ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

術後八日目 その3

2012-12-20 18:22:13 | 腎臓がん

血液浄化センターを出て
エレベータをまっていると、
人がじろじろと私の腕を見る。

パジャマの袖がめくってあり、
もろシャントがでている。
それもバンドをまいて。。


あわてて隠す


その中で女の人が声をかけてきた。
「あの、今、血液浄化センターから
 でてきましたよね?」と。

はいと答えると。

「透析をしているんですか?
 初めて、透析をしていて歩ける人を見た」
といわれる。

おじいちゃんが車いすに乗っていて
明日から透析なので、
血液浄化センターに見学にいってきたという。

またまた希望を与える
透析をしていても、寝たきりになることも、
短命になることもなく
元気で過ごすこともできると。


同じ病棟だった。

「もっと早く会っていたらいろいろ聞けたのに」と
残念がられた。


この病院において、
歩いて血液浄化センターに出入りできる人は
レアだったのかもしれない。
また病棟においても同じことがいえたのかもしれない。





昼食をたべ、お風呂へ

しかし、動脈の止血に失敗した右腕の
あざもさることながら、
血腫はないが、こぶができ、
筋はパンパンにはっていて、
腕は伸びない曲がらない状態になっていた。

歯磨きもごはんをたべることも
休み休みしても痛くて痛くて
つらいものがあった。


よって、右手だけで頭を洗うことは
不可能と悟り、
シャワーを浴びて出てきた。

いつもは針を抜いた後のシールは
なにも防御しないけれど、
今回ばかりは濡らすとなにをいわれるか
わからなかったので、
タオルでガードした。



夕飯


ちらしずし130g あなご
さといもとり肉煮
くだもの

熱:660Kcal、蛋白:23.0g、塩2.1g


なにがちらし寿司だ。
アナゴずしのまちがえでしょう。。。

期待しすぎてショックが大きい。。。。。
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術後八日目 その2

2012-12-20 14:43:39 | 腎臓がん

透析に行くとき、エレベーターホールで
今日退院の同室の人に会う。

4人部屋といっても、
みんなカーテンをしっかり閉めていて
顔もわからない。

この人とは部屋から出るときにぶつかりそうになったから
挨拶をしたことがあった。

先生との会話は聞こえてしまい、
2年以内に透析に入るということだった。

だから、
「私、透析して2●年になるんです。
 うまくコントロールすれば充分生きられます」
と声をかけた。

すると
「あんた、そんなに長く透析していたの?
 初めて透析していて元気な人に会えた。
 透析をすると顔色が悪くて寝たり起きたりの
 生活になると思った。
 もっとはやく声をかけておけばよかった」
といわれた。

そういう悪い状態の人しか見ていないことを知る。
かならずしも寝たり気にならないという希望を
与えられたことをうれしく思う。




血液浄化センター。

前回、誤差で200g余分に引けた。

しかし、この誤差から踏み込んで300gでなく、
前回の指示の基礎体重から300gマイナスの終わりの設定。

前回700g引けても体重に変化がないのに、
たった、100g踏み込むだけ。
これこそ、誤差範囲ではないか!



腎内の先生
「血圧の変化はありませんね。
 来週も引いて行きましょう」という。

「明日、退院します」

「え。。今日がここでの最後の透析ってこと?
 もう帰っちゃうの?」

「はい。お世話になりました」

「向こうの先生に、もう少し引くように
 お手紙に書いておきますね」


朝の申し送りの時点では
退院の話は出ていなかったので
血液浄化センターには退院の話は伝わっていなかった。

それに、腎内の先生にも
「SLEだから、傷の治りが悪かったり、
 術後、SLEが悪化したりして
 経過観察に入院が長引くだろう」との
思いがあったと思う。


へへへ。期待を裏切ってごめんね


先生がお手紙を書いてくれなくても
独断で体重を落とすから心配しないでねと思う。




血液浄化センターの看護師さんに
「たまには遊びにおいで」といわれる。

確かに、会話が成立する患者は私ぐらいだろう。
いじり甲斐があったかも。
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