goo blog サービス終了のお知らせ 

山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

引っ越し先は
https://ask0065.hatenablog.com/です

熟年社員のいない職場

2005-10-27 12:12:25 | 未分類過去
日本の平均的世帯、「年収750万円のサラリーマンに専業主婦の妻の場合」などというのをテレビで見て、ああ、確かに夫が750万も稼いでくれば、奥さんは働かなくてもいいんだろうなと思うわけである。

きっと、昔はそういう家が多かったと思う。そして、今も会社で生き残っている夫の場合は、そうなんだろう。
うちの夫も昔はそれに近いくらいの収入はあったが、どんどん減らされていき、役職がなくなり、しまいには自分のデスクもなくなり、退職前は警備員のような仕事をさせられていた。
そして、部下たちの一部はどんどん上司になっていった。

うちの夫は私とは逆で英語が得意な人である。それで、仕事上で英語圏の外国人とのやりとりは不自由なくしていたが、退職前の1~2年は、夫は第一線から外されて警備員として建物の外に立っていたりした。
ところが、社内で働く若い社員はあまり英語ができないので、外国人との間で問題が生じると手に負えなくなり、夫に助けを求めにきたこともあったという。
夫は中の仕事を30年もしてきたから、業務のことも当然分かっており、外国人に向かって英語で説明したり交渉したりして問題を解決するらしいが、外国人のほうは、警備服を着たおじさんがどうしてこういうところに出てくるのかと不思議な表情をしていたそうだ。

まあ、英語ができるだけじゃだめなのだろうが、夫がリストラされたのは、夫の仕事の能力が理由ではなく、人件費の問題らしい。正社員で勤務年数の長い夫一人がやめれば、その浮いた人件費で3人くらい契約社員やアルバイトなど若い労働力を使うことができるのだそうだ。

今、夫が勤めていた会社には夫と同年代の50代の社員は、上のほうの一部の役職以外には存在しない。
ピラミッド型の上に位置する人が50代でひとりいれば、あとは下は若者がいればいいということである。だからみんな会社をやめてどこかに散らばっていったのだ。

私が今働いている会社も、社員は若い人ばかりで、夫と同じような年齢は上に立つ責任者3人くらいしかいない。その下の50人くらいは皆、20代から30代である。責任者は数人いればいいわけだから、そこに下の人が上がっていく隙間はないので、今後はそのままの構成で全体的に年齢が上がっていくのか、あるいはそういう状況を将来性がないと感じて辞めていく人も多いのではないかと思う。正社員ではあるものの、出入りが激しいようだ。同じ業界の待遇のいい他の会社を渡り歩くのかもしれない。

子どもがバイトをしている飲食のチェーン店などでも店長がすごく若かったりすることが多い。当然、働いている人はアルバイトなどの若者ばかりだ。
たまに、レストランやメガネ屋さんに入って、ベテランの店長さんに遭遇したりし、落ち着いた応対を受けると非常に安心感を覚える。そういう人材は価値のあるものだと思うのだが・・・。

いったい、熟年はどこで働いているのだろうか?


コメント    この記事についてブログを書く
« 一日一生 | トップ | 家族総フリーター化 »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

未分類過去」カテゴリの最新記事