7月23日

 小川公代『翔ぶ女たち』を読んだ。
 
 頗る面白かった。そして胸熱。
 野上弥生子、ヴァージニア・ウルフ、オースティン、シルヴィア・プラス、『エブエブ』『年年歳歳』『水星の魔女』などなどなど…翔べなかった女たち(エヴリンは翔んだけど!)がここに会し、縦横無尽に繋がり合う。思いがけず、でも説得力がある。

 とりわけ3章「魔女たちのエンパワメント」では『花の子ルンルン』や『白鶴亮翅』『マクベス』にも話が及び、魔女というテーマにも魅かれてとてもよかった。魔女が排除されてきたこと(家父長制社会が「悪魔」とみなすのは、女性の自立を目指す思想とその生き方)、今も続いていること。その為のエンパワメント。
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