退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

岩崎宏美の「聖母」に関する考察

2008-10-31 03:35:15 | Weblog
深夜幾度もyoutube。

http://jp.youtube.com/watch?v=pR1iNDJDvYg

若き日の声はつややかでビロードで出来た金属の肌ざわり。
それでも背伸びしている少女の必死な姿がおぼろげに見える。

http://jp.youtube.com/watch?v=nA0RwibXkt0&feature=related

大人になった彼女は空を切り裂く高音の代わりに
まろやかな味わいのうちにすべてを受け止める声に。

「聖母」を歌おうと天賦の才を横溢させた少女は
憧れた天上から地上に降りた。

ひとつの成熟の物語。

天使の輪とともに隠されていた額は
ごく自然にあらわにされて。

歳月は人を削り人を磨く。
その豊穣に感謝することで「明日」が見える。
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いかがわしさも不便も楽し

2008-10-31 01:04:44 | Weblog
くもりときどき晴れ。風なし。

青柳武彦「サイバー監視社会 ユビキタス社会のプライバシー論」を読む。

てっきり「監視社会」を警告する本だと思ったのは
図書館で小さく書かれた副題を見なかったせい。

「ユビキタス社会」の到来が問答無用に「いいもの」とされていて
「プライバシー」を過保護するのは問題だということらしい。

「いかに防犯カメラは犯人検挙に役立っているか」が書かれている。
商店街などにカメラを導入することで「治安」はよくなったと。

「犯罪原因論から犯罪機会論へ」というのが「割れ窓理論」そのまま。
あとがきによると著者は「孫の成長が何より楽しみ」な人のいいおじいちゃん。

ところで「ユビキタス社会」ってそんなにいいものなのか。
「気がききすぎるサービス」というものは案外煩わしいものだったりもする。
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見立てと仕立て

2008-10-30 01:57:51 | Weblog
晴れ。秋風の冷たさが身に沁みる。

見田宗介「現代日本の感覚と思想」を読む。

「第一部 現代日本の感覚変容―夢の時代と虚構の時代」が面白い。

1945年から1960年までが「『理想』の時代」で
1960年から1975年までが「『夢』の時代」、
1970年から1985年までが「『虚構』の時代」という見立て。

短くまとめてある割りにインパクトがあるように見えるのは
「証拠」としての「サブカルチャー」の使い方が印象的だからか。

「第二部 現代日本の思想の全景―夢よりも深い覚醒へ」は
「論壇時評」だと思えばよく、こちらも「行き届いた感じ」がする。

ビリー・ワイルダー「地獄の英雄」をようやく観る。

さまざまなスキャンダルでNYの新聞社を追われたやり手の記者カーク・ダグラスは
アルバカーキの小さな新聞社で記者になる。

スクープをものにしてNYへの返り咲きを狙うこと1年、
偶然出会った落盤事故を仕切って一大スクープに仕立てあげるのだが、という話。

「新聞記者」のいかがわしさを存分に描いた作品。
現代の目からするとかえって「勧善懲悪」な話にも思えるのだけれど。

カーク・ダグラスの「ゴロツキぶり」を楽しもう。
「マスコミと大衆の臆面のなさ」は今も変わらずということで。
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秋晴れとあっぱれ

2008-10-29 00:56:48 | Weblog
晴れ。雲ひとつない青空。

神保哲生「ビデオジャーナリズム カメラを持って世界に飛び出そう」を読む。

2000年に「ビデオニュース・ドットコム」を設立した著者の凄さは
独力で「新しいメディア」を作り出したことにある。

その著者による「世界のどこにもないビデオジャーナリストの教科書」が本作。
ビデオは活字より情報量が多いものの、漫然と映像を撮るだけでは仕方がない。

第5章「ビデオジャーナリズムの文法(1)・初級」
第6章「ビデオジャーナリズムの文法(2)・上級」が具体的。

いわゆる「メディア・リテラシー」にも役立つので
ジャーナリストを目指してない人にもおすすめ。

「マル激」のことは何度かここにも書いているけれど
わずか500円でマスメディアにはない情報が得られる。

興味のある向きは是非。
というより「500円の献金」で「新しいメディア」を育てよう。
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垣間見

2008-10-28 01:26:02 | Weblog
晴れ。秋風が冷たい。

中原昌也「映画の頭脳破壊」を読む。

普段古いものばかり観ているので
新しい作品はどのように評価されているのかと思って借りてきた。

対談相手は蓮實重彦・鈴木則文・柳下毅一郎・西島秀俊・芝山幹郎・阿部和重
長嶋有・井土紀州・樋口泰人・青山真治・平山夢明・松浦寿輝・金井美恵子、久美子姉妹。

唯一の女性陣が金井姉妹だというのがなかなか。
めずらしく「愛らしい」と言われていたりもする。

中原昌也の作品は読んだことも観たこともないけれど
「ガス・ヴァン・サント」に似ているらしい。

ちょいと覗いてみるかという気にならなくもない。
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少しのゆとり

2008-10-27 01:09:06 | Weblog
雨のちくもり。部屋の模様変えをする。

図書館で借りた本を読むつもりが
結局DVDも見られずに終わる。

開店の時に行ったことのあるラーメン屋に行く。
まずくはないけれどうまくもない、というより味は落ちた感じ。

父親譲りのスーツと成人式に作ったスーツが引退することになる。
どちらも20年以上着ていたものなので少し残念。

睡眠不足のはずが眠気がなかなかこない。
要は年を取ったということか。

今宵はようやくじっくり酒が飲める。
気分次第でいられるということはありがたい。
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ままならぬまま

2008-10-26 00:40:10 | Weblog
くもり。予定より1時間早く起きてしまう。

野暮用をすませ
お昼を食べた後で慌しく仕事へ。

研修が月に一度になるらしい。
適当にこなす。

帰りの電車でひと駅ごとに眠っては目覚める。
それでも寝覚めが悪くないのが不思議。

明日も朝が早いので
少し昼寝することになるだろう。

ただし図書館へ行かなければならないので
のんびりともしていられない。

ヒマなようで忙しくもあるような。
面白い本とDVDに浸りたいところではあるのだが。
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たまにはTVドラマ

2008-10-25 01:27:04 | Weblog
雨のちくもり。蒸し蒸しする。

昨夜は久方ぶりにソウルバーへ行く。
不景気などについて話し帰宅。

ひとりで食べて飲む。
今度は友人を連れて行こう。

深夜「サラリーマン金太郎」を観る。

「黒い太陽」の永井大が頑張っている。
麿赤児と佐々木すみ江のふたりがいかにもで楽しい。

風見しんごの課長もなかなか。
ただ女優陣に魅力が欠ける憾みあり。

「男」の物語を支えるのは「紅一点」のはずなのだけれど
「画竜点睛を欠く」といった趣き。

宇津井健と古谷一行のコンビも今のところやや弱い感じ。
明日・明後日と朝が早いのでめんどくさい。
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「出入り」のカタルシスを避けるということ

2008-10-24 01:05:22 | Weblog
くもり。夜になって雨。

ジョン・ダワー「増補版 敗北を抱きしめて(下)」読了。

東京裁判は国際法からすると相当いい加減なものであることは確か。
それでもA級戦犯のせいにすることで国民はかなり救われたはず。

冷静に見ればやはり「アメリカと国際政治」に翻弄されたのだろう。
かといってパール判事の意見を元に○×式の答えを出すのも浅墓。

二者択一の結論ではなく
「いいところと悪いところ」を引き受けるのが「まとも」だと思う。

本作の「抱擁」の意味もそこにあるはず。
敢えて言えば「被害者意識」に固まりがちなところに注意したいもの。

どちらであろうと自分の主張を認めさせるために
都合のいい「証拠」だけを拾ってくることは慎みたい。

世界が「ヤクザの集まり」だということは歴史を振り返れば容易にわかる。
個人的にはそこで飽くまで控え目でいたいのだけれど。
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いずれも一時間ほど

2008-10-23 00:57:23 | Weblog
くもり。深夜にパラパラ。

引き続きジョン・ダワー「増補版 敗北を抱きしめて(下)」を読む。

内外から当然のように責任を取るものと思われていた昭和天皇が
他ならぬアメリカに守られて「象徴」となるのが歴史の不思議。

第四部「さまざまな民主主義」には
「天皇制民主主義」「憲法的民主主義」「検閲民主主義」の三つが登場する。

歯医者で歯のレントゲンを撮る。
メガネをはずすように言われたけど関係あったっけ。

喫茶店で「週刊ポスト」「週刊プレイボーイ」「アサヒ芸能」
「ビックコミック・オリジナル」「中日新聞」を読む。

一杯330円のアイスコーヒーで
店としては「困った客」だろう(「メジャー」を読んだのもここ)。

おまけにしょっちゅう行くわけでもないので
ありがたく思いつつ申し訳ない気もする。
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