退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

連休一日目

2008-06-30 01:12:29 | Weblog
一日中雨。深夜になって止む。

昼に図書館へ行く。
家にあるはずだが行方不明の「小林信彦の仕事」を再読。

単行本未収録の中編「パーティー」の描写の見事さにうなる。
プルーストを読んで培ったものだと読んだ記憶がある。

ドトールから帰宅してマル激を見る。
日雇い派遣の若者たちは「山谷・釜ヶ崎」状態だという説明がわかりやすい。

雨宮処凛によると派遣の若者は人扱いされてないとのこと。
斉藤貴男によるとそれは「国策」らしい。

外需で稼ぐためには安い労働力のある海外に工場を置いた方がよく
その余波で国内の派遣工場労働者の時給も低く抑えられると。

そういった大企業があることは仕方がない面があるとして
内需について何の手も打っていない政治の貧困はどうしようもない。

どうやら「生存権」が脅かされる時代にわれわれはいるようだ。

夜TVで「アナコンダ2」を流し見する。
白人と黒人が男女ふたりずつ生き残るもののアジア系は先に死んだ。

「ポリティカリー・コレクト(政治的正しさ)」の結果なのだろうか。
そういえばさらに先に死んだのはヒスパニック系だったか。

TSUTAYAでルビッチの2作品をレンタルできたのは楽しみだけれど
タルコフスキーの名前が検索で出ないのには驚いた。

「とりあえず世界的に名のある監督の作品は揃えておくべきだ」という意見は
DVDの回転率の前で意味を失っているのだろう。
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忙中閑あり

2008-06-29 01:16:53 | Weblog
くもりときどき晴れのち雨。天気も忙しそう。

夢野久作「狂人は笑う」読了。

「狂人は笑う」は狂女の妄想「青ネクタイ」と富豪を虜にする茶の魅力が不思議な
「崑崙茶」の二部構成。

「縊死体」は結局狂うことから逃れられなかった男のショートショート。

「難船小僧 S・O・S BOY」は船長と小僧のあやしげな関係をまぶしつつ
「近代科学」と「迷信」を対決させる実験。

「焦点(フォカス)を合わせる」はたたみかける語りの魅力。
「斜坑」は炭坑町独特の雰囲気から起きる事件。

「幽霊と推進機(スクリュウ)」は「難船小僧」と似た設定だけれど
「崑崙茶」の狂った青年が幻覚で見たような支那人ふたりがポイント。

「爆弾太平記」は「爆弾漁業」を巡る官界の内幕が
主人公轟雷雄の見事な語りによって明らかになっていく。

講談の調子を生かした文章は、読者の分析を拒絶する心地よい流れのよさ。
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危うさもしくは微妙

2008-06-27 02:32:11 | Weblog
くもりときどき晴れ。雨も降る。

広田すみれ「読む統計学 使う統計学」読了。

統計というもののあやしさは漠然と知っているつもりでも
結局ある程度その考え方を知らないとと思って読んでみる。

独特の用語・数式はあるものの
基本的なことがあれこれ紹介されていてそこそこ面白い。

「統計的仮説検定」においては
その結果が例外的なものでないかどうかを示す「有意水準」が重要である。

「標本」から「全体像」を推測するときに興味深いのは
「ほぼ当たっていると思われるもののハズれている可能性も忘れない」こと。

なにやら「民主主義」における「少数意見の尊重」に似ているけれど
いずれもないがしろにされやすいものではある。
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相変わらず

2008-06-26 01:08:28 | Weblog
くもりときどき晴れ。蒸し暑し。

昨晩は年長の友人と飲み深夜に帰宅してそのまま熟睡。
生ビール3杯とワインだがサンドイッチしか食べてなかったので酒が回る。

今日は昼間から活動。
なぜか「羞恥心」のライヴ会場に居合わせたものの姿を見る気もなし。

黄色い歓声を上げる若いおなごたちの声に
なるほど「アイドル」というのはこんなものかと思う。

夢野久作「狂人は笑う」を少し読む。

モノローグの語り口が気持ちよく物語を進める中
表題通り不気味な内容が蒸し暑さにふさわしい。

ぼちぼち電車の中で読んでいくつもり。
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あわい=間

2008-06-24 03:14:32 | Weblog
くもり。雨パラパラ。

深夜youtubeでバード「souls」を聴く。
メロディーをきちんとたどるのにやや手間がかかる。

微妙な音を取るのが難しいのだけれど楽しい。
歌詞はやや微妙だったりするのだけれど。

声は楽器だと思うのが先か
音は楽器だけじゃないと思うのが先か。

ちょっとの違いが大きな違いになったりする。

そのあたりでしみじみする気持ちは
少しだけ人生のフリをしたりする。
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いい人たちなんだけど

2008-06-23 01:08:03 | Weblog
雨。降ったり止んだり。

午後から上司の送別会へ行く。
ふたたびボーリングで久方ぶりに200越えのスコアを目撃する。

その後食事会でイタリアン。
お値打ちなメニューにまずまず納得。

上司が部下ひとりひとりについて感想を述べたりしつつ
10時半過ぎに解散はいいけれど結局酒はなし。

禁煙の店での長すぎるエンディングにやや食傷気味。
おまけに郊外のさびしいホームで電車を30分以上待つハメに。

健康的な人々と付き合うと退屈が付きまとう。
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笑いたくもあり 笑いたくもなし

2008-06-22 01:07:31 | Weblog
くもりのち雨。蒸し暑し。

つまらない研修再び。
後で仕事もあって一日があっという間。

高い会議場を借り意味のないパワーポイントを使っての会社ごっこ。
空っぽなスローガンを本気で信じているのか、そうだろう。

久方ぶりにあった元同僚の女子は
「大人になりました」と言っていたけれど。

「『競争相手は馬鹿ばかり』の世界へようこそ」という本もあることだし
ケンドー・コバヤシにならって「正気ですかっ?」と言いたくもなる。

預金残高7000兆円の通帳を見せられて詐欺にあったオヤジもいるそうだから
「底抜け」とはこういうことかと独りごちる。
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案の定

2008-06-20 01:34:55 | Weblog
くもりのち雨。帰りに濡れる。

「ラスト・フレンズ」最終回を途中から観る。

ちょいと「悲劇」を肩透かしした以外は
ほのぼのとしたハッピーエンドのみ。

結局ストーカー錦戸亮が死んでしまったら
ヤマ場がなくなったというオチ。

来週も「アンコール特別編」とかをやるらしいが
もう興味は失せた。

予想通りの結末だけれど
やはりもう少し物語の展開をちゃんと考えてもらいたいものだ。
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ゆりかごから墓場まで

2008-06-19 01:05:14 | Weblog
くもり。やや風あり。

妹の末娘に会うもののほぼ眠り続け。
久方ぶりにベビーカーを押すことになる。

ようやく目を覚ましたと思ったら終始ふくれっ面で
去り際もぶーたれたままで終わる。

斉藤綾子「結核病棟物語」を読む。

「愛より速く」で鮮烈デビューした著者も今年で五十。
結核と肋膜炎を併発した二十の頃の体験を元に書かれた作品。

回復期に強烈に押し寄せる性欲の描写に目がイキがちだとしても
野蛮な婆たちの生き生きとした描写の見事さを忘れずに。

武田泰淳の「快楽」、「Care killed the cat(心配は身の毒)」の引用、
「掴む」「零れ始めた」「眉を顰めて」「懇ろ」「捲れ」などの漢字の使い方にも注目。

「性」と「死」の匂いあふれる『「病」によるビルドゥングス・ロマン(成長物語)』が
実に読みやすい日本語で語られているので是非。
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そこそこ

2008-06-18 01:09:42 | Weblog
晴れ。全体に薄雲のかかる空。

ふたたび歯医者をすっぽかす。
来週の水曜に予約しなおす。

本当は歯なんぞどうでもいいのだけれど
人相が悪くなりそうだったので仕方なく。

芸能人でもないのに歯を白くする人も少なくないのだろう。
ニコチンで染め上げた色を大事にしていくことにする。

必要以上に清潔を求める心の底には不潔がある。
何事も過剰にはなんらかの異常があるものだ。

ないものねだりをする前に
時にはなぜそれを「ないもの」と感じるのかを思うのも悪くない。
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