退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

楽しい刺激は大切にしたいということ

2010-11-30 03:05:54 | Weblog
晴れ。夜の冷えが本格的に。

仲正昌樹「<学問>の取扱説明書」を途中まで再読。

ある種のイデオロギーあるいは先入観を
何の疑いもなく優先させるとそれは「宗教」になるということ。

何事かが起きている「現場」を知ることは大切。
ただしそのことと「現場」にいないがゆえに知ることのできることは違うのだということ。

過剰な「理論信仰」も過剰な「現場信仰」もマズイ。
その単純なバランスを取ると各方面からあれこれ言われる模様。

著者はブログその他の批判にやや敏感すぎるように思われるけれど
以前も書いたようにそんな戯言は放置して自身の研究に専念してもらいたい。

せっかく与えられた「知性」を無駄にせず
着実に成果を上げて頂きたいもの。

別に著者のことを特別扱いしたいわけではなく
もっと面白い著作が読みたいだけ。

「享楽乞食」で申し訳ないが
そこんとこよろしく。
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困ったこと

2010-11-29 01:42:55 | Weblog
晴れ。午前中に目覚めるも昼までぐずぐず。

鈴木宗男・佐藤優「反省 私たちはなぜ失敗したのか?」を読む。

ある種の無能さを抱える人々というのがいて
彼らからすると「きちんと仕事をする人」は「目の上のタンコブ」だということ。

前者にしてみれば後者は自分の存在を脅かすもの。
なぜなら自らの無能さがあらためて明らかになってしまうから。

そうした人々とも「共存」しているのだということを忘れると
いたずらに「嫉妬」を買って足を引っ張られることもあるということ。

政治家や官僚でいるとその種の「事情」も考慮しなければならないらしい。
おそらくは企業でも同じことはあるはずだけれど。

個人的には子どもたちの言語能力の無さと
それをもたらした大人たちにウンザリしている。

たとえば菅内閣のヒドさは誰もが同じように批判できるけれど
大人であるはずのあなたは「まともな仕事」が出来ているのだろうか。

「未来」を示す子どもたちの現状を思うと
「劣化」はますます進むしかないのは明白で。

人の「財産」は結局は広い意味での「教育」なのだから。
もちろん「環境としての人間」も「土壌」として育てていかなければならない。

長生きしてどうするのかと思うことしきりな今日この頃。
「大人」と言うにはあまりに子どもな自分を振り返って。
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「パンのみ」に生きないのが人

2010-11-28 03:41:38 | Weblog
晴れ。夜に冷える。

仕事の研修の後で久方ぶりに同僚と食事。
「びっくりドンキー」で酒も飲まずに食べる。

今日は寝坊気味でバームクーヘンとアイスコーヒーしか口にしていなかったため。
深夜に遊ぶとついつい朝を迎えやすいせい。

車で送ってもらい帰宅、
TVでM・ナイト・シャマラン「ヴィレッジ」(’04)を再見。

脚本も書いた監督のアイデアは面白くなくもないけれど
物語の設定を可能にしたのが結局は「財産」だったというのが残念なところ。

それでは「みんなの夢物語」にはならないしなれない。
ならばいっそ「邯鄲(かんたん)の夢」でいいだろう。

夢見るためには何もいらない。
ただ生きていればいいだけのこと。

そこにちょいと「材料」を付け加えるだけで
彩り豊かに繰り広げることができるはず。

夢見たり考えたりするのはタダ。
その「幸せ」は現実に裏打ちされつつも現実を超えたりするもの。
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誰もが望む「場所」

2010-11-27 05:11:23 | Weblog
今宵も適当にyoutube。

http://www.youtube.com/watch?v=ZbaUqE_zxQo&feature=related

秋から冬への季節にピッタリの曲かと。
いやむしろ春のひだまりの中で聴くべきなのかも。

オリジナルはビートルズの「イン・マイ・ライフ」。
こういう当然の事も敢えて説明しておかなければならないのだろう。

ギター村治佳織はちょいと「大人」になった模様。
ヴォーカルのふたりの女性は「プロ」。

陽だまりの中
芝生に寝転んで「ふぅ~」と言う雰囲気が正しいのか。

こういう「幸せ」を知っていただきたいもの。
おだやかな気持ちにさせる効果は本格的な午後の紅茶。

あたしは相変わらずの「ヤクザ」だけれど。
それぞれの楽しさを祈って。
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「あやしさ」の楽しさについて

2010-11-27 03:04:51 | Weblog
晴れ。久方ぶりに幼子に見つめられる。

昨日同様本が切れたままなので
とりあえず苫米地英人「テレビは見てはいけない」を再読。

外部環境に対して「ホメオスタシス=恒常性維持機能」が人の身体には備わっている。
それがやがて脳の進化によって内部環境=意識にも対応するようになったとのこと。

「コンフォートゾーン=人間が快適に生活できる外部環境」というものがあり
身体同様に意識=心理の面においても同じことが当てはまるらしい。

「犯罪者の多くに共通するのが『自己評価の低さ』」であるから
それを「上へズラす」ことをすればいいのだと。

いかにも「機能的」である種の人々からは嫌われそうな意見なのが面白い。
著者は「脳機能学者」なので「原理」に忠実なのだろう。

なるほど現実に「ダメなヤツ」ほど自分より「下」を見つけて「言い訳する」。
「わたしは彼や彼女よりマシ」だと言うのはよくあることで。

いったい彼ら・彼女らは「誰」に言い訳してるのかというと
それは「他人」という「ドリームキラー=夢殺し」らしい。

そうした「ドリームキラー」による「洗脳」から自由になれというのが本書の肝。
おそらく著者はそうした人々に数多く出会ったはず。

自らを肯定するという「洗脳」を自らに施せと。
ただしそれでもその結果を評価するのは「他人」ではあるのだが。

「メディアのあり方」については至極まっとうな意見を述べているので
どこまで受け入れるかはあなた次第。
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「自分」を生き抜くということ

2010-11-26 02:32:58 | Weblog
晴れ。だったはず。

早く目が覚めたので
クリント・イーストウッド「インヴィクタス」(’09)をようやく観る。

南アフリカ大統領になったネルソン・マンデラは
ラグビー、ナショナルチームのキャプテン、フランソワにワールドカップ優勝を託す。

アパルトヘイトが終わった今
国中がひとつになるためにはそれが必要だと。

うーむ、この監督にしてはドラマの盛り上がりがなさすぎる印象。
それぞれのキャラクターもいつもより立っていない。

そうか、「ハッピーエンド」が似合わないんだ。
もちろん南アフリカはまだまだ大変な現実を抱えているし。

何があろうと自分の人生は自分で決める。
そうした「決意」を思い出させることで南アフリカにエールを送ったのだと思うことにしよう。

本が切れたので古本屋で適当に選んだものを読む。
山平重樹「極道の姐さんに学ぶ素敵な男の育て方」。

夫を立てるためなら何でもする姐さんたちの実例があれこれ。
「これがあたしの役割だ」と思ったおなごの強さよ。

「思い込んだら命がけ」を地で行く姿はまさに「男前」。
「世間」など関係なく生きていくのが基本らしい。

少なくともこの「迷いのなさ」は素敵。
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好きなればこその「あすび」について

2010-11-25 03:29:51 | Weblog
晴れ。寒さはまだまだ。

杉浦日向子「大江戸観光」を読む。

控えめでありつつ時に断言もする江戸好きな著者の姿勢が好ましい。
女性であるがゆえに「春画」への反応を確かめられたりするのは不幸だけれど。

現代のあらゆる「貧しさ」を思うと
ついつい異なる時代へ飛んで行きたくなるもの。

「フィクション」のあるべき形についての文章もあり。
「伍 お江戸珍奇」がいかにも楽しい。

NHK「お江戸でござる」で解説をしていた姿が懐かしいけれど
5年前の夏に旅立ったのは残念。

ただし今頃は好きな江戸で思う存分「若旦那」をしているはずで
日がなぼちぼち楽しんでいることだろう。

ちょいと優男で
名前とは違って「日陰のキュウリ」でえびす顔か。

風情のねえ男女はお断り。
ただし京都じゃないので「一見さん」でもでぇじょうぶ、とか言ってそう。
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快男児とDV男

2010-11-24 02:51:52 | Weblog
快晴。風強し。

「桐生悠々著作集 第1巻 べらんめえ」読了。

ナポレオンの恋の行方を描いた「孤島の戀(恋)」
自然主義を批判した「ゾラの遺骨を葬る」もあり。

「右左問題」はこんな頃からあったのかという「左ぎっちょ」
当時の「不健全な文芸」は「厭世教唆」だという「何處(どこ)が面白い」など。

「体育会系で情もあるけれどときどき行き過ぎる快男児」。
とりあえず今のところはそんな感じで受け止めておく。

深夜TVで「ミッシング」をまた観る。

今回のテーマはDV(家庭内暴力)。
世間的にも知られた探偵の妻を助けようとする主人公たち。

夫は妻以外にその「本当の姿」を見せない。
DV男の特徴として後ろに伸ばした髪を結んでいる描写。

DVの実際を知るためには
フレデリック・ワイズマンの「DV」(’01)「DV2」(’02)を観るべきなのだろう。

残念ながら未見なので
TSUTAYA DISCAS(レンタル)は在庫を用意してもらいたいもの。

それにしても「映像図書館」がもっと身近にあればいいのだけれど。
大事な作品は本同様に「公共の財産」にする必要がある。
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「きちんとした仕事」に性別はないということ

2010-11-23 02:53:37 | Weblog
雨。一日中降る。

家の前の喫茶店で尾瀬あきら「みのり伝説」を読む。

女性フリーライターが仕事と恋に奮闘するマンガ。
「夏子の酒」の作者らしく主人公は真摯に悩む。

悩む姿が似合う絵柄と言うべきか。
その他にもあれこれ登場する女性たちの姿に注目。

その後ドトールで「桐生悠々著作集 第1巻 べらんめえ」を半分くらい読む。

1873年(明治六年)生まれのジャーナリスト。
信濃毎日新聞主筆の頃書いた「関東防空大演習を嗤(わら)う」が有名。

著者は政友会系の新愛知新聞の主筆もして憲政会系の名古屋新聞と争ったらしい。
現在の中日新聞はその二社が戦時中に新聞統合されてできたものだとのこと。

時代が時代だけに女性に対する見方はうなずけないところもあるけれど
基本姿勢としては好意的なのもわかる。

いかにも「べらんめえ」な江戸弁が気持ちよく
現在に通じる「批判精神」が好ましい。

オリジナルは第一次大戦が始まった大正三年(1914年)に出ていて
本書は’07年のクリスマスの初版。

昔の本にはちゃんとルビ(ふりがな)がある。
その慣習が失われて久しいのは残念なこと。
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「アンテナ」を保つために

2010-11-22 01:45:14 | Weblog
晴れ。おだやか。

昨夜はソウルバーへ。
ニューボトルを入れたけれど思いのほか盛況でよろしい。

帰宅後焼酎を飲み直してあれこれ遊んでいるうちに眠くなって爆睡。
久方ぶりに翌日に酒が残る。

佐々木敦「文学拡張マニュアル」を読む。

「ニッポンの思想」の手際のよさに感心したので借りてみたもの。
日本の「文学」の「状況」がわかる感じでふむふむ。

その後ダラダラしてTVで「ハリーポッターと秘密の部屋」(’02)を観る。

あいまいな記憶で申し訳ないが
たしかこの一作目がシリーズで一番面白かったはず。

最新作は観る気がないし観ない予定。
たぶん小さい子どもでもいたら観ることになるのかも。

そういう「外部」は常に意識していたいもの。
広い世の中、何が面白いのかわからないから。
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