くもり。台風の影響か風が吹く。
大栗博司「大栗先生の超弦理論入門」を読む。
久方ぶりの「ブルーバックス」。
タイトルが「創刊五十周年」で初めて「縦書き」になっている模様。
ちょいとご無沙汰している間に
「世界の基礎」はこんなことになっていたのかと思った次第。
本作は5年前の作品なので今はまた「違った世界」になっているのだろう。
われわれが「認識」しているつもりの「時空」は
「『感覚が鈍い』ゆえの幻想」なのだというのが刺激的。
「統一理論」を求めての科学者たちの格闘ぶりを
ややこしいことは抜きにして説明してくれているのがありがたい。
巻末に載っているオイラーの公式にもふむふむ。
「1+2+3+4+5+6+7+8+・・・=マイナス12分の1」という結果に驚こう。
中学レベルの数学で理解できるのでご安心を。
厳密には正確性に欠けるらしいのだけれどそれは横に置いて。
かくも「複雑な世界」よ。
「われわれというフィルター」はあまりに偏っていることをあらためて。
深夜NHKでドラマ「透明なゆりかご」をまた観る。
男に騙され妊娠した14歳の「産みたい」という必死の訴えに
母親は「今度はあなたがママになるのよ」と言ってそれを許す。
ところがその母親が突然死んでしまい。
赤ん坊を抱え苦悩する中「助けてママ」と泣く少女は彼女の言葉を思い出して。
やがて彼女は商社に勤めるシングルマザーとして産科を訪れる。
そこにあれこれ絡まってというお話。
実はいいなと思ったのはそこではなく。
かつて開業する若い医師の誘いに乗ったベテラン婦長が
すべてが終わった後で「産むなら先生のところでしたかった」と言うところ。
「もちろん当時すでに(産むには)手遅れだった」と続き。
「先生のやり方には今でも賛成できないところはあるけれど
わたしの決断は間違ってなかった」と。
いいねえ、この関係性。
こういう人がそばにいてくれたらありがたいなあ。
さて。
大瀧詠一「Tシャツに口紅」の後半の歌詞をふと思い出す。
これ以上 君を不幸に オレ出来ないよとポツリとつぶやけば
不幸の意味を 知っているのなんて ふと 顔を上げて詰るように言ったね
音がよくないのが残念。
ただ歌詞は確認できるのでよろしく。
「フィクションの中のしあわせ」で生きられる「現実」もあるのだから
繰り返すがやはり「現実」はややこしい。
大栗博司「大栗先生の超弦理論入門」を読む。
久方ぶりの「ブルーバックス」。
タイトルが「創刊五十周年」で初めて「縦書き」になっている模様。
ちょいとご無沙汰している間に
「世界の基礎」はこんなことになっていたのかと思った次第。
本作は5年前の作品なので今はまた「違った世界」になっているのだろう。
われわれが「認識」しているつもりの「時空」は
「『感覚が鈍い』ゆえの幻想」なのだというのが刺激的。
「統一理論」を求めての科学者たちの格闘ぶりを
ややこしいことは抜きにして説明してくれているのがありがたい。
巻末に載っているオイラーの公式にもふむふむ。
「1+2+3+4+5+6+7+8+・・・=マイナス12分の1」という結果に驚こう。
中学レベルの数学で理解できるのでご安心を。
厳密には正確性に欠けるらしいのだけれどそれは横に置いて。
かくも「複雑な世界」よ。
「われわれというフィルター」はあまりに偏っていることをあらためて。
深夜NHKでドラマ「透明なゆりかご」をまた観る。
男に騙され妊娠した14歳の「産みたい」という必死の訴えに
母親は「今度はあなたがママになるのよ」と言ってそれを許す。
ところがその母親が突然死んでしまい。
赤ん坊を抱え苦悩する中「助けてママ」と泣く少女は彼女の言葉を思い出して。
やがて彼女は商社に勤めるシングルマザーとして産科を訪れる。
そこにあれこれ絡まってというお話。
実はいいなと思ったのはそこではなく。
かつて開業する若い医師の誘いに乗ったベテラン婦長が
すべてが終わった後で「産むなら先生のところでしたかった」と言うところ。
「もちろん当時すでに(産むには)手遅れだった」と続き。
「先生のやり方には今でも賛成できないところはあるけれど
わたしの決断は間違ってなかった」と。
いいねえ、この関係性。
こういう人がそばにいてくれたらありがたいなあ。
さて。
大瀧詠一「Tシャツに口紅」の後半の歌詞をふと思い出す。
これ以上 君を不幸に オレ出来ないよとポツリとつぶやけば
不幸の意味を 知っているのなんて ふと 顔を上げて詰るように言ったね
音がよくないのが残念。
ただ歌詞は確認できるのでよろしく。
「フィクションの中のしあわせ」で生きられる「現実」もあるのだから
繰り返すがやはり「現実」はややこしい。