バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

特許の審査基準改定へ、臨床医も知財獲得の機会拡大

2007年12月26日 | 医療 医薬 健康
◇特許の審査基準改定へ、臨床医も知財獲得の機会拡大
特許庁は、早ければ今年4月にも、医薬品に関する特許の審査基準を改定し、用法・用量、薬剤の組み合わせを物の発明として保護する方針だ。3月頃にも、審査基準の改定内容についてパブリック・コメントを募集し、その結果を反映した上で審査基準を改定する予定だという。
同改定により、薬剤の効果や副作用を下げるための投与量や投与間隔の工夫、薬剤の組み合わせが、新たに知的財産権として保護される。日経BP Biotechnology Japan.,2005-2-18

◇医療関連行為の特許保護の拡大について
-知的財産戦略本部専門調査会のとりまとめから特許庁審査基準の改訂まで-
平成16年度バイオ・ライフサイエンス委員会
医療関連行為の特許保護の拡大について(PDF)

これらの審査基準は平成17年4月15日以降に審査される出願に既に適用されている。

第2世代日本脳炎ワクチンの有効性と安全性を確認

2007年12月26日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒
vero細胞を用いて生産した不活化ワクチン
開発が進められている新たな日本脳炎ワクチンと、現在接種されているワクチンの有効性と安全性を比較した無作為化試験の結果、新たなワクチンの有効性と安全性は現行ワクチンと同等であることが示された。オーストリアVienna医科大学のErich Tauber氏らの報告で、詳細はLancet誌2007年12月1日号に掲載された。日経BP MedicalOnline.,2007-12-19

重症アトピー性皮膚炎に対する核酸医薬を用いた新規治療法の開発に関する研究

2007年12月26日 | からだと遺伝子
核酸医薬であるNFκB decoy oligonucleotides (NDON)を用いた重症アトピー性皮膚炎治療薬の開発と臨床応用を目的とし、具体的には
1)自然発症皮膚炎モデルマウスを用いたNDONおよびその他の核酸医薬の治療効果および副作用の検討
2)表皮角化細胞およびランゲルハンス細胞におけるNDON薬理作用の検討
3)生体皮膚への低侵襲・非観血的高分子DNA導入法の開発
4)核酸医薬の臨床研究展開、を主なテーマとして研究を進めている。
平成15年度は、
1)NDONはNC/Ngaマウスに対してタクロリムスと同等の治療効果を発揮する一方、肥満細胞のアポトーシスはNDONに特異的であること
2)NDONが表皮細胞におけるMIP-3α、および関連サイトカインの産生を抑制しうること
3)STAT6デコイがアトピー性皮膚炎治療に有効であること等を明らかにすると共に分担研究者の所属する施設に置いて、第2回臨床研究を行うためのプロトコール作成、倫理委員会への申請を行った。
詳細>>厚生科学研究情報 ¦ アレルギー白書厚生科学研究アトピー性皮膚炎報告抄録

針無注射器を用いた皮膚疾患の遺伝子治療

2007年12月26日 | からだと遺伝子
国際出願番号 : PCT/JP2004/012777 国際出願日 : 2004年8月27日
国際公開番号 : WO2005/021045 国際公開日 : 2005年3月10日
出願人 : アンジェスMG株式会社 発明者 : 椚座 康夫 外5名

発明の名称 : 針無注射器を用いた皮膚疾患の遺伝子治療

本発明は、皮膚疾患、特に難治性皮膚疾患に対し、臨床上有用性の高い治療方法を提供する。具体的には、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射する針無注射器を用い、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンス等のポリヌクレオチドを、1回あたり10μg~10mg、創傷、皮膚潰瘍、乾癬等の皮膚疾患周囲に噴射/皮下導入する。

シトロバクタ―属に属する微生物およびそれを用いたシキミ酸の製造方法

2007年12月26日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平11-187552 出願日 : 1999年7月1日
公開番号 : 特許公開2000-78967 公開日 : 2000年3月21日
出願人 : 東レ株式会社 発明者 : 白井 真 外2名

発明の名称 : シトロバクタ―属に属する微生物およびそれを用いたシキミ酸の製造方法

【課題】微生物を用いて経済的にシキミ酸を生産する。
【解決手段】シキミ酸を菌体外に分泌する性質を有する、シトロバクター属に属する微生物を用いてシキミ酸を製造する。


組換えバチルス属細菌中での組換えプラスミドの安定性を向上させるDNA断片

2007年12月26日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平11-102643 出願日 : 1999年4月9日
公開番号 : 特許公開2000-78981 公開日 : 2000年3月21日
出願人 : 花王株式会社 発明者 : 林 康弘 外2名

発明の名称 : DNA断片

【課題】 組換え微生物、特に組換えバチルス属細菌中での組換えプラスミドの安定性を向上させるDNA断片、組換えプラスミドの安定化法、該DNA断片を含む組換えプラスミド、これを含む組換え微生物、及びこれを用いたタンパク質の製造法の提供。
【解決手段】 配列番号1で示される塩基配列の326位から330位の間の任意の位置に、1~5個の塩基が挿入された塩基配列等を有するDNA断片、該DNA断片を含むバチルス属細菌で複製可能な組換えプラスミド、該組換えプラスミドを含む組換え微生物、これを培養することを特徴とするタンパク質の製造法、並びに配列番号1で示される塩基配列の326位から330位の間の任意の位置に、1~5個の塩基を挿入することを特徴とする、配列番号1で示される塩基配列を含む組換えプラスミドの安定化法。

安定なヘキソキナ―ゼおよびその製造法

2007年12月26日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平11-166530 出願日 : 1999年6月14日
公開番号 : 特許公開2000-78982 公開日 : 2000年3月21日
出願人 : 旭化成工業株式会社 発明者 : 古賀 晋治 外1名

発明の名称 : 安定なヘキソキナ―ゼおよびその製造法

【課題】 フルクトースに対して実質的に作用せず、長期保存安定の優れた新規なヘキソキナーゼを得るものである。
【解決手段】 25℃、6週間の50mMのイミダゾール緩衝液(pH6.5)中保存において、少なくとも80%以上の残存活性を有し、かつ次の理化学的性質(1)~(3)を有するヘキソキナーゼ(1)作用グルコースを基質として用いたときの反応式が下記の通りである。
【化1】
(2)至適pHpH7.5~8.5(トリス-塩酸緩衝液)のpH範囲に至適pHを持つ。
(3)熱安定性80℃、10分間の熱処理後の残存活性が少なくとも80%以上である。


耐熱性エステラ―ゼおよびその遺伝子

2007年12月26日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平11-183668 出願日 : 1999年6月29日
公開番号 : 特許公開2000-78988 公開日 : 2000年3月21日
出願人 : 住友化学工業株式会社 発明者 : 宝来 真志 外1名

発明の名称 : 耐熱性エステラ―ゼおよびその遺伝子

【課題】熱安定性に優れたエステラーゼを提供すること。
【解決手段】下記のいずれかのアミノ酸配列、または該配列の中の少なくとも耐熱性のエステラーゼ活性の発現に必要なアミノ酸配列を有することを特徴とするエステラーゼ。
(1)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その325番目のアミノ酸がイソロイシンで置換されているアミノ酸配列。
(2)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その240番目のアミノ酸がアラニンで置換されておりかつ288番目のアミノ酸がアラニンで置換されているアミノ酸配列。
(3)配列番号1で示されるアミノ酸配列において、その43番目のアミノ酸がセリンで置換されているアミノ酸配列。

ヒト成長ホルモンの分泌生産方法

2007年12月26日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平11-194510 出願日 : 1999年7月8日
公開番号 : 特許公開2000-78989 公開日 : 2000年3月21日
出願人 : 三井化学株式会社 発明者 : 本城 勝 外4名

発明の名称 : ヒト成長ホルモンの分泌生産方法

【課題】 微生物を用いた20KhGHのより効果的な分泌生産方法を提供し、ペリプラズム抽出溶液中に夾雑する不純物蛋白質がより少ない、微生物を用いた20KhGHの分泌生産方法を提供する。
【解決手段】 大腸菌OppA蛋白質の分泌シグナルまたはその改変体をコードする遺伝子の直後に20KhGHをコードするDNAを結合したDNA配列及びシグナルペプチダーゼ1をコードするDNAを含む組換えプラスミドを構築し、該プラスミドで大腸菌を形質転換し、該大腸菌形質転換体を培養して20KhGHを大腸菌のペリプラズム中に分泌生産させる。
【効果】 20KhGHが大腸菌のペリプラズムに従来の方法に比べ効率よく分泌できる。また、得られるペリプラズム抽出溶液は夾雑蛋白質が少ないため20KhGHの精製が容易である。


新規なリシン残基特異的酵素産生菌

2007年12月26日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平10-267460 出願日 : 1998年9月4日
公開番号 : 特許公開2000-83652 公開日 : 2000年3月28日
出願人 : 和光純薬工業株式会社 発明者 : 正木 武治 外1名

発明の名称 : 新規なリシン残基特異的酵素産生菌

【課題】 リシン残基特異的酵素を高効率に産生する微生物及びこの微生物を用いたその酵素の取得方法を提供すること。
【解決手段】 以下の性状を有し、且つ生育にメチオニン及びグルタミン酸を必要としない微生物であって、リシン残基特異的酵素生産能を有する微生物及びその酵素の取得方法。
a.形態:桿菌b.大きさ:0.7~0.8×2.0~3.0μmc.グラム染色性:陰性d.胞子:陰性e.運動性:陰性f.酸素に対する態度:好気性g.オキシダーゼ:陽性h.カタラーゼ:陽性i.O-Fテスト:陰性j.集落の色調:特徴的色素有せず又は薄い黄色系k.キノン系:Q-8l.菌体内DNAのGC含量:70 mol%