退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

矛と盾の間で

2010-03-31 00:33:59 | Weblog
晴れ。コートを着ていると気温がわかりにくい。

久方ぶりに仕事帰りにソウルバーへ。
タイミングを逃していたのでとりあえず。

マスターからおかしな客と友人の近況を聞く。
いずれもある意味信じがたいことでいささか驚く。

今日はブランチにパンひとつのみだったのでジンを控え目に。
激辛ウインナー・納豆のお好み焼き・あんかけ豆腐の夕食。

終電で帰ることにしたため
のんびりも出来ずやや慌しくて酔いも回らず。

来月はボトルも新しくしてじっくり飲もう。
月に一度のペースでしか行けない懐具合が情けない。

そうかといって今以上働く気もない。
仕事にそれなりの自信はあるもののやはり立ち回りがヘタだということで。

色男でもないくせに金と力はなかりけり。
いつもの台詞をつぶやいて終わる。

ご縁がなければ致し方ない。
そのへんの淡白さだけはなぜか濃厚にある。
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意外な「同級生」について

2010-03-30 00:20:19 | Weblog
快晴。風強く冷える。

青山真治「シネマ21 青山真治映画論+α集成2001-2010」を半分ほど読む。

「helpless」(’96)「エンバーミング」(’99)「EUREKA」(’00)
「レイクサイド・マーダーケース」(’04)。

著者の作品で観たことがあるのはそれくらいで
小説は全く読んだことがない。

今のところ面白かったのは
試写室に入ってくる学生たちをどう撮るかという実験と「アメリカ映画の現在」。

ジェイムズ・キャメロン、クエンティン・タランティーノ、
スティーヴン・スピルバーグ、スティーヴン・ソダーバーグ、クリント・イーストウッド。

ガス・ヴァン・サント、M・ナイト・シャマラン、
ジョン・カーペンター、ニコラス・レイ、フランシス・コッポラ、

マイケル・チミノ、ブライアン・デ・パルマ、マーティン・スコセッシ、
サム・ペキンパー、オリヴァー・ストーン、ロバート・ゼメキス、サム・ライミ、

そしてジョン・フォード、ジャン・リュック・ゴダールなど。

残り半分は明日のお楽しみ。
大したファンでもないのに気になるのは同じ年の生まれのせいだということにしておく。
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ひとつの理想的な形

2010-03-29 00:01:27 | Weblog
晴れのちくもり。少しだけ雨も。

岡留安則「噂の眞相イズム」を読む。

6年前に休刊した雑誌「噂の眞相」の元編集長が
休刊までの5年間の「編集長日誌」と「一行情報」、コラムなどをまとめたもの。

副題に「反権力スキャンダリズムの思想と行動」とあり
雑誌のスタイルがわかりやすい作りになっている。

それにしても著者のエネルギッシュなこと。
数々の訴訟を抱え、右翼に襲われたりしながらの活動がすごい。

おまけにそれを四半世紀も続けたというのだから
恐れ入るよりないだろう。

今は沖縄でのんびり暮らしているらしいけれど
先日マル激の沖縄特集にも顔を出していた。

代表的な「成功モデル」でもあるので
興味ある向きは是非参考に。
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マグロより穀物

2010-03-28 01:01:23 | Weblog
晴れ。おだやか。

柴田明夫「飢餓国家ニッポン 食料自給率40%で生き残れるのか」を読む。

著者は丸紅経済研究所所長で
講演では伝えきれないことを本にしたもの。

近年の国際市場での穀物相場の急騰は
世界的な食糧増産にもかかわらず消費に追いつかないのが原因らしい。

にもかかわらず日本国内ではあいかわらずの減反政策のみで
過去の分析をベースにした研究者らの楽観的な提言が政策転換を不可能にしていると。

著者は、今起きているのはパラダイムシフトであり、穀物だけでなくてほかの食糧、
原油、鉄鉱石、非鉄金属、などあらゆるものの価格が上がっていくという。

中国やインドなどの台頭を見れば当然のようにも思えるけれど
政府はそれに対して何の準備もしてないとのこと。

著者と研究者たちのどちらが正しいのかは不明だけれど
農業について考え直すべき時なのはおそらく間違いないだろう。
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女性と労働と経済と

2010-03-27 00:16:14 | Weblog
晴れ。冬に逆戻り。

柳田國男「明治大正史 世相篇(下)」を読み直す。

「女が働かないで養われているという思想は、ごく良い生活から来たのであって、
普通は昔から女性が働くのは当たり前で、それに干与しないということははなはだ稀であった。」

田植えの名人、機の上手な八丈島の女性、海女、女工、女中、沖仲仕、トラック運転手。

著者はそうした職業を挙げながら
さらにこうも書いている。

「男にしかできぬという荒仕事はそうあるものではなかった。しかもこれに反して
女でなければできぬという仕事は多かったのである。」

「職業婦人という名の起こったのはごく新しいことであり(中略)
女性が働いたということはかくのごとく普通のことであったのである。」

昭和初期に書かれた話は
同様に不況の続く現代に十分通用する話。

「専業主婦」というのは実は「贅沢」であり
労働を奪われた存在だと見ることもできる。

さまざまなものの「形態」を決める条件として
やはり「経済」は大きいのだろう。
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中毒っぽい趣味について

2010-03-26 00:03:53 | Weblog
雨のちくもり。夜に冷える。

このところ仕事前にグズグズしているせいで
ドトールでの読書ができていない。

いい具合にというわけでもないけれど
仕事の合間にミスドでちょいと読む時間はあるというめぐり合わせ。

仕事場まで地下鉄で25分くらいなので
電車の中も読書の時間にはしやすい。

ところが今日は事情がちがって
行きは読まず帰りも同僚と会って読まずじまい。

明日はゆっくりできるのでじっくり読むつもり。
そういえば図書館への返却はまた遅れていたか。

今度の日曜には返せそう。
もちろんまた6冊借りることになる。

思いつきで選んでくるので種類はバラバラになることが多い。
おそらくこれだけは飽きることのない「趣味」。
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時代を振り返るということ

2010-03-25 00:15:08 | Weblog
雨。一日中。

柳田國男「明治大正史 世相篇(上)」を読み直す。

明治以降の日本の食物の傾向は三つあるらしい。
一つは温かいものが多くなったこと。

二つ目は柔らかいものが好まれるようになたこと。
三つ目は食べ物が一般的に甘くなってきたことだと。

明治二十何年頃にドイツ人のエッゲルトが調査した時には
米は「全食料の五割一分内外」を占めていたとも。

「米は日本人の主食物だということを信じて疑わない人は
以前から相応にあった」と昭和5年(1930年)に著者が書いているのが面白い。

基本的に今とほぼ変わらないというのがなかなか。

「部屋」という語も元々は「小屋」を意味した模様。
「主たる用途は寝るというだけであって(中略)そう大きなものでなくともよかった」と。

その当時は今ほど自由に火がおこせないので
食事はみんなで集まってするものだったなどという記述もある。

照明などなく家の中が暗いので
雨の日は寝るよりなかったということも。

じっくり読むとさらに面白い事実を見つけられるだろう。
とりあえず(下)は明日読み直すつもり。
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江戸がらみで

2010-03-24 01:07:17 | Weblog
くもりのち雨。深夜も降る。

氏家幹人「江戸の性談 男たちの秘密」を読む。

江戸の性愛文化が多様なのはつとに知れたこと。
何事もおおらかなのは悪いことではない。

「十三歳なら知ってて当たり前」で
乳母からの乳離れが最初の「失恋」だったり。

当時男色は当然のことであり
可愛い少年が襲われることもよくあったとのこと。

不義密通はご法度だったにもかかわらず
男が妻に裏切られずに結婚生活を終えるのは容易ではなかったとも。

女が男の匂いのある下着を洗濯することさえ
それだけで「色」への発展を予感させたりもしたと。

ちなみに男の子が漠然と性欲を経験するのは実は満六、七歳であり
昭和二十五年(1950年)のアンケート調査ではそういう結果が出たらしい。

深作欣二「暴走パニック 大激突」(’76)を観る。

名古屋から西に向かって銀行強盗を続ける高志と光男。
光男の死後、神戸で拾った女ミチに少しずつ惹かれて行く高志は、という話。

高志に渡瀬恒彦、ミチに杉本美樹、光男に小林稔侍、光男の兄に室田日出男、
冴えない警官に川谷拓三、彼をコキ使う上司に曽根将之(晴美)、ミチの想い出に溺れる男に三谷昇。

同僚とすぐ寝る婦警に渡辺やよい、主任に汐路章、
直した車に傷をつける整備工に風戸祐介、彼を罠にはめる医者に林彰太郎。

ラストの暴走シーンでわめき叫ぶアナウンサーに潮建志(建児)、
他に「ピラニア軍団」の志賀勝、片桐竜次ら。

マニアックな性的嗜好も挿入しつつ
結局最後の「暴走ぶり」に「ええじゃないか」を感じさせる作品。
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「スーダラ節」が身にしみるということ

2010-03-23 00:54:00 | Weblog
晴れ。おだやか。

目覚めるのが遅く
仕事前にあわててシャワーを浴び出かける。

いつもより早い帰宅だったけれど
特になにもしないままダラダラ。

近所の飲み屋が休みだったので不思議に思っていたら
そういえば今日は3連休の最終日だった。

いつもタバコを吸っている駅前のコンビニの壁になぜか物置が。
おそらくそこでタバコを吸わせないための方策だろう。

たしかに落ちている吸殻の多さは喫煙者のマナーの悪さを表している。
携帯灰皿を持って吸っている身としてはややかなしいこと。

郊外ではいまだにタバコは「不良もしくは悪の象徴」のよう。
いつの時代を生きているのかと思わないでもないが今はまぎれもなく21世紀。

毎年3万人以上が自殺する国で
健康に生きるとはどういうことかを考えてみたことはあるのだろうか。

かつて交通事故は死亡者が1万人を超えると大騒ぎしていたもの。
そういう「歴史」を知ってか知らずか。

もちろんいろんな病気に苦しむ人が少なくないことはわかっていて
「健康」のありがたさを知らないわけではない。

それでも「不健康」に暮らす自由はあり
そういう愚かさを笑って見送るのが「大人」だと思うが如何。
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不器用と不勉強

2010-03-22 00:48:55 | Weblog
晴れ。風強し。

イベント&飲み会を終えて帰宅。
飲んだ後にボウリング2ゲームをこなす。

ターキーとダブルが一回ずつ。
2ゲーム目に早くも体力がなくなる始末でハイスコアも170台で終わる。

全体に身体の動きが不器用な若者が多い。
とは言えこちらも完璧なストライクは2回のみ。

高橋洋一「この金融政策が日本経済を救う」を読む。

今でも教科書にのっている日銀の公定歩合の操作は
1994年の金融自由化以来無効になっていることを今頃知る。

前半は非常にわかりやすく
細部について述べる後半が素人にはややツライ構成といったところ。

いずれにしても経済について新しい知識を知らぬまま
いたずらに金融引き締めを図る日銀の愚に変わりはない。

巷では小沢がどうのこうのと喧しいけれど
景気回復のためのインフレ・コントロール・ターゲット導入が先決ではないのか。
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