バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

森林生物遺伝子データベース(ForestGen)を公開

2007年12月11日 | 植物&農業
 これまでに収集した樹木2種(スギ、ヒノキ)、および樹木病原微生物2種(マツノザイセンチュウ、ニセマツノザイセンチュウ)のEST情報を統合し、データベースとして公開しました(ForestGEN:http://forestgen.ffpri.affrc.go.jp/ja/index.html)。公開ページにはグラフィカルで直観的な高性能ビューアを採用し、データの瞬時参照を実現しています。研究現場で簡便にデータを利用できるよう配慮しているので、遺伝子事典としての活用も可能です。また、cDNAクローニング支援機能など、多彩な機能も搭載しています。 このデータベースは無償で、誰でも自由に利用できます。森林総合研究所 プレスリリース 2007-12-06

環境ストレス処理したキャッサバから完全長cDNAライブラリを作製

2007年12月11日 | 植物&農業
世界最大規模:キャッサバ(タピオカ)完全長cDNA約11,000種を同定
 理研植物科学研究センターのゲノム情報統合化ユニットらは、国際熱帯農業センター(コロンビア共和国)と協力して、このキャッサバに乾燥、高温、酸などの環境ストレスを与え、約2万種の完全長cDNAを単離し、遺伝資源として意義のある11,000種の完全長cDNAを同定しました。この中には、約5,000種の新規遺伝子や、植物全体として新しい遺伝子を含んでいることも明らかとなりました。理化学研究所プレスリリース2007-12-06

メタボローム解析によって植物代謝ネットワークを解明

2007年12月11日 | 植物&農業
- 植物代謝システム生物学の基盤となるデータの提供と解析 -
◇ポイント◇
・ 高性能質量分析計を用いたメタボローム解析パイプラインを確立
・ 変異体での代謝物間の共起性から隠された代謝システムの解明と遺伝子機能の推定
・ システム生物学による有用物質生産や作物収量などへの応用
理化学研究所 プレスリリース2007-12-10

[解説]「iPS細胞」研究競争

2007年12月11日 | 生命科学 生物誌
アメリカ盤石体制で猛追
山中教授、孤軍奮闘…今後は資金・人材の競争
 京都大学と米国の大学がそれぞれに作製した、新たな万能細胞「ヒトiPS細胞」(人工多能性幹細胞)を巡る研究競争が激化している。しかし、日本発の研究成果が、盤石な研究体制が整う米国に追い抜かれるとの危機感も広がっている。読売新聞(WEB)2007-12-08

癌および自己免疫疾患に対する治療薬としてのSmac-ペプチド

2007年12月11日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2003-583486 出願日 : 2003年4月17日
公表番号 : 特許公表2005-536457 公表日 : 2005年12月2日
出願人 : ドイチェス クレブスフォルシュングスツェントルム シュティフトゥング デス エッフェントリッヒェンレヒツ 発明者 : デバティン,クラウス,ミヒャエル 外1名

本発明は,Smacを使用して,種々の腫瘍および自己反応性免疫細胞の,細胞が次にアポトーシスを起こす種々のプロアポトーシス刺激に対する感受性を高めることに関する。したがって,Smacは,癌および自己免疫疾患の治療用の医薬を製造するための化合物として用いることができる。細胞の感受性化は,細胞透過性形のSmacを既知の抗癌剤と組み合わせて適用するか,または蛋白質を過剰発現させることにより達成される。本発明の目的は,アポトーシスの制御のためにSmacアゴニストを用いることにより,癌および自己免疫疾患の治療における新規な方法を提供することである。すなわち,Smacアゴニストは,耐性腫瘍および免疫細胞においても細胞障害性療法の効力を高める,癌および自己免疫疾患の新規かつ有望な治療である。

コリネ型細菌形質転換体による高効率な有機化合物の製造方法

2007年12月11日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2006-124440 出願日 : 2006年4月27日
公開番号 : 特許公開2007-295809 公開日 : 2007年11月15日
出願人 : 財団法人地球環境産業技術研究機構 発明者 : 沖野 祥平 外2名

発明の名称 : コリネ型細菌形質転換体による高効率な有機化合物の製造方法

【課題】乳酸、コハク酸、エタノール等の有用な有機化合物を工業技術的に高効率かつ高生産性で製造できる方法を提供すること。
【解決手段】発現可能な制御配列下に、グリセルアルデヒド3-リン酸デヒドロゲナーゼをコードするDNA配列により形質転換された好気性コリネ型細菌を用いて、還元条件下の反応液中に糖類の代謝速度を向上させて有機化合物を蓄積し、該反応液より有機化合物を回収することを特徴とする有機化合物の製造方法。