退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

’18 盆休み6

2018-08-17 01:48:55 | Weblog
晴れのちくもり。午後にはシャワーも。

土屋健「古第三紀・新第三紀・第四紀の生物 下巻」を見て読む。

このシリーズもこれで終了。
ただ不思議なのは身近になるにつれて興味が薄まっていったこと。

「見たことのない生きもの」を見たい気持ちのなせる業か。
もちろんそれは一読者の勝手な「前提」に過ぎず。

いずれにせよ大いに楽しませてもらったのは確か。
「ヒト型の意味不明な生きもの」があふれる現在だからこそなお。

Gyaoで田坂具隆「五人の斥候兵」(’38)を偶然見つけて観る。

当時のベネツィアで賞を取りキネマ旬報では1位の作品。
前者は「日独伊防共協定(’38)」のおかげか。

「支那事変=日中戦争」は前年のことで。
「君が代」も「海ゆかば」も作品の中で歌われる一方。

小杉勇の部隊長はいかにも「部下思い」。
彼らの戦いぶりを克明に記録することも忘れず。

兵隊たちも互いを思いやる気持ちにあふれている描写。
とりわけ敵軍兵士は別として自軍の兵士が「誰も死なない」のにふむふむ。

負傷兵の扱いについても同様。
現地に残って戦いたい兵士とそれを諌める部隊長の姿も。

「タバコ」が「贅沢品」で「バットと誉」のどっちを吸うかでモメるシーンなど。
「明日死ぬかもしれないならバットだろう」と「高級品」を選ぶ描写よ。

現在の目からすると相当に「戦時色」は強いものの
その中で描かれた「平和」を感じるべきか。

葦のような植物の中を敵を警戒しながら進むシーンにドキドキ。
斥候兵たちが立てる水音にも注目。

長さが78分なのは「フィルム不足」のせいなのかどうか。
「観ておくべき作品」を観られたのはうれしい限り。

それとは別に。

TVでこれまた偶然福田雄一「銀魂」(’17)をやっているのを知り途中から観る。

原作はちょっとだけ読んだことがある。
気に入ったのは「定春とエリザベス」のみ。

「今さら新撰組かよ」と思ったものの本作は原作を超える出来。
「ギャグのセンス」は微妙だけれどこと「映画」でここまで行ければむしろ「上等」。

時代劇とSFが混ざった映像が案外しっかりしていて楽しい。
勘九郎が見得を切るところを途中で切ったりする演出もなかなか。

菜々緒の「カウガール」スタイルはいかにもで
ムロツヨシの抑えた感じと佐藤二朗&安田顕の「やりすぎ」がいい感じ。

六角精児は「相棒ネタ」に加えて「ガンダム設定」だったり。
「楽屋ネタ」をこんなにあからさまにやって「崩れない」演出力が素敵。

たまにこういう作品があるから「マンガ原作もの」も軽んじてはいけないと思った次第。
これなら明日公開の「銀魂2」も期待できるのかも。

たしかGyaoに同じ監督の作品があったので観ることにするか。
それにしてもこういう毎日ばかりだったらなあ。
コメント
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