退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

’23 GW1

2023-04-30 03:11:20 | Weblog
くもりときどき雨。買い物に行った以外はひきこもり。

久方ぶりに本を読まず。

下の妹と姪が来てダラダラと過ごす。
洗い物など少々。

上の妹の「掃除癖」にも付き合い。
結構「気まま」に暮らしているつもりがそうでもなく。

マル激を観る。
今回のゲストは中北浩爾。

日本共産党の現在と未来について。
急激に勢力は衰えているようで。

「野党共闘」や「自衛隊是認」で「開かれた」と思ったかの党は。
結局「民主集中制」を維持し「民主主義」を採り入れない模様。

志位委員長が長すぎたせいもあるだろう。
「批判」をした者を「除名」する「時代錯誤」など。

どんな「個人」であろうと「たかが知れている」のだから。
「知恵の寄せ集め」が出来ないならどうしようもなく。

「歴史」を振り返ってみればさまざまに「立ち位置」を変えた事実もあり。
何やらここでも「無謬」という「伝説」が幅を利かせているようで。

松林宗恵「社長紳士録」(’64)を観る。

ここまで平然と「同じパターン」を繰り返せることに驚くのみ。
ハナ肇がカメオで森繁が子どもに「脅迫」されるのが唯一新しいのか。

司葉子はやはり綺麗。
フランキー堺の「鹿児島弁」と「稚児好き」は「ステレオタイプ」。

「お手伝いさん」浦山珠美は森繁に「バスト」をいじられ。
もちろん現在は問答無用な「セクハラ」。

引き続き松林宗恵「続・社長紳士録」(’64)を観る。

本作でシリーズは終了ということで。
「いつも通りのあれこれ」の後にこれまでのキャストが揃って「蛍の光」など。

中村伸郎の使われ方が何とももったいなく。
京塚昌子は踊りをきちんとこなし。

森繁の歌がやたらに。
独特の味わいは了解するもののここまで強調されると微妙。

「ラスト」は主役の「大正ロマン」にまかせたということな模様。
「男子の愚かさ」をあらためて。
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「やはり好ましい『映画の旅』をさせてくれる本と三木のり平の『芸』と森繁の『ボヤき』を見るべき」について

2023-04-29 03:41:42 | Weblog
晴れ。おだやか。

和田誠「お楽しみはこれからだ part2」を読む。

「幕末太陽伝」(’57)「夫婦善哉」(’55)「けんかえれじい」(’68)に始まり。
「ジョルスン物語」(’46)で終わる「映画の旅」。

黒澤作品では「七人の侍」(’54)「隠し砦の三悪人」(’58)「椿三十郎」(’62)。
ハンフリー・ボガート作品では「マルタの鷹」(’41)「三つ数えろ」(’46)など。

その他にも楽しい映画があれこれ。
やはり本作は素敵というよりなく。

今回のおまけはピチカート・ファイブの小西康陽。
川島雄三好きでなおかつ「マイナーな作品」ばかりについて述べる「マニアック」。

本書のオリジナルは47年前。
こうして「復刻版」が出たのはうれしい限り。

松林宗恵「社長外遊記」(’63)を観る。

ウルトラマンの「アキコ隊員」桜井浩子や「サインはV」の岡田可愛、
「マーブルちゃん」の上原ゆかりが新たに。

キャサリンのハヌナ節子の「微妙な日本語」がなかなか。
武智豊子が「年増芸者」として登場したり。

フランキー堺の「日系三世」が酒を飲んで大暴れ。
そのパワフルさに驚く。

60年前のハワイの姿は美しく。
まだ1ドルが360円で「海外旅行」など「夢」だった頃のお話。

引き続き松林宗恵「続・社長外遊記」(’63)を観る。

今回は(「も」と言うべきか)小林桂樹と藤山陽子は「カップル」に。
草笛光子と新珠三千代は「いつも通り」。

柳家金語楼は「物語」からすると「未回収」で。
塩沢ときの「ハワイ系日本語」は微妙。

それにしても。

このシリーズの脚本家笠原良三はこれで「仕事」をしていることになるのか。
森繁風に「冗談じゃありませんよ」と言いたくなる次第。

「協力」のパンアメリカン航空を三木のり平が誉めること夥しく。
もっとも彼の「芸」が「足使い」にあることを確認する。

この「ステップぶり」を現代のダンサーに評価してもらいたいもの。
おそらく相当高くなるはずだけれど。

ダニー・ケイ風に観客に向かって森繁がボヤくところもあり。
「物語」は実に退屈だが「見るべきところ」はある作品。
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「『ヤバい人』の魅力的な写真と滅多に行けない『観光』を満たしていたシリーズ映画」について

2023-04-28 04:30:09 | Weblog
快晴。日差しは熱いが夜にはまだ冷たさが残る。

森山大道「通過者の視線」を読む。

かの写真家が一時期クスリにはまっていたことを知る。
もう「時効」なのかどうか。

元彼女の家をノックするあたりも微妙。
相当に「ヤバい人」のようで。

もっとも写真の魅力はあり。
個人的には「水滴の向こうに見える『ヨーコ』の看板」がいい感じ。

なるほど「野良犬」という形容詞がピッタリ。
「同じ場所を嗅ぎ回る」のに納得。

杉江敏男「社長漫遊記」(’63)を観る。

フランキー堺の「インチキ外国人ぶり」が見事。
広島弁や名古屋弁を交えて。

小林桂樹と藤山陽子との仲が「物語の土台」のよう。
雪村いづみの流暢な英語にふむふむ。

森繁は淡路恵子と池内淳子の間で相変わらずの「右往左往」。
「アメリカかぶれ」がもたらすものとは。

冒頭の車のシーンで夏木陽介を見かけたような。
ノンクレジットなのでよろしく。

引き続き杉江敏男「続・社長漫遊記」(’63)を観る。

小林桂樹と藤山陽子はあれこれあるものの「メデタシメデタシ」。
本作では淡路恵子と草笛光子が森繁を囲む。

浜美枝がカメオで。
東郷晴子は加東大介の妻で小杉義男は藤山陽子の父。

フランキー堺に「いけず」をしたはずの森繁が「契約に至る」のは矛盾。
ちょいと気になったので。

前作では「若戸大橋開通」や「博多帝国ホテル」。
本作では「別府温泉」と「グラバー邸」。

当時の映画がなかなか行けない「観光」を満たしていたことを忘れずに。
「東京オリンピック」一年前の「現実」を。
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「絢爛なパレードを描く古典と『61年前の香港』が見られる映画」について

2023-04-27 03:28:25 | Weblog
雨のち晴れ。午後には止む。

「完訳 水滸伝(八)」読了。

童貫の後に高侏も破り。
みかどの前の「パレード」はさすがの「絢爛」。

豪傑たちの艶姿は三度の「招安」の後のこと。
「大団円」に向けて盛り上がったかと思えばまた「細工」が。

この展開にはふむふむ。
残り二冊を楽しみにするのみ。

杉江敏男「社長洋行記」(’62)を観る。

尤敏をめぐって森繁と加東大介と小林桂樹が「三つ巴」。
その結果たるや如何にというお話。

冒頭で社長の娘の中真千子が「前衛芸術家」江原達怡と「出来ちゃった婚」など。
昔も今も事情は変わらず。

61年前の香港の姿よ。
ダブルデッカーが街中を走り。

引き続き杉江敏男「続・社長洋行記」(’62)を観る。

小津作品の常連斎藤達雄の姿を確認する。
ラストには三船敏郎も。

どうやらこのシリーズは「正続で一作」という具合になっている模様。
そういうわけで昨日同様一気に観ることに。

森繁は元NHKアナウンサーで満州に勤務していたので。
中国語の流暢ぶりなど。

草笛光子と新珠三千代がまたまた「愛人」に。
前者が加東大介と絡むのが本シリーズでは「新しい」のか。

ただし女優陣はほぼ「添え物」の扱い。
尤敏を何より優先した結果。

宝田明との「ロマンス映画」もあるとのこと。
タイトルロールはソール・バスを真似た趣き(残念な出来だけれど)。
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「『形式』がしつこい古典と『清水次郎長』が使われるシリーズ映画」について

2023-04-26 03:08:43 | Weblog
くもりときどき雨。行きと帰りにポツポツ。

「完訳 水滸伝(八)」を半分以上読む。

李逵は相変わらず「騒動のタネ」で。
「梁山泊勢揃いの図」には色が使われ。

ただし「形式の繰り返し」がしつこく。
いささか辟易としながら読み進めるのみ。

松林宗恵「サラリーマン清水港」(’62)を観る。

フランキー堺が参加。
「インチキ中国人ぶり」は今となっては「差別」だとされるかも。

役名の「邱六漢」は「邸永漢」から。
昔「食は広州にあり」を読んだのだったか。

台湾の人で直木賞も獲っていたり。
「金儲けの神様」だった模様。

「意中の人」藤山陽子が後輩夏木陽介と結婚することに。
失意の小林桂樹は取引先の令嬢司葉子と知り合って。

ラストで森繁の妻久慈あさみが「納得」する姿はいかにも前者に好都合。
冒頭に「スーダラ節」が出て来る「楽屋オチ」など。

引き続き「続・サラリーマン清水港」(’62)を観る。

前作の2か月後に公開という忙しさ。
「三州屋」の河津清三郎がキーマンで司葉子のおじさんという設定。

東野英次郎と藤木悠の「黒駒一家」が暗躍するものの。
宝田明と草笛光子、小林桂樹と司葉子が「ゴールイン」。

「酔っぱらうとどもる」小林桂樹は「森の石松」だから。
「寿司喰いねえ」のシーンもあり。

新珠三千代の「和風の美しさ」は今ではないもの。
塩沢ときも「お色気たっぷり」で。

会社対抗の野球試合も登場。
いかにも「時代」を感じさせる次第。

それとは別に。

河津清三郎と田崎潤は「雰囲気が似ている」。
明治四十一年生まれと大正二年生まれ。

前者の方がむしろ「洋風」なところがあったり。
いずれにせよこれまた現代にはない「キャラクター」。
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「劣悪な職場の現実と前作より『物語』がマシなシリーズ映画」について

2023-04-25 02:33:08 | Weblog
くもり。まだ夜風が冷たく。

坂倉昇平「大人のいじめ」を読む。

劣悪な労働環境の下。
「ストレス発散」のための「職場でのいじめ」が各地で。

「コスト」しか見ない保育・介護の現場でも。
さらには「発達障害者」や「労働組合」へも。

「ブラック企業の経営者」によるものもあったり。
被害者たちは精神を病むケースも少なくない模様。

「働き方改革」がむしろ「現場の現実」に合わず。
かえって労働環境を悪くすることなど。

たしかトラック業界でも似たような話が。
「コストカット」が「余裕のなさ」を生み出して。

「人件費を削ること」でしか「利益」を生み出せない会社は「退場」させないと。
ここでも「生産性の低さ」があらためて。

「リスキリング」という言葉が叫ばれて久しいけれど。
「本当に役に立つもの」が広く行われなければ意味がなく。

「決められた時間内で効率のいい仕事をすること」。
その「当然」がこれほどまでにない「現実」たるや。

いつまで「仕事しか出来ない人生」を送るのか。
いい加減に本気で考えないとどうにも。

松林宗恵「続・社長道中記」(’61)を観る。

小林桂樹と団令子の仲をめぐって。
前作よりは「筋道」が出来ていてマシ。

62年前の長良川の鵜飼いの姿も見られ。
新幹線登場前なので「こだま」が走り(2年後の黒澤明「天国と地獄」でも同様に)。

名古屋の中心街や浜松の養鰻場なども。
映画にはそうした「楽しみ方」もあるのを知っておこう。

もっともそうしないと楽しめないのは作品の出来が微妙だから。
唯一の取り柄は作品の長さが88分であること。

「会長」三好栄子や「小林桂樹の母」英百合子が出ていないのがいささか「寂しい」。
本シリーズは33作あるようなのでじっくりとお付き合いするつもり。
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「『中毒あるいは依存症』の好ましい例と圧倒的に面白くない映画」について

2023-04-24 02:07:13 | Weblog
晴れ。今日も風が吹く。

養老孟司「虫の虫」を読む。

「中毒あるいは依存症」は一般的には好ましいものではないけれど。
この種のものならいっそ好ましいのでは。

前半は実にシンプルなお話で。
何にせよ「判断するのは自分」である以上それを無条件に信用していいのかと。

カントの「純粋理性批判」における「認識の形式」を思い出し。
なるほど「哲学」だと言われるのも仕方ないかも。

疑問に対する答えは「信用出来ない」となり。
ただしその判断も自分が下したのだから「いったいどうなの」という堂々巡りに。

どうやらどこまでも「宙ぶらりん」で行くよりなく。
「他人が面白いと思う認識」であればいいというあたりで「手打ち」を。

「虫の美しさ」については大いに同意するのみ。
こちらが手間をかけずに「教えてくれる」のだからありがたい限り。

そうかラオスもそろそろいけませんか。
われわれがあらゆる場所を「ダメにする存在」であることを覚えておこう。

松林宗恵「社長道中記」(’61)を観る。

いやはや。
面白いところがひとつもない出来に驚く。

62年前に「バイアグラ」のような薬があり。
いまだにそれが続いている現実に驚くのみ。

圧倒的な「男目線」で「女子を喜ばせているつもり」なのが何だか。
あるいは「自分の気持ちよさ」だけを求めて。

それとは別に本作はただただ「ダメ」。
「エピソード」はバラバラでどこにもまとまらず。

全く「盛り上がり」がないままに終わることを確認した次第。
そもそも「浮気の失敗ぶり」が面白いという視点が「普通」なのが「時代」か。
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「『青春』を思わせる『普遍』と『結局カネかよ』ということあるいは『続編は劣る』という『定理』と『昔の男子の当然』」について

2023-04-23 02:32:08 | Weblog
晴れ。また風強し。

森山大道「犬の記憶 終章」を読む。

かの写真家の作品も十分に見ないままに。
前作の内容に惹かれてついつい。

やはりケルアック「路上」が基本のようで。
「縄張り」にションベンを掛ける犬のように街を撮った模様。

著者の「姿勢」はいつまでも若く。
いかにも「青春」を感じさせる内容。

いささか「ノスタルジック」なところも却って魅力を増すのは。
「誰もが若者だったこと」を思い出させるからだろう。

読みやすい文章のスピードも相俟って。
年月を経てかつての場所を辿れば「夢のあと」になる「当然」はあるけれど。

「写真の世界」にもう一歩踏み入れるべきか。
少なくとも著者の写真集は確認しないとという「宿題」がまた。

マル激を観る。

今回は「神宮外苑の開発」について。
「歴史を知らないこと」の罪をあらためて。

特定の「利害関係者」によって「公園=誰もが楽しめる場所」が犯される事実よ。
「結局カネかよ」と思うのみ。

もっともそうした「貧しさ」は今後も増える一方だと推察され。
それらに対する「反撃」も難しく。

かくも「インチキ」が続くのはわれわれのチェックが圧倒的に甘いから。
いわゆる「熟議」がまともに成立することの難しさもあったり。

「百年の銀杏並木」がいとも簡単に「滅ぼされる」事実だけは知っておこう。
その存在があるだけでわれわれは「しあわせな気分」になれるというのに。

杉江敏男「続・サラリーマン忠臣蔵」(’61)を観る。

「続編は劣る」という「定理」がここでも。
「忠臣蔵」をなぞるだけではどうにも。

新たなキャストは河津清三郎、左卜全に小杉義男。
坪内美詠子はかつての「坪内美子」であることを知って驚く。

前作と本作では三橋達也が「ダメ息子」を演じる。
新珠三千代も含めて川島雄三「洲崎パラダイス 赤信号」(’56)を思い出したいもの。

「忠臣蔵」が実はその後の「ヤクザ映画」と「同じ物語」であることを忘れずに。
要は「我慢の末に逆襲する」という「形式」。

現在では「忠臣蔵」はどこへやら。
「ヤクザ映画」はあるものの過去とは異なり。

そして当時の「当然」も同様に。
どうして男子は「妻以外の水商売女子」を求めるのか。

「妻=母」などと勝手に決めて。
「近親相姦」を避けたということなのかどうか。
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「西洋美術のコンパクトな歴史と江戸の素敵さあるいはウェルメイドな豪華キャスト映画」について

2023-04-22 02:27:29 | Weblog
晴れときどきくもり。冷たさの残る北風が吹く。

監修・永井龍之介「世界でいちばん素敵な西洋美術の教室」を見て読む。

これまで観てきた「泰西名画」の歴史を振り返り。
その「流れ」の中であれこれ確認出来るのがいいいところ。

古代ギリシアの「ラオコーン」「サモトラケのニケ」に始まり。
モロー、クリムト、ムンク、エゴン・シーレ、ミュシャに至る。

「一問一答形式」は敢えてということで。
詳細は本書まで。

杉浦日向子「お江戸風流さんぽ道」を読む。

現在よりよほど「エコな暮らし」があったことを再確認した次第。
「上方と江戸の違い」なども。

「小股の切れ上がったいい女」の解説もあって。
着物をさばくには好都合な足のかたちにふむふむ。

「すっぴんに豪華一点主義の紅」というスタイルも。
「言葉遊び」や「湯屋」の在り様も好ましく。

「寺子屋」のそれも同様に。
「叱られるべきこと」をした子どもの代わりに「あやまり役」があるのが趣き深い。

杉江敏男「サラリーマン忠臣蔵」(’60)を観る。

三船敏郎、池部良、志村喬の「大物」に加え。
宝田明、三橋達也、夏木陽介、江原達怡、児玉清、藤木悠の「若手」らも。

女優陣は司葉子、団令子、草笛光子、久慈あさみに新珠三千代。
中島そのみの「エレベーター・ガール」は「コケティッシュ」な魅力。

柳永二郎に柳家金語楼、今ではおそらく「放送禁止」な「どもり」の八波むと志。
東野英治郎、有島一郎、山茶花究はいずれも「イヤらしく」。

小林桂樹、加東大介は「いつも通り」。
「忠臣蔵」の「大石良雄」ゆえか森繁はいささか「上品」な仕上がり。

原案「井原康男」は井手俊郎、笠原良三、戸板康二、田波靖男の4人から。
なるほどうまくまとまっている出来で楽しめる内容。
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「久方ぶりに再読した本といずれも『微妙』だが知っておいてもいいかもしれないシリーズ映画」について

2023-04-21 03:22:44 | Weblog
晴れ。汗ばむ陽気。

和田誠「お楽しみはこれからだ」を久方ぶりに再読。

それぞれの映画の名セリフと著者のイラストを組み合わせた内容。
本書の影響で「ジョルスン物語」(’46)も観た次第。

「You ain't heard nothin' yet」 が「お楽しみはこれからだ」となり。
趣き深いのはオーソン・ウェルズの「第三の男」(’49)のそれ。

「イタリーはボルジア家三十年の圧政の下、ミケランジェロ、ダヴィンチやルネッサンスを
 生んだ。スイスでは五百年の同胞愛と平和を保って何を生んだか。鳩時計だとさ。」と。

本シリーズは全部持っていたのだが引っ越しの際にどこへやら。
今後しばらく読み返すことにする。

村上春樹による「和田誠さんと映画『拳銃の夜』」のオマケ付き。
未見の作品も含めて楽しい限り。

松林宗恵「社長太平記」(’59)を観る。

途中で再見だと気付く。
全体に「軍隊調」で「海軍バー」という存在にふむふむ。

久保明、水野久美、山茶花究が新たに加わり。
助監督には「クレージー映画」の古澤憲吾の名前が。

キャメラには成瀬巳喜男作品でお馴染みの玉井正夫。
他に「ゴジラ」(’49)や「クレージー作戦 先手必勝」(’63)など。

「伝説のストリッパー」ジプシー・ローズも登場。
そういえば現在ストリップはどうなっているのだろう。

青柳信雄「続・社長太平記」(’59)を引き続き観る。

越路吹雪が「復活」、春川ますみが新たに。
小川虎之助と南道郎も同様に。

三好栄子が二役という「迫力」。
小林桂樹と団令子、加東大介と越路吹雪の「カップル」が誕生。

後者は「戦争つながり」なのがこれまた「時代」か。
まだ「戦後14年」だし。

小林桂樹を追いかけて福岡に支店まで出したバーのマダムの淡路恵子が「可哀想」。
もっとも最終的には「みんなの幸せ」を見送ることに。

どちらの作品も面白いかと言われると微妙。
とはいえ現代の人々は「64年前の姿」を知っておいてもいいかも。
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