地球上で最初に生まれた生命体が、周囲の栄養分の量に応じて増殖を調節する代謝制御の仕組みをすでに備えていた可能性が高いことを、産業技術総合研究所のチームが突き止めた。その後により複雑な生物が誕生した過程を説明する手掛かりになる研究成果という。12日付の米科学誌に掲載される。
地球のすべての生物の祖先である最初の生命からは、まず真正細菌と古細菌と呼ぶ2種類の細菌が生まれたとされる。研究チームはこれらの細菌が、栄養源のアミノ酸濃度を検知して遺伝子の情報をもとに物質を合成するなどの代謝機能を調節していることを解明した。両者に共通の代謝メカニズムの発見は初めてで、地球最初の生命も同様の仕組みを備えていたと考えられるという。日経ネット 2007-12-12
地球のすべての生物の祖先である最初の生命からは、まず真正細菌と古細菌と呼ぶ2種類の細菌が生まれたとされる。研究チームはこれらの細菌が、栄養源のアミノ酸濃度を検知して遺伝子の情報をもとに物質を合成するなどの代謝機能を調節していることを解明した。両者に共通の代謝メカニズムの発見は初めてで、地球最初の生命も同様の仕組みを備えていたと考えられるという。日経ネット 2007-12-12