バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

世界初、シロアリの卵認識フェロモンの同定に成功

2007年12月15日 | 環境 自然  生態
 シロアリの卵運搬本能を利用し、薬剤を含ませた擬似卵を巣の生殖中枢に運搬させることにより、駆除にかかる労力の削減と、薬剤の少量化を可能とする技術を開発。[生物系特定産業技術研究支援センター、岡山大学]
http://brain.naro.affrc.go.jp/tokyo/marumoto/up/press190829/siroari190829.htm

筋ジストロフィーの治療法に新たな可能性か、伊研究チーム

2007年12月15日 | からだと遺伝子
遺伝性の筋ジストロフィーに、幹細胞の遺伝子治療が有効である可能性があるとする研究を、イタリアのミラノ大学(University of Milan)のYvan Torrente氏のチームが12日、発表した。
 Torrente氏のチームはマウスに人間の細胞を移植して最も頻度が高いデュシェンヌ(Duchenne)型筋ジストロフィー(DMD)を発症させ、回復させることに成功した。AFP BBnews.,2007-12-14

森林総研がキノコの仲間(担子菌)の進化の目印(megB1)を発見

2007年12月15日 | 菌類 細菌
 森林総合研究所は、キノコの仲間である担子菌類全体のゲノムに共通して存在するDNA配列(megB1)を発見しました。担子菌類と他の生物とを区別できるDNA配列を発見したのは世界で初めてです。
  今回発見されたmegB1の分布が担子菌類のゲノムだけに限られていることから、菌類の祖先から担子菌類が分かれて進化した時点でmegB1が生じたと考えられます。さらに担子菌類のなかでmegB1は、ゲノム内のリボゾームRNAという遺伝子の領域内にあるIGS1という領域内に存在する種としない種の2つのグループに分かれていました。このような分布の違いの原因など解明すべき点は残っていますが、megB1の発見は、今後、担子菌類の系統分類や進化機構の解明に多大な貢献をすると考えられます。独立行政法人 森林総合研究所 プレスリリース 2007-12-14

デコイを含む薬学的組成物およびその使用方法

2007年12月15日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2005-128753 出願日 : 2005年4月26日
公開番号 : 特許公開2005-306877 公開日 : 2005年11月4日
出願人 : アンジェスMG株式会社 発明者 : 森下 竜一 外4名

発明の名称 : デコイを含む薬学的組成物およびその使用方法

【課題】NF-κBを含む転写因子は、その転写制御下にある多くの遺伝子の発現を介して、種々の疾患に関与することが示唆されている。それら疾患において、特にアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、接触性皮膚炎、ケロイド、褥創、潰瘍性大腸炎、またはクローン病等の皮膚疾患を有効に処置する組成物を提供する。
【解決手段】皮膚疾患を治療するための薬学的組成物であって、少なくとも1つのデコイ、および薬学的に受容可能なキャリアを含む組成物。特に、デコイとしては、NF-κBデコイ、STAT-6デコイ、AP-1デコイ、およびEtsデコイであり、さらに、それらのデコイと結合したオリゴヌクレオチドである。また、キャリアとしてはワセリン、ステアリルアルコールや流動パラフィンを含むワセリンである。

植物二次代謝産物吸着材及び植物細胞二次代謝産物の回収方法

2007年12月15日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
出願番号 : 特許出願2005-41585 出願日 : 2005年2月18日
公開番号 : 特許公開2006-223202 公開日 : 2006年8月31日
出願人 : 学校法人 東洋大学 発明者 : 山本 浩文 外1名

発明の名称 : 植物二次代謝産物吸着材及び植物細胞二次代謝産物の回収方法

【課題】 植物の脂溶性二次代謝産物のより簡便な生合成促進・効率的吸着回収方法を確立する。
【解決手段】
植物細胞から産生される脂溶性フラボノイド類などの脂溶性二次代謝産物を回収するために、多孔性ポリウレタン樹脂の切断片からなる吸着材を用いる。植物細胞を培養する培地中へ前記吸着材を添加しておき、該切断片に前記植物細胞から産生される脂溶性二次代謝産物を吸着させる。そしてこの切断片を培地から取り出して、目的の脂溶性二次代謝産物を回収する。

遺伝子導入のためのウイルスエンベロープベクター

2007年12月15日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2007-19966 出願日 : 2007年1月30日
公開番号 : 特許公開2007-190022 公開日 : 2007年8月2日
出願人 : アンジェスMG株式会社 発明者 : 金田 安史

発明の名称 : 遺伝子導入のためのウイルスエンベロープベクター

【課題】ウイルスエンベロープを使用する、安全、安定、かつ広範囲の生体内組織に遺伝子導入可能な、高遺伝子導入活性を有する遺伝子導入ベクターの提供。
【解決手段】ウイルスエンベロープに対して、凍結融解処理または界面活性剤との混合によって、外来遺伝子を導入し、遺伝子導入ベクターを調製する。この遺伝子導入ベクターを含む遺伝子治療のための薬学的組成物、この遺伝子導入ベクターを含むキット、およびこの遺伝子導入ベクターを用いた遺伝子導入方法。

ダイゼイン類に富むイソフラボン組成物の製造法

2007年12月15日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
出願番号 : 特許出願2006-44389 出願日 : 2006年2月21日
公開番号 : 特許公開2007-223915 公開日 : 2007年9月6日
出願人 : 不二製油株式会社 発明者 : 金田 安史 外3名

発明の名称 : ダイゼイン類に富むイソフラボン組成物の製造法

【課題】ダイゼイン類の比率がゲニステイン類などに比べて低い大豆ホエーなどの大豆抽出液を原料とし、ダイゼイン類に富むイソフラボン組成物を得ることを目的とする。
【解決手段】大豆抽出液を吸着剤に接触させイソフラボンを吸着せしめた後に、溶出させる含水低級アルコールの濃度を特定の範囲とすることにより、ゲニステイン類をできるだけ吸着剤に保持させつつ、ダイゼイン類を選択的に溶出させることができ、ダイゼイン類が高度に濃縮されたイソフラボン組成物を得られる知見を見出し、本発明を完成させた。

心臓収縮起こすたんぱく質…国循センター発見

2007年12月15日 | 創薬 生化学 薬理学
 心臓のポンプとしての働きを調整する新しいたんぱく質を、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の北風政史・心臓血管内科部長らが人間の心筋細胞から発見し、21日付の米医学誌に発表した。このたんぱく質を利用して、心臓の働きが弱っている患者に対し、副作用がない治療薬を開発できる可能性がある。2007年9月22日 読売新聞(関西)

コケゲノムの解読

2007年12月15日 | 植物&農業
~植物の陸上征服を可能とした遺伝子の進化解明へ一歩前進~
陸上植物の進化過程で、植物の形作りや環境応答に必要な植物ホルモン関連遺伝子、乾燥耐性に必要な遺伝子、放射線などによってダメージを受けた遺伝子の効率的な修復機構に関わる遺伝子などが生じたことがわかりました。今後、これらの遺伝子の詳細な機能解析を行うことによって、陸上植物の進化に関与した遺伝子の解明、コケ植物の持つ高い環境耐性能力などを利用した農林業的応用や地球環境対策への応用が進むことが期待できます。基礎生物学研究所プレスリリース2007-12-14
国立遺伝学研究所プレスリリース2007-12-14