9月29日(月)のつぶやき(読んだ本、『狂える者の書』)

@rinakko 10:03
【狂える者の書 (パラディスの秘録) (創元推理文庫)/タニス・リー】を読んだ本に追加
 
 素晴らしく好みで、うとり…心ゆくまで堪能した。物語のねじれに絡め捕られつつ、背徳の情景に刺しとめられる快感に酔う。小昏い幻想と頽廃美、絢爛な血みどろと残忍な官能。虚ろな深淵を覗き込み、どうしようもなく狂気に魅入られていく読み心地は格別だった。
 異なる時代の三つの街で、せめぎ合う狂気と正気の渦にひしがれていく双子の兄妹フェリオンとスマラ、画家のレオカディア、オレンジ色の髪の娘イルド。彼らの運命が歪み縺れ、やがて描きだす蒼褪めた驚異の模様に、いつまでも見蕩れていた。(ペンギンとジンの組み合わせも忘れがたい)
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9月28日(日)のつぶやき(読んだ本、『女郎蜘蛛』)

@rinakko 06:58
【女郎蜘蛛 (創元推理文庫)/パトリック・クェンティン】を読んだ本に追加

 ぐいぐい引き込まれて息もつけない。一気読みには誂え向きの長さで、とても面白かった。本当の対決の図は誰と誰の間にあったのか…と、その真相が最後まで伏されているのもすこぶる見事。それを知ってまた唸らされ、読み返したくなる。(あと、自分の娘ほどに年の離れたナニーの魅力と境遇に絆され、後ろめたさを感じながらもパトロン気取りになってしまう中年男…て、その心理がリアルだと思った。)
 

@rinakko 07:35
タニス・リー『狂える者の書』の訳者あとがき、最後の頁をちらっと見たらば、『堕ちたる者の書』『幻獣の書』も来年には復刊されるとのこと。借りて読もうかと思っていたのに、ちゃんと4冊揃うのね。嬉。

@rinakko 07:37
おはよございまず。

@rinakko 07:41
茶屋町の方に行ってたら、「重力の虹」が並んでいたのかな。昨日は堂島のジュンク堂しか行かなかったから…。とりあえず見たい。
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9月26日(金)のつぶやき

@rinakko 04:45
【迷走パズル (創元推理文庫)/パトリック・クェンティン】を読んだ本に追加
迷走パズル (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社
 
@rinakko 04:46
【俳優パズル (創元推理文庫)/パトリック・クェンティン】を読んだ本に追加
俳優パズル (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

@rinakko 04:46
【人形パズル (創元推理文庫)/パトリック・クェンティン】を読んだ本に追加
人形パズル (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社
 


@rinakko 10:41
ツクツクボウシまだまだ鳴いてる。愛い声じゃ。
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8月に読んだ本

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:8719ページ

図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ (ふくろうの本)図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ (ふくろうの本)
読了日:8月31日 著者:鶴岡真弓,松村一男
書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)書斎の死体 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想
再読。ミス・マープルは大好き。(雰囲気しか覚えてなかった…) 
読了日:8月30日 著者:アガサ・クリスティー
八面体 (フィクションのエル・ドラード)八面体 (フィクションのエル・ドラード)の感想
とりわけ好きだったのは、「手掛かりを辿ると」と「ポケットに残された手記」。
読了日:8月29日 著者:フリオコルタサル
エウロペアナ: 二〇世紀史概説 (エクス・リブリス)エウロペアナ: 二〇世紀史概説 (エクス・リブリス)の感想
すこぶる面白い。まずは、事実として裏付けのある話ばかりではないところ、伝聞された話を盛った上で、“20世紀はこのように想い出される”という表現になっているところに意表をつかれた。ふっと笑ってから虚無感に襲われる箇所もあり、一体どういう視点から捉えたらこんなに渇いた記述になるのか…不思議になった。奇妙な並列も読む分には面白いが、重みの違い過ぎるものを並べて差し出されて一瞬躊躇う。それがまた癖になる感覚ではあった。あとがきで著者のことを知り、なるほどそういうことか、得心することしきり。他の作品も読んでみたい。
読了日:8月28日 著者:パトリクオウジェドニーク
パリの家パリの家の感想
こつこつ胸にぶつかって、幾度も立ち止まらされる文章を読んでいると、ああボウエンだ…と思う。と胸を衝かれたり躓いたり。そしてやはり、ボウエンの描く少女が好きだ。11歳のヘンリエッタは、旅の中継地パリのある家に預けられる。そこにはもう一人子供がいて…。“現在”の章に挟まれた“過去”の章に話の要がある。過去の結果に苦しみ続ける大人たちと、その庇護を求める子供。各々の孤独を抱えた寄る辺ない彼らは、何とか希望を見出したくてその眼を閉じるわけにはいかない。なんて残酷で当たり前で、切ないことだろう。もの哀しく格別な余韻
読了日:8月27日 著者:エリザベス・ボウエン
死せる者の書 (創元推理文庫)死せる者の書 (創元推理文庫)の感想
うとりうとり…隅々まで堪能した。どの話もとても好きな中、とりわけお気に入りなのは、「美しき淑女」や「モルカラの部屋」、「硝子の短剣」、「月は仮面」。
読了日:8月25日 著者:タニス・リー
宝石の国(3) (アフタヌーンKC)宝石の国(3) (アフタヌーンKC)
読了日:8月24日 著者:市川春子
殺人は容易だ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)殺人は容易だ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:8月22日 著者:アガサ・クリスティー
ケルト妖精学 (ちくま学芸文庫)ケルト妖精学 (ちくま学芸文庫)の感想
興味深い内容でとてもよかった。第一部 ケルト民族と妖精の世界 では、少しずつ知っていたことが繋がっていく楽しさもあり。第二部以降では、「中世ロマンスとバラッドから」や「アーサー王伝説のフェ」「テニソンとラファエル前派」「シェイクスピアの妖精」といった章がとりわけツボだった。
読了日:8月21日 著者:井村君江
中井英夫全集〈6〉ケンタウロスの嘆き (創元ライブラリ)中井英夫全集〈6〉ケンタウロスの嘆き (創元ライブラリ)
読了日:8月20日 著者:中井英夫
コレラの時代の愛コレラの時代の愛感想
素晴らしい読み応え。
読了日:8月19日 著者:ガブリエル・ガルシア=マルケス
ラスネール回想録 (平凡社ライブラリー)ラスネール回想録 (平凡社ライブラリー)の感想
歪められた豊かな才能が、己を怪物化の道へと駆立てていった軌跡。洗練された物腰でひだ襟飾りのシャツを優雅に着こなし、教養あるブルジョワの外見と傲慢な態度で当時の人々を魅了したという、詩人にして残忍な犯罪者ラスネール。監獄の中で書かれたこの回想録は、幾人もの文豪たち(スタンダール、ドストエフスキー…)に霊感を与え、その人物像は後に映画の題材にもなっている。というわけで、とても興味深く読んだ。復讐心の苛烈さと、行動における冷徹さにぞくり…。「最後の歌」の自筆原稿は、美しい筆跡に思わず見惚れた。
読了日:8月17日 著者:ピエール=フランソワ・ラスネール
弦のないハープ またはイアプラス氏小説を書く。弦のないハープ またはイアプラス氏小説を書く。
読了日:8月16日 著者:エドワードゴーリー
ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:8月14日 著者:アガサ・クリスティー
皆川博子コレクション6鶴屋南北冥府巡皆川博子コレクション6鶴屋南北冥府巡の感想
「二人阿国」は既読だったので、今回は表題作と短篇、エッセイを堪能した。
読了日:8月12日 著者:皆川博子
死との約束 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)死との約束 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:8月12日 著者:アガサ・クリスティー
あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)感想
大好きなので再読。
読了日:8月10日 著者:ボフミル・フラバル
恋の骨折り損 シェイクスピア全集 16 (ちくま文庫 し 10-16)恋の骨折り損 シェイクスピア全集 16 (ちくま文庫 し 10-16)
読了日:8月9日 著者:W.シェイクスピア
別荘 (ロス・クラシコス)別荘 (ロス・クラシコス)の感想
素晴らしい読み応え。ドノソ、だけで充分なので帯の文にも目を通さなかった。読みだしてしばし、小説の企みに気付かされた瞬間にはうち震えたことよ。そこからはもう、驚嘆と興奮の渦に捕りこまれてひたすら頁を繰るばかり。幾度も倒れそうになるほど面白いのに、いつまでもこの世界に浸っていたい読み終えるのはさびしい…などと思わせてくれるような話ではなく、余計な思い入れを弾いてくる語り口にしびれまいる。怖くて不気味で醜悪なものが、ふっと向こう側へ行ってしまう。あの、おぞましいは美しい…の眩暈も堪能した(とりわけ終章)。
読了日:8月8日 著者:ホセ・ドノソ
ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:8月7日 著者:アガサ・クリスティー
アイヴァンホー 下 (岩波文庫 赤 219-2)アイヴァンホー 下 (岩波文庫 赤 219-2)の感想
ふふふ、堪能したわ。物語の時代背景にも興味は尽きない。“それは騎士道というものだ。なんと、娘、それこそ純潔で高貴な愛情を育てはぐくむもの、圧制に苦しむものの支え、苦情をただすもの、暴君の権力をおさえるもの、なのじゃ。”(130頁) …若者のアイヴァンホーを始め、みなこんな話し方なのじゃが。
読了日:8月5日 著者:ウォルタースコット
アイヴァンホー〈上〉 (岩波文庫)アイヴァンホー〈上〉 (岩波文庫)
読了日:8月4日 著者:ウォルタースコット
カーテン(クリスティー文庫)カーテン(クリスティー文庫)
読了日:8月3日 著者:アガサ・クリスティー
ある詩人への挽歌 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)ある詩人への挽歌 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)の感想
イネス、読むのは3冊目。これも好きだ。荒涼たる冬のスコットランド、見捨てられたような古城で起きた墜死事件を描く。学者でありながら狂気に憑かれた如くさもしい日々を送る変人城主と、世間から遠ざけられて暮らすその姪(テンペストの父娘に譬えられるあたり皮肉)。ところが姪のクリスティンには秘密の恋人が…。代々不和の続くスコットランド低地の“家”同士の因縁話も絡んできたり、ネズミだらけの城が不気味だったり、そんな雰囲気もツボだった。“次の語り手にバトンを渡す”形式もよく効いている。謎解きにも最後まで驚かされ、堪能した
読了日:8月1日 著者:マイクルイネス

読書メーター

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9月23日(火)のつぶやき

@rinakko 11:21
【銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)/ダグラス・アダムス】を読んだ本に追加
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社
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9月22日(月)のつぶやき

@rinakko 12:07
今日も夫の受診に付き合っている。連れ本は「銀河ヒッチハイク・ガイド」(K)。結果待ちで読み進むよ…。

@rinakko 13:23
受診無事終わりの、昼ビール。


@rinakko 13:55
宝塚南口にてお昼ごはん。

 ご馳走さまでした♪
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9月21日(日)のつぶやき(蕎麦日和♪ 元町「そば処 卓」)

@rinakko 07:06
【新訳 独身者機械/ミシェル カルージュ】を読んだ本に追加
新訳 独身者機械
クリエーター情報なし
東洋書林
 

@rinakko 08:01
おはよございまず。ちょっくら神戸。

@rinakko 11:32
昼ビール部です。元町の蕎麦どころ卓♪


@rinakko 11:54
絶品そばずし。


 天ぷらの盛り合わせ。


@rinakko 12:37
白黒あいもり、あるいは蕎麦には塩を。

 ご馳走さまでした♪ 

@rinakko 12:39
てか、美味な蕎麦には塩よ。

@rinakko 14:07
@erierif いいお店なんです~^^
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9月20日(土)のつぶやき

@rinakko 06:36
【夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)/澁澤 龍彦】を読んだ本に追加
 再読。


@rinakko 10:25
おそよございまず。にょろにょろしてたら遅くなってしまった。風呂ろう…(寒くなったらこれだけが楽しみ)。

@rinakko 18:00
寒いからタイツ履いたわよ。
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9月19日(金)のつぶやき(読んだ本、『パロマー』)

@rinakko 04:44
【パロマー (岩波文庫)/カルヴィーノ】を読んだ本に追加

 カルヴィーノ、これも凄く好きだ。なんて引き込まれる文章だろう…と。三種類の主題領域、横に読む方法も試してみたい。


@rinakko 18:46
薄着で出かけたら思いのほか寒かった。自分が悪いのに「もう冬よ冬だわよ…」とブルーになっている。

@rinakko 19:03
国書刊行会さんから何やらDMが届いた。ふむふむなになに、初稿「山海評判記」“鏡花と雪岱、夢のコラボレーション” 14800円+税、とな。ほ、ほう…。
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9月18日(木)のつぶやき(読んだ本、『バンヴァードの阿房宮』)

@rinakko 08:53
【バンヴァードの阿房宮: 世界を変えなかった十三人/ポール コリンズ】を読んだ本に追加

 これは絶対に好きだ…と手に取り、読めばあまりにもツボなのでにんまり。“うまくいかなかったことについて”の本は、そこはかとなく…どころではなく切なく、それでいて滅法面白かった。壮大な夢もたぎる情熱も気が遠くなるような骨折りも、結果からみたら明後日の方向に突っ走り過ぎましたね…という話だが、その悲哀と滑稽さが一緒になってもう泣き笑いの気持ちで頁を繰るのよ。
 一度は高みに登りつめた稀有な才能の持ち主たちが、ひとたび凋落してしまえば如何に麓の人々からあっさり忘れ去られるものか…。故にこそ愛おしくも思えて、心惹かれる13人だった。


@rinakko 08:56
【ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)/井村 君江】を読んだ本に追加
ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房
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