バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

川崎病の発症と重症化に遺伝子「ITPKC」が関与することを発見

2007年12月18日 | からだと遺伝子
- 川崎病発見から40年で初めて、病態解明に弾み -
 理研遺伝子多型研究センター消化器系疾患関連遺伝子研究チームは、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校と共同で、この川崎病に関与する遺伝子「ITPKC」を発見しました。ITPKC遺伝子のひとつのSNP (一塩基多型)が、日米の人種差を越えて川崎病になりやすい体質に関連していました。また、発見した川崎病の遺伝子のSNPが、ガンマグロブリン大量静注療法の効きやすさや合併症の発症にも強く関係していることもわかりました。 理化学研究所2007-12-17

次世代生命体統合シミュレーション研究開発プロジェクト シンポジウム2007 開催

2007年12月18日 | 生命科学 生物誌
 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、「次世代生命体統合シミュレーション研究開発プロジェクト シンポジウム2007」を2007年12月25日(火)にMY PLAZAホール(東京都千代田区丸の内)で開催します。
 理研は、政府が推進する長期的な国家戦略を持って取り組むべき重要技術(国家基幹技術)である「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクト※1の一環として取り組んでいる「次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」プロジェクトの研究開発拠点として選定されました。
 本プロジェクトでは、次世代スーパーコンピュータを最大限利活用し、生命現象の理解の深化、新たな薬剤開発につながる計算科学技術手法の確立などの展開を図り、ライフサイエンス分野における計算科学技術を駆使した新たな研究領域を切り拓き、わが国におけるライフサイエンス分野の進展に貢献するためのアプリケーションソフトウェアの研究開発に、大学・研究機関等と連携して取り組んでいます。
 シンポジウムでは、これまでの進捗状況報告と現状を見据えた今後の研究展開について、パネルディスカッションなどを通じて、プロジェクト関係者はもちろん幅広い方々と意見交換を行います。 理化学研究所 2007-12-18

免疫の要「NF-κB」の活性化シグナルを増幅する機構を発見

2007年12月18日 | 医療 医薬 健康
-リン酸化酵素「IKK」が正のフィーッドバックを担当-   
◇ポイント◇ 
・NF-κB活性化に新しい概念を提唱 
・フィードバック機構の主役は、IKKとアダプタータンパク質CARMA1 
・自己免疫疾患やがん、免疫不全などへの応用に期待 
日経ネット>>プレスリリース2007-12-17

理研免疫・アレルギー科学総合研究センター分化制御研究グループは、この免疫防御システムの要となっている転写因子NF-κBを活性化するシグナルを、さらに増幅するフィードバック機構を発見しました。この発見は、転写因子の活性化に関わっていたリン酸化酵素「IKK」が、活性化シグナルのフィードバックを形成して、シグナルを増幅するという新たなシステムです。
 発見したシステムは、これまでまったく知られていなかった機構であり、転写因子を微妙に制御調節する可能性が示されました。がんや自己免疫疾患、免疫不全などさまざまな疾患を制御する治療法を導く成果として期待されています。 理化学研究所 プレスリース 2007-12-17

マンネンタケの溶媒抽出物を有効成分とする細胞老化抑制剤

2007年12月18日 | 細胞と再生医療
出願番号 : 特許出願2001-201225 出願日 : 2001年7月2日
公開番号 : 特許公開2003-12539 公開日 : 2003年1月15日
出願人 : 有限会社野々川商事 発明者 : 小杉 信彦 外3名

発明の名称 : 細胞老化抑制剤

【目的】マンネンタケの溶媒抽出物を有効成分として配合することを特徴とする細胞老化抑制剤を提供する。
【構成】本発明は、マンネンタケの溶媒抽出物を有効成分として含有することを特徴とする細胞老化抑制剤である。本発明のマンネンタケの溶媒抽出物は優れたテロメア短縮抑制及び細胞老化抑制作用を有した。

組織FISH法によるテロメア量を指標とした癌の診断

2007年12月18日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2005-55726 出願日 : 2005年3月1日
公開番号 : 特許公開2006-242618 公開日 : 2006年9月14日
出願人 : 国立大学法人 東京大学 外1名 発明者 : 神森 眞 外1名

発明の名称 : 組織FISH法によるテロメア量を指標とした癌の診断

【課題】特別な訓練を受けた病理医を必要としない、優れた癌の診断方法を開発する。
【解決手段】組織FISH法を用いて、テロメアとセントロメアに対し特異的に結合する蛍光標識プローブでハイブリダイズし、両者の相対的な蛍光量比(T/CR)を求め、正常組織と癌組織のT/CRを比較解析することにより正常組織と癌組織を鑑別する。

高発現型汎用哺乳動物宿主細胞

2007年12月18日 | 細胞と再生医療
出願番号 : 特許出願2003-317484 出願日 : 2003年9月9日
公開番号 : 特許公開2006-345703 公開日 : 2006年12月28日
出願人 : 財団法人大阪産業振興機構 発明者 : 大政 健史 外1名

発明の名称 : 高発現型汎用哺乳動物宿主細胞

【課題】 本発明は、汎用性を持ち、かつ簡便迅速に遺伝子増幅宿主細胞を得るための方法、およびそのような方法によって得られる哺乳動物細胞を提供することにある。
【解決手段】 本発明によって、任意の外来遺伝子を含むベクターを特異的部位特異的組換えによって挿入しうる部位を複数有する哺乳動物細胞が提供される。
具体的には、本発明によって、第1の部位特異的組換え配列と選択マーカーを含有する発現ベクターを哺乳動物細胞に導入し、そのベクターに含まれる遺伝子および核酸配列をその選択マーカーに対応する遺伝子増幅誘導因子を用いて遺伝子増幅させ、その後、第2の部位特異的組換え配列と外来遺伝子を含有するベクターを導入し、第1の部位特異的組換え配列と第2の部位特異的組換え配列とを部位特異的組換え誘導因子の作用により部位特異的に組換えることによって製造される哺乳動物細胞が提供される。

哺乳類人工染色体

2007年12月18日 | 細胞と再生医療
出願番号 : 特許出願2007-166861 出願日 : 2007年6月25日
公開番号 : 特許公開2007-306928 公開日 : 2007年11月29日
出願人 : 株式会社クロモリサーチ 発明者 : 岡崎 恒子 外4名

発明の名称 : 哺乳類人工染色体

【課題】体細胞遺伝子治療に使用しうる可能性のある、新規なベクター~哺乳類人工染色体形成用材料を提供する。
【解決手段】哺乳類テロメアと、セントロメアとを含むDNAコンストラクトであって、該セントロメアは、以下の配列;5’-NTTCGNNNNANNCGGGN-3’(ただし、Nは、A,T,C及びGのいずれかである)からなるCENP-B box配列を複数個有する配列を備えているDNAコンストラクトを、哺乳類細胞に導入することによって得られる、哺乳類人工染色体形成用材料。

質量分析を利用したアミノ酸配列解析システム

2007年12月18日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2006-101495 出願日 : 2006年4月3日
公開番号 : 特許公開2007-278712 公開日 : 2007年10月25日
出願人 : 株式会社島津製作所 発明者 : 梶原 茂樹 岩本 慎一 田中 耕一

発明の名称 : 質量分析を利用したアミノ酸配列解析システム

【課題】デノボ・シーケンスを用いたペプチドのアミノ酸配列の推定精度を高める。
【解決手段】ペプチド混合物についてのMS2分析とMS3分析を実行しそれぞれマススペクトルを取得する(S1、S2)。それから、両マススペクトルに共通に現れるピークを集めたピークリスト(S3)、MS2/MS3分析のプリカーサの質量数差だけMS3マススペクトルを高質量数側にシフトして作成したスペクトルとMS2マススペクトルとに共通に現れるピークを集めたピークリスト(S4)、など全部で6種類の、各末端別のピークを集めたピークリストを作成し(S5~S8)、その後にN末端、C末端別のピークリストに集約する(S9)。この2つのピークリストをデノボ・シーケンスの解析用ソフトウエアに供しアミノ酸配列推定を実行する。推定結果の信頼度が低い場合にはS2に戻り別のプリカーサを選択してMS3分析を実行しS3~S10を繰り返す。

プラヴァスタチン前駆体、ML―236Bの新規製造方法

2007年12月18日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
出願番号 : 特許出願平10-509608 出願日 : 1997年6月30日
公表番号 : 特許公表平11-513899 公表日 : 1999年11月30日
出願人 : ユンジン ファーマスーチカル インダストリー カンパニー リミテッド 発明者 : チュン,カエ―ジョン 外4名

発明の名称 : プラヴァスタチン前駆体、ML―236Bの新規製造方法

本発明はプラヴァスタチンナトリウム前駆体、ML-236Bの新規製造方法に関し、特に土壌から単離された新規の微生物を使用して



式(I)、(II)、(III)で示されるML-236Bラクトン型(I)、遊離酸型(II)、ナトリウム塩(III)を製造するための方法に関するものである。ML-236Bはこの微生物の培養肉汁から得られ、コレステロール過剰症の治療に使用するよく効くコレステロール低下剤であるプラヴァスタチンナトリウムの基質として使用される。 詳細>>バイオ塾情報創庫DB 2007-12-18