山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

4人に1人が有期労働者

2013-03-02 20:54:49 | 日記
毎日新聞の記事より(概要)

総務省1月の労働力調査によると、雇用労働者5452万人のうち、有期雇用契約の労働者が1410万人であることがわかった。これは、4人に1人の割合である。
有期労働者とは、パートや契約社員などの非正規労働者で、事前に働く期間が決められて雇用契約を結んで働いている人である。
その内訳は、契約期間が1年を超える人が885万人、1か月以上1年以下の「臨時雇」が439万人、1か月未満の「日雇」が86万人となっている。
改正労働契約法が4月に施行されると、契約を繰り返して期間が通算5年を超えた場合には、無期契約に転換できるようになる。
総務省は、今後、不本意に不安定な雇用を余儀なくされている人間がどのくらいいるかなどもあきらかにする。

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この記事で目を引いたのは「改正労働契約法が4月に施行されると、契約を繰り返して期間が通算5年を超えた場合には、無期契約に転換できるようになる。」という部分だ。本当にそうなるのだろうか?

私の場合、1年契約で、これまで7年以上働いてきたので、この中に入るわけだが、「無期契約に転換」できるようになると、いったい何が変わるのかよくわからない。

なぜならば、実質、正社員でも、会社の意向に合わない人間は退職しているのが実情であるので、正社員とて、安定した雇用が約束されているわけではないのだ。
しかし、正社員は、年々給料が上がっていくのが普通であり、退職金制度もある。
それに対して、パートタイマーは、時給が年々上がって行くという契約内容はない。それゆえ、これまで何年も時給が上がらなかった。
それは、会社の業績が悪かったせいもあり、正社員のボーナスでさえほとんど出ない時もあり、社内の給料制度の見直しなどもあったようだ。パートタイマーの私の場合、今回の契約更新で数年ぶりに時給が10円上がったが、これは、その前の年に大幅に時間カットをされて、収入が激減したことの埋め合わせでもあり、しかし、実質全然埋め合わせにはならないような金額である。
給料面では、正社員は年々仕事のスキルが上がっていくという考えのもとに、職能給などがあがっていくのが当然であるが、非正規社員の場合、何年働いてもまったくスキルが上がらないという前提の考え方なのである。
私の夫も1年間の契約社員で7年以上同じ会社に勤めているが、給料は1円も上がっていないし、ボーナスもゼロ、もちろん退職金などはない。新入社員に比べて、経験もあり仕事内容にも差があるはずのところ、全く同じである。これでは、まるで働きがいがない。

私の会社では正社員は3年勤めれば退職金があるし、勤続年数によって5年ごとに表彰などされている。だが、パートタイマーは10年働いても何もない。しかも、フルタイムのパートタイマーがいる。正社員と同じ時間帯働いてもパートタイマーとはいったい何なのだろうか?

入って来る正規の新入社員は、とても期待を持たれて歓迎されるが、未経験者などで転職してきた人が、早々と辞めて行く場合もあり、見ていると仕事を教わるだけ教わって、1人前になるかならないかで去って行くこともある。その人が、会社のためにどれだけ貢献したのか、ただ勉強をしに来たのではないのかとさえ思える。給料をもらって研修をしていたようなもんだ。それでも会社は期待していたのだろうから、結果が実らなくても仕方がないので、去る者は追わず、その人たちは、この会社で学んだことを別の会社で生かすことになりそうだ。

そのように、わけのわからない正社員にはとても手厚い待遇をしているのに、例えばパートタイマーには、正社員に回覧されているパソコンの雑誌さえ回覧もしないで、飛ばしていくのである。そこで、パートタイマーに回覧を回すと会社がなにか損でもするのであろうか。パートタイマーとて、業務でパソコンを使っており、パソコンスキルは必要であるが、会社の物品は利用できないということであろうか。いや、時給で働いているものにとっては、目の前の作業に集中すべく「回覧を読む時間」は与えられないということであろう。しかし、そこで、パソコンの効果的な操作方法などを目にすれば、仕事の効率が上がる可能性もあるはずだ。実際、いろいろなスキルは必要であるにもかかわらず、向上させるべき機会は与えられない。

このように、正社員と非正規社員には大きな壁と格差があるのだ。
それが、契約期間が「無期契約」になったところで、どう改善されるのかわからない。
私の場合、今現在も契約は1年ながら、よほどのことがないかぎり契約は更新されているので、契約に期限があるかないかは、あまり意味がない。
また、仕事もないのに人を雇い続けるとしたら、それは経費の無駄遣いであるし、働いてもらう必要も無い人を雇い続けて、給料を払い続けることのできるような企業もないはずである。
契約期間よりも、別の待遇について正規社員との格差を減らしてもらいたいものだ。



追記:
この「契約を繰り返して5年以上」というのは、平成25年4月から数えるのだそうだ。
ということは、私の場合、これまでの7年は関係ないので、あと5年たつと適用されるということであろうか。
しかし、ある会社では、この法律が裏目に出て、5年を前にして解雇(雇い止め)される人が出たという話もある。
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