本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
11月29日(木)のつぶやき
@naoko_1999 あっ、ボウエン! 買い立てのほやほやです~(笑)。素敵な佇まいですよ。お誕生日に合わせたら、もっと素敵ですね^^
@rinakko 17:34
梅田にゃう。先に呑みつつ夫待ち。
新梅田食堂街にて。
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“鴨チャーシュー”。
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“モツ煮”。
いいお店です。ご馳走さまでした♪
11月27日(火)のつぶやき
おはよございまず。今朝はハーブティ(その名もデトックス)。こないだ岡本で買ったハーブティじゃが、そろそろ飽きてきた。あまり美味しいものじゃないな。甘くするのは好きじゃないし。蒲公英の根、ごぼう、玉蜀黍の穂、オオアザミ、ベアベリーの葉、リコリスの根、生姜の根…(美味しくないはずだ)
(つづき)スペアーミント、セージ、カランガルの葉、アーティーチョークの葉。こうして並べると、響きだけは好きだけれど。
@rinakko 07:41
【アルゴールの城にて (白水Uブックス)/ジュリアン グラック 他】を読んだ本に追加
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ただ、もう、好きな世界。うとりうとり…。
オールダス・ハックスレー、『夏幾度も巡り来て後に』
ほとんどタイトル買い…。『夏幾度も巡り来て後に』の感想を少しばかり。
“魚は、二百年、或は三百年とその若さを失わずにあるに、人は、何故に齢七十に至れば死ぬべき定めなりや、と。” 256頁
ううーむ。幻想的というよりは悪夢めいた…と言いたくなる、まさに狂想劇だった。石油会社で成功した粗野なアメリカ人大富豪の、不老不死へのおぞましい妄執が物語の底流を成し、ある意味では諸悪の根源かも知れない…。前半では鳴りを潜め勝ちだったその不気味さが、後半でどろどろとグロテスクにだだ漏れる展開には息を呑んだ。
ひたすら思索と衒学にふける話かと思いきや、老醜を曝す大富豪ストイト氏の若い愛人への恋着、そこへ棹さすオゥビスポゥ医師や、ヴァージニアを秘かに想う(周囲にはばればれ)青年ピートの存在…と、話は下世話な悲喜劇の方へと転がっていく。途中、大富豪の幼馴染プロプター氏が、イギリス人の学者ジェレミーとピートを相手に、“時間と渇望”や“潜在的善と潜在的悪”について述べだす件でげんなりしかけたけれど、手に取ってしまった以上、あのラストまでたどり着けてよかった。異様な終局へと頽れる…。
その整理の為にジェレミーが雇われた、何世紀にも亙り英国の一族に蓄蔵されたホーバーク文書が、思いもよらぬところで話の核心と繋がる辺りが面白かった。フェルメールの絵画も印象的だったが、“如何なる意図をもってなのか?”は、私にもよくわからないわ。
11月25日(日)のつぶやき(元町の「ノルブリンカ」 その4)
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(後日追記)この日のランチは、とっても久しぶりな「ノルブリンカ」にて。かれこれ3年半ぶりくらい。
@rinakko 12:29
昼ビール部です。元町の、タイ・ベトナム料理 の店にて。
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このお店、お料理の辛さが現地通りなので、凄く嬉しいのである。
大好きな、“ゴイ・クォン/海老とゆで豚の生春巻”。ここの生春巻きが一番好きかも。
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だーさんが頼んだのは、“カオパット/ピリッと辛い焼き飯(豚)”。辛さは“やや辛”。
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私は大好きな、“パッタイ/海老入り辛いやきそば(タイ・特に大辛)”を。
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てなわけで、ひーひー言いながらパッタイをいただいてる。ビールが進みすぎる~。
ご馳走さまでした♪
11月24日(土)のつぶやき
地元からの復路にて、ピアスを片方落としたよう。小さいラブラドライト5つとアイスクォーツ1つのシャンデリア。高価じゃないけれど、1点もののお気に入りでしたん…。おおーん。
白鳥と翡翠だったのか…。あ、黒鳥もか。
ジュリアン・バーンズ、『10 1/2章で書かれた世界の歴史』
『10 1/2章で書かれた世界の歴史』の感想を少しばかり。
“連中はサイや、カバや、ゾウといっしょに、ビヒモスを船倉に入れた。これらの動物を底荷として使おうと決めたのはいい思いつきだったが、お察しのとおり、なにしろひどい臭いだった。” 9頁
素晴らしい読み応えだった。まず想像していた内容とはかけ離れていたのだが、そも歴史とは何ぞ…という問いを投げかけられ、一つの答えを指し示されたとき、このタイトルの周到な含みにも気付かされて思わず唸った。歴史は全てくり返しに過ぎない…ときっぱり言い切り、“世界の歴史”なるものをこんな手法で描いて見せること自体、どこか突き放したような、シニカルな印象が強いのは否めない。苦味の勝った読み心地。それが私は嫌いではなく、むしろ透徹した眼差しに射竦められつつ感歎した。
そしてそういう中に、愛をめぐる思索をどこまでも深めていく1/2章が差し挟まれてくるのは、本当に心憎い。霧の中の灯火のような章だった。
実はノアの箱舟には、幾たりかの密航者がいた。後に密航者が語る、彼が見たノアたちのおぞましい姿。一度は選ばれたものの、ある種の動物たちは何故殺されてしまったのか…と、箱舟の航海の実態を暴く、第一章「密航者」の掴みは強烈だった。
他、中世フランスでの未公表の訴訟を、裁判記録から描き出した「宗教裁判」や、最終戦争から生き延びようとしている患者(らしい)の話「生存者」、ジェリコーの大作が制作された背景を詳らかにする「難破」…など。ずしずしと、心に独特な負荷を感じる話が詰まっていた。
11月18日(日)のつぶやき(「千房 ハービスPLAZA」)
おはよございまず。生姜紅茶ぐびび。今日は晴れてくれるのかなぁ。お買い物したい。コートとかコートとかコート…(3着じゃないって)。晴れてね!
ぐんぐん晴れて日射しが出てきた。これから湯張り~♪
昼ビール部です。これからお好み焼き♪
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これは、“ねぎかけ塩焼そば”。
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と、“お好み焼 ミックス”。
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焼そばとお好み焼が意外と軽かったので、すじネギ焼を1枚追加。
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ご馳走さまでした♪
コートを買ったら、ボジョレー・ヌーボーを振る舞われた。掴んでくるな…。
薹が立った仏御前……(もにょっ)。
@ginko_books おお、ロリロリ仏御前! それはすっごく見てみたかったかも~。ますます悪行度が上がるのに(おい)。まあ、木村多江さんで雰囲気はよかったですが…。
11月17日(土)のつぶやき(梅田、「廣東料理 民生」)
雨の梅田にゃう。て、地下にいるけれど。ランチはこれから。
こちらはだーさんの、“じゃこと漬物の炒飯”。
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もれなくついて来た肉団子のおかずと、スープに漬け物(ザーサイ)。ごはんはだーさんへ…。
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私が頼んだ、“牛肉あんかけ焼きそば”。てか、牛肉と野菜たんもり焼きそば、じゃないですか。
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最後に、もれなくデザート。
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ともあれ、ご馳走さまでした♪
ビール休憩にゃう。さっきナンパされたけれど、あたしを幾つだと思ったんだ…。雨でもちゃんと見ないとww
チェコに惹かれて可愛い本をかったよ。えっと…(がさごそ)、『夜な夜な天使は舞い降りる』。後は、バルザックと飛魂。
エステルハージ・ペーテル、『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし』 再読
『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし — ドナウを下って — 』の感想を少しばかり。
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“異なる民族どうし、殺しあうばかりでなく、豊かにしあうことだってできる、それを証明する唯一の存在がこの男だった。この豊かさこそがダニロ・キシュその人だった。この世で最も美しい喉ぼとけの持ち主、真のフランス風喉ぼとけ。” 270頁
とてもよかった。やはり好きだなぁ…と。
秘密めいた遠縁のおじと一緒に、ドナウ川を最後まで旅することになった少年の物語を交えながら、主人公“プロの旅人”の、おじロベルトの足取りと謎を追う旅が描かれる。かつての少年“プロの旅人”は、ドナウに沿って往年の旅をたどり直し、誰とも知れぬ“依頼人(雇い主)”への報告書を綴るが…。
反マグリスの本であるというのは、つまるところ、“東欧のことは東欧の人間にしかわからない”という思いにあるようだ。オーストリア・ハンガリー帝国の歴史や伝統への言及の多さ、ヨーロッパの分裂について、クンデラ氏の憂愁…などなど、少しく苦々しげな声が聴こえてきそうな気がしたのは、その所為かも知れない。ちなみにその『ドナウ川』のクラウディオ・マグリスは、後ろの方でちょっと出てくる(でも、何か変よ…)。
おじロベルトの秘密の周辺をめぐる話ももちろん面白いが、私が気に入っているのは、突拍子もなく時空間を飛躍してしまう蘊蓄やエピソードの数々で、とりわけウルムでのヒトラーやエヴァ・ブラウン、ゲッペルスのやり取り(と、ロンメルの悲劇)には、今回も笑ってしまった。他にも、メスキルヒまで来たついでに(!)神がハイデッガーに話しかける件、獅子心王リチャードの変梃りんな恋の一夜、ヒンデミットの書簡、イギリス人がニューヨークで発表した「共産主義の廃墟におけるドナウ産魚類の産卵」なるエッセイのこと、ウイハージ風チキンスープのレシピ…と、好きな箇所だけ挙げても切りがない。よくぞこんなに自由に盛りこみましたね…てなもんである(で、そこが好き)。
そうそう、しばしば挿入される“依頼人(雇い主)”と“プロの旅人”の頓珍漢な応酬も、可笑しくてよかった。“〈電報〉貴様はポストモダンだ! 〈返電〉くそくらえ。”(59頁)。
ブダペストを描く「見えない都市」では、カルヴィーノの小説からの引用がふんだんに散りばめられ、細かい章題の付け方まで踏まえている。“お心ひろくあらせられるフビライさま”が、“お心ひろくあらせられる依頼人(雇い主)様”になるという按配で、とても面白く読める章だった。
終盤、ダニロ・キシュへのオマージュが差し挟まれている。初読時は未読の作家だったので、もう1度読むことが出来て本当によかった。温かで真っ直ぐな敬慕の念が伝わってきて、思わず胸の熱くなる素晴らしい件だった。喉ぼとけを確かめたいものだ。
ダニロ・キシュ、『若き日の哀しみ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/97/ff4e415abf94a53f0128a88cc3f64c51.jpg)
“川辺に沿って、村へ帰っていった。時間を打ち負かした者、花と野原にくらべたら、儚い少年が。” 82頁
さみしくて沁みて、とてもよかった。何より文章が好きだ。マロニエの実、菫色の瓶、林檎の木、セレナードをささげられる乙女、サーカス団がいた気配、野生の白ツメクサの香り、少年の言葉を理解する犬ディンゴ…。えも言われぬ抒情に浸り、秋の草原を吹き抜ける風を思わせる、どこか乾いた郷愁に包まれるひと時だった。
ユダヤ人の父親を持つ、ユーゴスラビアの混血の少年。後にその父は収容所へと送られ、帰らぬ人となる。少年を取り巻く現実の厳しさが垣間見える度に、胸がきゅっと締めつけられた。こんな境遇で育つ少年は、大人になってしまうのもきっと早いだろう。切なく、恥かしいことも多い鮮やかな子供の世界は、どこにも留めてはおけない。紺色の麻の半ズボンをはいた想像力の豊かな少年の時間は、あっという間に過去の方へと押しやられていくのだろう…。他ならぬその儚さこそが、この作品の耀きの全てだとしても。
訳者の解説によると、キシュ自身の少年時代がそのまま描かれている。
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