待を上回る面白さで、魂消つつ読み耽った。恐怖と暗黒のゴシック小説。
 己の魂を悪魔に売ったアイルランド人メルモスは、悪魔との契約を引き受ける犠牲者を求めて放浪を続けていた…。いまわの際にある老守銭奴に呼びつけられた甥のジョンは、伯父の臨終(死因は恐怖!)を看取った後、処分するように言われた手稿に目を通してしまう。そしてまた、近くの海で遭難したスペイン人モンサダを来客として迎え、その恐ろしい半生を聴くことになる…という枠物語である。上巻には、「スタントンの物語」と「スペイン人の物語」が入っている。モンサダが語る理不尽な生い立ちや修道院生活、その後の脱走劇は、戦慄の連続で固唾を呑んだ。
 下巻からは、どっぷりゴシックロマンス。逃亡先でモンサダが読んだ手稿を、ジョンに向けて語っていく「印度魔島奇譚」が素晴らしかった。可憐なヒロイン、イマリーの造形には驚いたが。あまりの悲惨さに目を覆いたくなった「グスマン一族の物語」。「恋人の物語」も、好きな話だけれどきつかった…。そして、メルモスとイシドーラの物語のゆくえには、ただもう溜め息しか出ない。

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3月27日(水)のつぶやき

@rinakko 08:59
【宿命の交わる城 (河出文庫)/イタロ・カルヴィーノ】を読んだ本に追加

 楽しかった! カードの図版に目を凝らしつつ、“困難な絵図”に眩暈した。

@rinakko 09:02
【カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢 (河出文庫)/マックス エルンスト】を読んだ本に追加
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3月26日(火)のつぶやき(読んだ本、『美しい水死人』)

@rinakko 18:03
【美しい水死人―ラテンアメリカ文学アンソロジー (福武文庫)/ガルシア‐マルケス】を読んだ本に追加

 ぎゅうっと濃厚な、選りすぐりの一冊。表題作等、既読の作品もありつつ大満足だった。初読で好きだったのは、「波と暮らして」や「遊園地」、「記章」、「閉じられたドア」…。とりわけ好みだった作品は、「水に浮かんだ家」と「パウリーナの思い出に」。この2作品を読めたのは、とても嬉しい。


@rinakko 18:54
バラードの「溺れた巨人」と、ガルシア=マルケス「この世でいちばん美しい水死人」を、前後するタイミングで読んだことが忘れられない(さっき確かめたら水死人が先)。本当に全く偶さか手にしたので、驚きが鮮烈だったな…。
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アンドレイ・ベールィ、「ペテルブルグ」

 「ペテルブルグ」の感想を少しばかり。読んだのは、世界文学全集(講談社版)82。

 “いやいや、ここには、すべての上に、青酸のように常に魂を中毒させる悪魔的な、何か過剰なるものの発する香気があった。” 369頁

 お目当ての「ペテルブルグ」は、凄まじい読み応えだった。悪疫をもたらした沼地に建設された、霧とカオスの都市ペテルブルグ。“走り去る大通りの無限”と、“それとともに走り去る交差する幻影の無限”が、ただ悪夢のように目くるめくってゆく物語に幻惑されっぱなしだった。封じられた沼沢地の瘴気がいつしか充満し、主要人物たちの魂を中毒させていく。革命前の混沌。合わせ鏡の如く増殖する錯乱と狂気が、ほぼ二日間に凝縮されている様は、圧倒されて息苦しいほど。分裂した主人公ニコライ・アポローノヴィチの行動が招く結末まで、すっかり呑まれていた。

 「どん底」、「イタリア物語」もよかった。ゴーリキイを読むよい機会になった。

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3月20日(水)のつぶやき(読んだ本、『ラパチーニの娘』)

@rinakko 08:36
【ラパチーニの娘―ナサニエル・ホーソーン短編集/ナサニエル ホーソーン】を読んだ本に追加

 “ウェイクフィールドは魔法にかけられたのだ。” 15頁

 うーむ、面白かった。大好きなのは表題作。毒薬を研究しているラパチーニ博士と、うっとりするような香りを纏った美しい無邪気な娘ベアトリーチェ。彼らの隣人となったジョヴァンニは、はっきりとしない恐れを抱きながらも、ベアトリーチェに近付きたい思いを止められなかった。やがて2人は、邪悪なまがい物の美しさで輝く庭園の中で、日ごと逢瀬を重ねる間柄にはなるのだが…。毒の扱いが面白かった。ラストは、ベアトリーチェの言葉が突き刺さる。
 読んでみたかった「ウェイクフィールド」や、「痣」も頗るよかった。「若いグッドマン・ブラウン」は、セイラム村を舞台に魔女集会を描き、実名も出てくる。最
後まで読むと、これは本当に怖い話だった。救いも答えもなく、ぞおっとした。

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フランティシェク・クプカ、『カールシュタイン城夜話』

 『カールシュタイン城夜話』の感想を少しばかり。

 “私の祖国はどこだ? 祖国は私を知っているだろうか? 私は祖国を知っているのだろうか?” 153頁

 とてもよかった。祖国への思いと慎ましい信仰、人の営みの愛おしさ、帝国の光芒…が、ひたひたと沁み入った。殊更な新奇さは見当たらず、ただ、一話一話と読み進むほどに、カールシュタイン城を取り巻く夜のとばりの趣深い昏さに思いを馳せたくなる。初老にさしかかり病に伏したカレル四世と、皇帝を気遣う3人の側近たちとのチェコ版千夜一夜物語…なのだが、その4人の間を控えめにゆきかう情味も、静かに胸をうった。祖国愛と、歳月の積み重なりで繋がり合った人たちだけが共に過ごせる、濃ゆい時間だったのではないか…と。
 とりわけ、カレル四世自身が語る章からは、王であることの孤独と、亡くした妻や愛した女たちへの哀惜が伝わってくる。王たるが故にこそ思うに任せない人生を、それでも、誠実に生きてきた王の人柄を思い、“他人の運命について考えることはできない”の一言が、強く印象に残った。皇帝の章の他にとりわけ好きだったのは、「オルガ」や「イネース」、「ハフィザ」。
 この作品が、収容所で読まれ続けていたという後書きを読むと、あらためて胸に迫るものがある。 
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3月17日(日)のつぶやき

@rinakko 10:09
【看板描きと水晶の魚 (英国短篇小説の愉しみ)】を読んだ本に追加

@rinakko 10:12
【看板描きと水晶の魚 (英国短篇小説の愉しみ)】読み残しがあったので、こちらから。表題作がすこぶる好み。読めて嬉しかったのは、「鏡のなかの貴婦人―映像」と「花よりもはかなく」。「羊歯」も忘れがたい。
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3月14日(木)のつぶやき

@rinakko 09:34
おはよございまず。今朝、マカロン8色もらった♪

@rinakko 09:37
読みかけの暗黒小説が、すこぶるすこぶる面白い。誤植の多さに吃驚じゃが。
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