退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「眠ることと移動すること」について

2014-11-29 01:33:38 | Weblog
『快晴。おだやか。

「兵士の報酬 随筆コレクションⅠ」を読み進める。

「小旅行」と称して諫早から長崎へ出かけるのがいい感じ。
町と川と古本屋巡りという単純さが逆に好ましい。

自分もあてもなくあちこち歩き回るのはキライじゃないので
今後の「休日の過ごし方」の参考にしようかと思うもののどうなることやら。

「引きこもりあるいはほぼ引きこもり」に慣れてしまうのもどうかと思いつつ。
とりあえずこの件に関しても「風まかせ」。

深夜ふと思い出して「PSYCHO-PASS 2」を観る。』と書いて寝る。

最初から観ようと思って観ているうちに寝てしまった模様。
とりあえずオープニングとエンディングの曲はあまり好きでないことを確認。

「兵士の報酬 随筆コレクションⅠ」読了。

引き続き井田喜明「地震予知と噴火予知」を読む。

地震が起きる詳細はわからないまま。
「カオス」「ストレンジ・アトラクタ」「フラクタル」など昔懐かしい数学用語があれこれ。

物理学もあるけれど「具体的な予知」はどう考えても不可能。
地球内部の構造も地震のメカニズムも正確にわかっていないのだから。

あくまで「モデル検証」にとどまるのみで
それが「現実」に生かされる見込みも残念ながら薄いか。

もちろん「研究」はしてもいいけれど
「具体的な成果」にはあまり期待できないことがありありとわかる内容。

明日は仕事の都合で行けないので今宵にクインビー。

そこそこの盛況だったものの全体としては冴えないとマスター。
大晦日は休む方向で決まりつつある。

少なくとも二十数年大晦日をクインビーで過ごしてきた身としては残念でなくもない。
ただ結局知り合い数人以外お客さんが来ない事実があり。

それならお子とのんびり過ごした方が余程マシなので
むしろ賛成する次第。

始発の時間まで動けない友人たちがいるので
それまで「営業」しなければならないのが「大いなる無駄」。

どこかに泊まればいいじゃないかという意見があるのはもっとも。
ただし彼らはこちらの知る限り店で寝ていて。

そのあたりの「気遣い」がないのが大いに不満ではあるけれど
先日若い同僚が友だちと来店してくれたのを聞いてありがたいと思ったり。

大晦日は家にいるのもシャクなので
適当にあちこちに行ってみるつもり。

ここでも「ご縁」があったらよろしくと言っておく。
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「物語」について

2014-11-27 03:03:12 | Weblog
くもりときどき雨。パラつくのみ。

野呂邦暢「兵士の報酬 随筆コレクション1」を読み始める。

著者の名前を知ったのは小林信彦のエッセイでだったか。
今回ようやく「ご縁」ができて接することに。

タイトルにもなっている冒頭の「兵士の報酬」を読んだ瞬間に
「この文章はいい」と思った次第。

透明感のある言葉と描写の正確さ。
それぞれの風景が実にリアルに浮かび上がってくる感じ。

60年代から70年代の「煤けた世界」が
むしろ「現代」を思わせて共感しやすいかも。

Ⅱも借りてきたのでますます楽しみ。
しばらくこの「世界」をじっくり味わいたい。

思いのままに過ごせばよかった幸福な時期を過ぎて
人はさまざまな現実に出会いかたちを変えて行く。

とりわけ苦しみや哀しみというスパイスは人を味わい深くして
そこから思いがけない喜びも生まれたりするもの。

もちろん当人にとってはそんなものなどない方がいいのだけれど
否応なくそれらと出会わなければならなくなるのが人生。

「濾過」を経ないものの香りは薄く
「蒸留」されないものにはコクもない。

その種の「当然」を拒絶するのが若さだとするなら
実は「厄介なもの」でしかない。

さて。

あなたの物語は他人が読むに値するものだろうか。
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「美女と衰え」について

2014-11-26 02:21:11 | Weblog
『晴れのちくもり。今日もおだやか。

逢坂剛・川本三郎「わが恋せし女優たち」を読む。

1943年と1944年生まれのふたりの「趣味」ということで
さすがに知らない女優が多い。

映画そのものを観ていることはあっても
「固有名詞」として頭に残っている人が少ないこということ。

かなり「オタク的要素」が感じられるあたり
小林信彦や蓮實重彦ら一世代前と違う印象。

ただしそこはそれ女優なので「目の保養」になることは確か。
とはいえスチール写真だけで本当の魅力がわかるはずもなく。

興味のある向きは作品に当たっていただきたい。
「美女」を見慣れていると人を見てなかなか「美しい」と言い難くなるものではある。

ちなみに自分の数少ない経験を思い返してみると
「美人」とのお付き合いはなかった模様。

もっとも恋愛そのものにあまり興味がない傾向はなきにしもあらず。
「ご縁」がないということで。

「好ましいキャラクター」は周囲にいて何だかそれで十分な感じになる。
「傍観者」であることが好きなのか。

おそらく関係各位にはさまざまな「迷惑」をかけていると思われるが
笑って受け止めていただければ幸い。

とりあえず「寿命」までよろしくと言うよりない。
自分が「与えられるもの」については全力を尽くしているつもり。』と書いて昨日は寝る。

目が覚めてどうも身体が微妙。
どこか疲れているのかと思いつついつものように過ごす。

フリーマン・ダイソン「科学の未来」を読むものの
目が活字を追っているだけで内容がしっくり来ぬまま。

今日は一日中雨。

季節の変わり目に影響を受ける年齢になってきたということか。
それもある種の「自然」だから仕方がない。

それでも坂道はゆっくり下りたいもの。
「あらま」と思っている間に彼岸に行けたら。

自分なりにそういう「準備」はしているつもりだけれど
こればっかりはどうなることやら。
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「残念なことふたつ」について

2014-11-24 02:15:10 | Weblog
快晴。風もなくおだやか。

「早起き」して母親の誕生日関連のイベントに付き合わされる。

「主催」は上の妹。
一度も行ったことがなかった市内の「紅葉」を見た後で食事。

残念ながら値段ほどの価値のない内容。
甘すぎる割下のすきやき定食。

肉を食べる時は塩コショウのみの味付けに限ると思うのは
「ソース」で味をごまかせるから。

もちろんそれが美味ならば問題ないが
これまた残念ながらそうでないことが多いので。

もっともコショウそのものがそもそも肉の劣化を補う調味料であったか。
わざわざ出かけるなら本当に「おいしい」と思えるものが食べたい。

結論は「上の妹の選択」に従わないこと。
「善意」は時に人を悩ませる。

帰宅後マル激を観る。

「解散」と「アベノミクス」について。

前者について他国と比べわが国は「密度の薄い憲法」を持っていることを知り
後者について「未来を見据えられない政治家」が多いことを知る。

「条文」に明記されていない「われわれの意思」を示すことの大切さと
「現状分析を経ない賭けごと」の危険性。

「民主主義」と「合理性」の意味を理解している者ならば
本来は誰もが納得するはずの議論、だと思いたい。

詳細はマル激まで。
ただしその「長さ」に付き合える「ゆとり」があるかどうか。
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「個人的な『歴史』」について

2014-11-23 01:47:34 | Weblog
快晴。日本晴れ。

中島らも「明るい悩み相談室その2・ニッポンの常識篇」を読む。

そうそうこんなものがありましたなという感じ。
古本屋の100円棚でしばし考えた後に購入。

溢れるほど本はあるのに
こっちのアンテナに引っかかるものは少なく。

「ホラ話」の楽しさを再確認する。
「トム・ソーヤーあるいはハックルベリ・フィン」のマーク・トウェインを思い出そう。

「ほら」というささやきが「世界」を変えることもある。
「しっぷ・あほーい」と叫んで谷譲次の「めりけん・じゃっぷ」になるのもよし。

今宵もクインビー。

先週の喧騒はどこへやらマスターとサシで飲む。
高倉健の「新幹線大爆破」が名作だという話でしばし盛り上がる。

ネットの投票では圧倒的に「幸福の黄色いハンカチ」らしい。
「若者の投票の結果ですね」と互いにうなずいた次第。

武田鉄矢と桃井かおりが「わかりやすい検索キーワード」なのだろう。
個人的には藤田進がヤクザの親分だった「冬の華」の冒頭の池部良とのシーンが好き。

「おじさま」と繰り返す池上季実子を初めて観た作品でもあった。
脚本は倉本聰で監督は降旗康男。

昔の「健さん」は和田誠描くイラストでもわかるように目が「水平に丸い」のが特徴。
「お楽しみはこれからだシリーズ」でご確認いただきたい。

以上のような「歴史」が失われるのはなぜなのか。
とりあえず「記録」しておく。
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「おそらくは普遍的であるもの」について

2014-11-22 01:50:26 | Weblog
晴れ。おだやか。

古本屋で業田良家「自虐の詩」(上)(下)」を見つけ200円で購入。

「名作」だと知りつつ未読だったのでいいタイミング。
「四コマ」で「NHKの朝の連ドラ」のようになっているのが面白い。

主人公幸江の鼻にホクロがあるのは「ちあきなおみ」かも。
彼女が歌う「昭和の女性」を思わせるので。

「本物の貧困」を描きつつ
笑いながら泣かせ泣かせながら笑わせる人情がいかにも。

おそらく絶頂期の松竹新喜劇における藤山寛美の演技に近いのではないか。
もちろん実際には観てないのであくまで想像にすぎないけれど。

どのキャラクターにも明確な「臭い」があって
イサオの衣類を嗅いでは微笑む幸江のような気持ちになる。

「失われたもの」だと思いがちだけれど
実は現代にもこの種の人々はまだ「健在」だと思う次第。

ただしそばにいて幸せかというと
おそらくそれはまた別の話になりそう。

知り合いの若者に「マンガ読まない?」と言って貸しておいた。
どんな感想が出てくるのかが楽しみ。

「どうしようもなさの果てから出てくる笑い」は
時代や国境を超えて人々を笑わせるはず。

できれば外国語に翻訳してもらってどんな評価がなされるか知りたいもの。
関係各位には是非お願いしたい。

少なくとも「貧乏」と「学校」はどこの国にもある。
アニメやコスプレに続く「日本マンガの底力」を教えたいことしきり。
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「深くて暗い河と細くて明るい河」について

2014-11-21 02:29:09 | Weblog
くもりのち晴れ。本格的な寒さはまだまだ。

澤地久枝「愛が裁かれるとき」を読む。

オリジナルは35年前で文庫は31年前の作品。
当時の離婚裁判を扱った内容。

「処女であること」「遺伝病」「一度だけの不倫」など時代色の濃いものから
「マザコン」「セックスレス」「仕事と出産」など現代も変わらぬものも。

忙しすぎる敏腕記者の妻が
ある時期を境に強烈な「教育ママ」になって息子を東大に入れる話もなかなか。

わが国のたいていの男たちがいまだに「仕事しかできない環境」にいることを思うにつけ
「ゆとりのある暮らし」をもっと「普通」に求める気持ちがないことが不思議。

もちろん人と一緒に暮らすためには
「ある程度の寛容さとコミュニケーション」がなくてはならない。

おそらくそれでも「深くて暗い河」はあるのだろう。
「許せない一線」はそれぞれにあって「動かしようのないもの」だったりするから。

NHKで在宅ホスピス専門医川越厚を知る。

かつてガン治療の名医だった彼は自らがガンになることで初めて気付く。
「自分が向き合っていたのは病気であって患者ではなかったのだ」と。

まだ「ホスピス」そのものがそれほど一般的でなかった頃に
「在宅ホスピス」を始めた模様。

患者への手当てだけでなく遺族の心のケアまで考えていて
患者が亡くなった後も「お付き合い」をしているのがスゴイ。

「理想の終末医療」がこんなところにあったとは。
これが「一般的」にならない理由について猛烈に知りたくなった次第。

医者志望の若者は「要感染」。
「身銭を切ることの大切さ」も同時に。
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「好ましい女子ふたり」について

2014-11-20 02:20:26 | Weblog
晴れ。風はそれほどなく。

群ようこ「街角小走り日記」を読む。

二十年くらい前に出たもの。
文庫なのでオリジナルはもっと前。

ひとつひとつは短い文章。
自分を客観的に見つつ他人を評価する姿勢が好ましい。

小一時間を楽しく過ごすにはもってこいの内容で
のんびりとアフタヌーンティーなど飲んでいるような充実感がある。

著者がかつて所属していた「本の雑誌」は学生時代に買っていた。
パソコンを使い始めた頃に何かに応募したらテレホンカードが当たったりもしたか。

普段はそんなことなどしないのだが
どういうわけでそうなったのかはすっかり忘却の彼方へ。

知り合いの若い女子から就職が決まったという話を聞く。
何はともあれまずはめでたい。

彼女は元々「楽しいボケ」を無意識にしてしまうタイプ。
その割りに考えることは「泥沼流」でどうなることかと思っていたものの。

一時期は飲み会のたびに
「君は『七人の侍』における千秋実なんだよ」と妙な励ましなど。

ただし本人としては「隙のない人=宮口精二」にあこがれていて
「ヤなんですよー」と盛んに言っていた。

「自分が幸せになること」で他人を幸せにできるキャラクター。
そういう自分であることに気付いてもらえれば。

最近「ボケ」が減って少しつまんないと
勝手なことを思うおぢさんではある。
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「気をつけたいこと」について

2014-11-19 03:01:52 | Weblog
晴れ。雲は多め。

メディア関係の本は読んだもののあまりピンと来ず。

図書館の本が切れたので明日の古本屋に期待。
100円の棚に面白そうなものがあれば。

仕事から帰ってニュース番組を観ていたら安倍総理のインタビューが。
相変わらず「非論理的なこと」を得々と語って。

このTVは教育的に悪いはず。
「無意味なこと」であれ「決意の重さ」を主張すればいいのだというのが「OK」になるから。

「空気」で他人を「支配」するつもりなら
もう少し「うまく」やってもらえないだろうか。

ただでさえ「どうでもいい私」がはびこる世の中で
さらにその傾向を助長させるのは「得策」だとは思えない。

「ありのままで」は正直迷惑。
せめてさんざん「削られた上で」言うのならまだしも。

もっともその「削られた」というのが
実は本人の「思い込み」にすぎなかったりするのが「セカイ系」の特徴だったり。

たとえば「違法」を承知で「危険ドラッグ」をやるのは結構。
ただしそれで車を運転するとなると話は違ってくる。

「自滅する」のに他人を巻き込むなというのは「最低限の倫理」だと思いたいのだけれど。
どうやらそれも難しい模様。

巧妙になったと言われる「オレオレ詐欺」がなくならないのを見るにつけても
いたずらに「貯まった金」を持つ老人たちはそれ以前になぜ他人のために使わないのかとか。

「他人が信用できるか」を問う前に自分が「信用できる人間」になる当然を忘れすぎているのかも。
お互いに気をつけたいものではある。
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「発明と謎」について

2014-11-18 02:45:50 | Weblog
くもり。雨も降ったよう。

「フォークの歯はなぜ四本になったか」読了。

「機能が形を作る」のではなく「失敗が形を作る」というのがポイント。
数ある商品も実は「失敗の途中」だったりするらしい。

個人的に懐かしかったのは缶ジュースなどの「プルトップ」。
今でもあれを五本の指にはめたら面白いなどと思ったり。

ただしある「発明」が流行することで「別な問題=環境問題」が生まれることも。
微生物が分解可能なプラスチックはもっと一般的にならないものなのか。

さまざまな木の落葉もアスファルトの上だとただの「ゴミ」だけれど
土の上なら「栄養」になることだし。

ならば今後期待されるのは「落葉を分解できるアスファルト」。
「発明家」あるいは「研究者」たちにはよろしくお願いしたい。

「雨水を自動的にトイレに使える装置」など今でもできそう。
「大小便の活用」もさらに。

「山崩れ」が頻発するようになっているから
「林業の見直し」も大切。

「役に立つ仕事」をして「普通に暮らせること」。
そういう「当たり前」を取り戻すための「発明」が一番必要かもしれない。

さて。

7月から9月までのGDPを「まともに予測」できた「専門家」はいなかった模様。
「経済学」とはそんなものなのか。

あるいは「わが国の」という限定付きのものなのか。
あるいは。

そのあたりの事情に詳しい向きには是非教えていただきたいものではある。
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