退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「嫉妬がもたらした『交わり』とまだまだ続く『クレージー祭り』」について

2023-03-31 03:34:21 | Weblog
晴れ。床屋へ行く。

軽井沢安東美術館編「藤田嗣治 安東コレクションの輝き」を見て読む。

「かわいい」を合言葉に画家の作品を収集した人は。
やがて自らの人生を画家の人生に重ねて。

かの画家は戦時中の軍部への協力について批判され。
わが国を離れフランス国籍を取得することに。

一方コレクターはと言えば。
家庭の事情で会社を退職後投資ファンドを立ち上げ成功するものの。

元上司の強引な介入によって会社は崩壊。
藤田の絵に「癒し」を発見した模様。

彼の描く少女はなぜか額が広く目もいささか吊り気味。
もっとも猫は毛の質感が何とも素敵で。

「乳白色の肌」という「発明」で人気を博し。
デッサンを重んじた画家の作品を知っておこう。

杉江敏男「香港クレージー作戦」(’63)を観る。

ここでも「立ち退き問題」が。
「東京オリンピック」ゆえのこと。

中尾ミエの「声の良さ」をあらためて。
同年公開の黒澤明「天国と地獄」の「ボースン」石山健二郎が「香港の親玉」。

ショーの構成が谷啓なのも忘れずに。
かのバンドの魅力の一片が伺える内容。

「60年前の香港」が見られるのも今となってはいいところ。
戦後すぐに設立されたはずのキャセイパシフィックでなくパンナムが出て来る不思議など。

引き続き杉江敏男「無責任遊侠伝」(’64)を観る。

本作には平田昭彦と天本英世、左卜全が登場。
お話の基本は「ギャンブル」で。

前作同様に女優陣は浜美枝と淡路恵子。
前者の水着姿はほぼ一瞬だが「刺激的」(後に「ボンド・ガール」に)。

脚本の池田一朗は後の隆慶一郎。
助監督の野長瀬三摩地は黒澤作品とウルトラシリーズあるいはマイティ・ジャックなど。

美術は黒澤作品でお馴染みの村木忍。
ここでも谷啓がひとり「歎き節」。

かくして「クレージー祭り」は進行中。
終わりはプライムビデオの在庫次第。
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「まだまだこれからの古典小説と『クレージーキャッツ映画』をあらためて」ということについて

2023-03-30 03:22:05 | Weblog
晴れ。夜の冷えは昨日ほどではなく。

「完訳 水滸伝(四)」読了。

またしても宋江に不運が。
もっとも「救われること」がわかっている不運ではあり。

ようやく豪傑たちが勢揃い。
物語はまだまだ序盤といった趣き。

「日本一の〇〇男シリーズ」がプライムビデオに無くなったので。
久松静児「クレージー作戦 先手必勝」(’63)を観る。

監督は森繁の「駅前シリーズ」を撮っているけれど。
本作はあまり魅力的でなく。

今回のマドンナは池内淳子。
中尾ミエがコメディ・リリーフとして見事。

加東大介、淡路恵子、柳家金悟楼、八波むと志、沢村貞子、松村達雄にカメオで坂本九。
「よろずまとめや」という「揉め事解決会社」という設定は活きず。

谷啓がひとりだけ「クール」な感じ。
「魚徳」の如月寛多は「エノケン一座」でもあったベテラン。

「立ち退き問題」が「バブル以前」にあったことを覚えておこう。
「東京オリンピックの前年」でもあり。

引き続き坪島孝「クレージー作戦 くたばれ! 無責任」(’63)を観る。

冒頭の「冴えない」植木等はモノクロで。
「ハッスルコーラ」を飲んでカラーに。

女優陣は浜美枝、藤山陽子、淡路恵子、中北千枝子に千石規子。
男優陣は山茶花究、清水元、東野英次郎に「東北訛り」の上原謙が珍しく。

田武謙三の「活躍ぶり」が印象に残り。
玲子の北あけみは当時の「セクシー」を代表し。

「興奮剤入りの飲み物」を飲んで働くというのは現在も続き。
そうでもしなけりゃ働けない「現実の酷さ」をあらためて。

「無責任男」が面白かったというのにそれを翻すとは。
「昭和オヤジの勘違い」はどこまでも悪影響を与える模様。
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「ちょいと『芸』に欠ける古典小説と緑魔子の魅力たっぷりの映画」について

2023-03-29 02:39:01 | Weblog
快晴。おだやか。

「完訳 水滸伝(四)」を半分以上読む。

宋江にどこまでも付き纏う不運よ。
その一方で梁山泊の豪傑たちが揃い踏み。

物語のパターンが単純かつ繰り返されるので微妙。
とはいえまだ全編の3分の1程度。

のんびりとお付き合いするのみ。
もう少し展開があることを祈ることにする。

須川栄三「日本一の断絶男」(’69)を観る。

今回新たに加わったのは。
緑魔子、高橋厚子、千秋実、橋本功、藤木悠、春川ますみにカメオで奥村チヨ。

もちろん「恋の奴隷」が流れる。
後に当人は「自分とは全く違うキャラクターで嫌だった」と。

飯田蝶子の「洋装」は初めて見たかも。
こんなに「活躍する」なべおさみも同様に。

本作の植木等は「ひたすらゆっくり眠りたいだけ」。
「モーレツ社員」も「学生運動」もメンドクサイというのがなかなか。

ピーター・ドラッカー「断絶の時代」がタイトルの由来らしく。
ちなみに井上陽水のアルバム「断絶」はこの3年後。

お話は「お馴染みのキャラクター」に「ヤクザ映画」を付け足した格好。
「緋牡丹お竜」全盛の時代に堂々とパクったあたりが「時代」か。

緑魔子がいい感じ。
どこまでも「あんたー」で「中身のいい」主人公を追いかける「昭和ぶり」。
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「ある時代の『青春』と意外に骨太なシリーズ映画の中の一本」について

2023-03-28 02:41:54 | Weblog
晴れ。夜にまだ冷える。

森山大道「犬の記憶」を見て読む。

かの写真家とは今回が「初顔合わせ」。
オリジナルはほぼ40年前の作品。

昭和十三年(1938)生まれの著者は学校に収まり切れず。
ひょんなことから写真家岩宮武二に弟子入りして。

その後細江英公、東松照明の元へ。
立木義浩、篠山紀信、横須賀功光、高梨豊、柳沢信、内藤正敏が活躍する中。

中平卓真と知り合い寺山修司とも同様に。
新人賞を獲ったものの納得せず「PROVOKE」に参加。

だがそれも二年足らずで「崩壊」。
「遅すぎた青春」が終わった模様。

当時はまだ街に「ロマンチック」があった趣き。
ケルアック「路上」を始めとして文学にも通じているゆえの「文体」がなかなか。

須川栄三「日本一の裏切り男」(’68)を観る。

「敗戦」に始まる「戦後の歴史」があれこれと。
脚本が早坂暁、佐々木守なのでそういうことに。

要は「インチキ」だということでよさそう。
何よりラストで植木等は「国を売ろうとする」のだから。

ヒロインには浜美枝が「復活」。
熊倉一雄がこんなに出ている作品は初めて。

小沢昭一は相変わらずの「インチキ三国人」で名古屋章は「ヤクザ」。
親分渡辺篤が「体技」を見せるのにふむふむ(当時古希)。

常田富士男や志ん朝が出てもいて。
塩沢ときが若くドリフターズや小松政夫も。

針すなおのマンガが挿入されたり。
「意外な拾い物」ということでよろしく。
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「『美』という意味付けの厄介さと『シリーズ映画』の復活」について

2023-03-27 02:12:26 | Weblog
雨。終日降る。

リーヴ・ストロームクヴィスト「欲望の鏡」を読む。

スウェーデンのマンガでルネ・ジラール、ジークムント・バウマン、
エヴァ・イルーズ、スーザン・ソンタグ、シモーヌ・ヴェイユなどを引用。

「美しさは好きにできない」「美しさには何の目的もない」
「美は所有したり保存したりできない。本質的に終わりがあるものだ」とのこと。

こう書くと難しいように思われるかもしれないけれど。
「美=素敵なもの」は認識すればいいだけ。

「ルッキズム」というかたちでの批判はわかる一方。
いわゆる「美男美女」が好まれることに変わりはなく。

ちゃんみなも「メイク」で評判を覆したことだし。
その「意味」をきちんと押さえておきたいもの。

要は。

自分は「芸能人」ではないのだから「それなりに」。
「モデルとしての美」に合わせる必要がないだけ。

「生き生きとしたもの」がそこにあれば「魅力的」なはずで。
ただ厄介のなのはそうした「意味付け」をするのは人間のみであること。

鳥獣虫魚はそれぞれの「ルール」の下で生きて死ぬ。
そのことを思えばいいはず。

古澤憲吾「日本一の男の中の男」(’67)を観る。

浅丘ルリ子が出るだけで作品の印象が変わるのにふむふむ。
谷啓についても同様に。

東野英次郎、十朱久雄、北竜二、清水元のベテランに加え。
牟田悌三、藤岡琢也、藤村有弘、岡田真澄も。

水谷良重、木の実ナナ、奥村ちよ、伊藤きよ子の女優陣もなかなか。
「トワ・エ・モワ」の山室恵美子や平山美紀らが「メイツガールズ」として登場。

平尾昌晃が出ていたりもして。
「日劇ウエスタンカーニバル」から9年後だったり。

若いってすばらしい」は作詞安井かずみ作曲宮川泰。
後者の素晴らしさをあらためて。
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「美しい蝶たちと密約における外務省アメリカ・スクールのダメさあるいは『カタルシス』のないマンネリのつまらなさ」について

2023-03-26 02:30:36 | Weblog
くもりのち雨。深夜までそぼ降る。

海野和男「図鑑 世界で最も美しい蝶は何か」をたぶん再読再見。

ミイロタテハ、モルフォチョウ、トリバネアゲハ、キシタアゲハにカラスアゲハ。
赤、青、橙、緑、黄緑、黄、黒の「乱舞」。

どうしてこんな美しいものが生まれたのかと思うのと同時に。
われわれはなぜこれらを「美しい」と思うのだろう。

敢えて言うならば。
「美しい生きものたち」を大事にすることが自らを生かすことになるからではないか。

要は「環境保全」が重要であり。
われわれが「生き延びるため」にはそれらが必要だと。

たとえその元は「エゴイズム」だとしても。
「合成の誤謬」を重ねるよりマシだと思うのだが如何。

マル激を観る。

今回は西山太吉が暴いた「密約の一部」がそもそも沖縄を歪めていることについて。
ゲストは「ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス」を書いた春名幹男。

沖縄返還の「核抜き本土並み」はウソで。
外務省を中心として当時の政府もそれに加担し。

かの省庁の「アメリカ・スクール」とやらは「アメリカ=神様」らしく。
「沖縄の怒り」を無視した挙句に「足下を見られる」始末。

ほぼ同時期に起きた「ペンタゴン・ペーパーズ」との比較が趣き深く。
NYタイムズの手が詰まった時にワシントン・ポストは応援したというのに。

わが国ではいたずらに毎日新聞が没落し。
ネタ元の女性の意見を鵜呑みにする最高裁判決も手伝って。

「思いやり予算」とやらも「密約の結果」であったり。
何より自分の政治生命しか考えなかった佐藤栄作にノーベル平和賞が与えられ。

すべては「アメリカの掌の上のこと」。
「戦後の歴史=属国のそれ」だと思ってよさそう。

「外交」がまともに出来ない国であることをあらためて。
アメリカが「沖縄の怒り」を恐れたことも知らないのだからいやはや。

古澤憲吾「日本一のゴリガン男」(’66)を観る。

「ゴリガン」は「筋の通らないことを無理やり押し通すこと。また、その人。」らしく。
そもそも当時でさえ意味不明な言葉をタイトルにするセンスからしてアウト。

「流行語」にしたいならそれなりの「センス」がないと。
本作には何も「新しさ」がないのだからどうしようもなく。

藤村有弘、ルーキー新一、田中邦衛、柳谷寛、左卜全、北竜二らが新たに。
キャストは無駄に豪華だけれど。

野川由美子も何とももったいない使われ方。
おそらくこのシリーズは「ダメな方向」に進んでいると思われるものの。

小林旭のシリーズ作品と比較して何が違うのかというと。
植木等の「豪快な笑い」以外に何も「爽快感」がないところ。

前者には「いつも通り」だがそれなりの「カタルシス」をもたらす物語があり。
後者にはそれがないのが決定的。
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「あらためて好きになった画家と継続することになった『クレイジー映画祭り』」について

2023-03-25 03:24:39 | Weblog
くもり。帰りに地下鉄で寝過ごす。

「熊谷守一 いのちを見つめて」を見て読む。

「情が移るから」と顔を描かないはずが唯一描いた裸婦作品があるのにふむふむ。
どういうわけか気になるところ(ひょっとして奥方?)。

「熱海」の海の青が何とも素敵。
「かたばみにいぬのふぐり」の落ち着いた色彩も。

「つばきの花」のピンクの綺麗なこと。
「たんぽぽとみつ葉」の「デザイン感覚」よ。

「蝉」の色合いが心地よく。
「鬼百合に揚羽蝶」の涼やかさも好ましく。

「蝦蟇」の黒の輪郭と金色もいい。
「宵月」のいかにも「夜」な雰囲気も含めて。

キリがないのでここまでに。
しばし「眼福」を味わった次第。

古澤憲吾「日本一のホラ吹き男」(’64)を観る。

今回は「初等」と書いて『はじめひとし』。
母親の飯田蝶子が懐かしく。

山茶花究、三井弘次、江川宇礼雄、坂本武、富田仲次郎、佐々木孝丸、高田稔。
さらには曽我廼家明蝶という「贅沢」。

田島義文も出ていて浜美枝、中真千子、草笛光子の女優陣はいつも通り。
由利徹、人見明に二瓶正也がこんなところに。

物語は「ホラ」を次々と「現実」にする「モーレツぶり」。
いかにも「時代」を感じさせる内容。

引き続き古澤憲吾「日本一のゴマすり男」(’65)を観る。

進藤英太郎、東野英次郎の「カミナリ親父ぶり」が何とも。
南利明、有島一郎、中村是好、高田稔、藤田まことに。

二瓶正也、なべおさみ、加藤茶、沢村いき雄など。
これまた何ともな「豪華キャスト」。

女優陣は浜美枝、中尾ミエに久保菜穂子。
中北千枝子、京塚昌子に吉川満子(!)。

植木等にいささか疲れが見える。
藤田まことが若き日に「インチキ米人」を演じていたことを初めて知り。

いやはや。
この「祭り」はしばらく続きそう。
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「睡魔に襲われ内容が理解出来ずに終わることとささやかな『クレイジーキャッツ祭り』」について

2023-03-24 03:27:11 | Weblog
くもりのち雨。出がけにちょいと強く。

本は読んだもののドトールで睡魔に襲われること久しく。

とてもその内容を理解したとは思えないので省略。
その反動じゃないけれど。

古澤憲吾「ニッポン無責任野郎」(’62)を観る。

今回は団令子がメイン。
「平均」は「源均」に変わり(「源氏平氏」つながり)。

今も現役の草笛光子はバーのマダム。
藤山陽子、中北千枝子、中島そのみに加え浦辺粂子が懐かしく。

由利徹、人見明、世志凡太にジェリー伊藤など。
中真千子の顔も覚えたか。

音楽には宮川泰。
「無責任一代男」「ハイそれまでよ」「ショボクレ人生」「これが男の生きる道」。

引き続き古澤憲吾「日本一の色男」(’63)を観る。

「平氏源氏」ときたから「光源氏」で「光均」。
何とも呑気なネーミングだが物語とも関係があり。

植木等は団令子、草笛光子、白川由美、淡路恵子、浜美枝を巡り。
腕利きセールスガール、芸者、バーのマダム、美容学校経営者に「今どきの若い女子」。

久里千春や京塚昌子まで登場。
女優陣の魅力をたっぷりと。

男優陣は田崎潤、由利徹、人見明。
もちろんクレージーのメンバーも(ただし安田伸は出ていず)。

植木等独特の身体の動きに感心する一方。
本人は当時「ずっと体操みたいなことばかりやらなきゃならないのか」とボヤいていたり。

甘い歌声は「ディック・ミネ」。
無責任経」「だめでもともと」「今日もやるぞやりぬくぞ

「ギターは恋人」はyoutubeになく。
どうしてこんなにもてるんだろう」「いろいろ節」。

当時の女性会社員は「BG=Business Girl」と呼ばれていて。
それがどうやら「商売女」を指すとのことで「OL=Office Lady」に変わった過去も。

「girl」が「lady」になっても「woman」にはならないのがいかにもわが国らしく。
「男目線の罪深さ」をあらためて。
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「『豪傑ぶり』が凄まじい古典小説とやはり『元気』になる映画」について

2023-03-23 02:19:32 | Weblog
晴れ。コートなしで出かける。

「完訳 水滸伝(三)」読了。

それにしても武松の「豪傑ぶり」よ。
張司令官に騙されるものの再び施恩に助けられ。

その「復讐」の凄まじさたるや。
死体の血で「殺人者打虎武松也」と壁に書き残し。

やがて酔った上でのことから張青、孫二娘や宋江と再会して一段落。
もっとも後者には「波乱」の予感がといったところ。

古澤憲吾「ニッポン無責任時代」(’62)をこれまた久方ぶりに再見。

若き日の植木等のC調ぶりを見るとやはりこう何だか元気が出ますな。
ハイ、それ迄ヨ」「無責任一代男」「やせ我慢節」「五万節」「ドント節」「スーダラ節」。

「お姐ちゃんトリオ」の中島そのみ(マダム)、重山規子(秘書)、団令子(芸者)に。
田崎潤、由利徹、松村達雄、清水元に峰健二名義の峰岸徹、人見あきら。

久慈あさみや中北千枝子、藤山陽子も出ていて今となっては豪華キャスト。
ハナ肇や谷啓は「真面目」なのが「意外」か。

「時代」ゆえに「組合結成」の話など。
由利徹が「ブルーフィルム」を観て興奮するのも同様に。

クレイジーキャッツのメンバーは犬塚弘が唯一健在。
「シャボン玉ホリデー」の「クレイジーリズム」を載せておく。
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「『金瓶梅』のオリジナルの簡潔さと『共同脚本』が産んだ快作」について

2023-03-22 03:24:30 | Weblog
くもりのち雨。午後に降り始め夜に止む。

「完訳 水滸伝(三)」を半分以上読む。

「虎退治の偉丈夫」武松に「三寸釘のさめ肌」兄武大。
後者の妻潘金蓮は前者に色仕掛けをするものの通じず。

果ては西門慶と交わり武大を毒殺することに。
もっとも事実を知った武松に首を斬られることになるのだが。

「金瓶梅」は本作のエピソードを元に。
オリジナルの在り処を今頃知った次第。

なるほど「毒婦」とはこういうものか。
茶店で人を殺して「饅頭」にしてしまう夫婦もなかなか。

黒澤明「隠し砦の三悪人」(’58)を久方ぶりに再見。

千秋実と藤原鎌足は後に「スターウォーズ」のC3POとR2D2になり。
このふたりの在り様は監督の好んだロシアの小説を思わせ。

何とも凛々しい三船敏郎に加え。
「裏切り御免」の藤田進が好ましく。

上原美佐が魅力的。
台詞はマズいがそのキャラクターが素敵(1年後の「独立愚連隊」でも「馬賊の娘」で)。

早々と引退してしまい03年に彼岸へ。
「俳優としての見切りも寿命」も簡潔に。

一見「思いのまま」に振る舞う雪姫が実は「囚われの身」だというのも忘れずに。
日劇ダンシングチームによる踊りがいかにも「東宝」らしく。

今回確認出来たキャストを挙げておくと。

冒頭の加藤武、三好栄子、志村喬、高堂国典、三井弘次、土屋嘉男、小川虎之助、
上田吉次郎、中丸忠雄、富田仲次郎、沢村いき雄くらい。

藤木悠、田島義文、佐藤允、小杉義男、堺左千夫、
「ゴジラ俳優」の中島春雄や「殺陣師」久世竜の姿は微妙。

それにしても覚えていたはずの映像はほぼ記憶から消えていて。
「観る力」が不十分であることをあらためて。

「共同脚本」というスタイルが産んだ快作。
敵に囲まれた主人公たちが結局は逃げ出すプロットが素晴らしい。
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