あの頃は平和だった

あの３月１１日以前の西友では、バスプラの歌が盛んに流れていた。

その歌声が耳にこびりついてしまい、
ううっ～～～～
あのイカレタ歌、なんとかしてくれよ～　と思いながら買い物をしていた。

夫は、あの曲を流さないようにしろと文句をいってやろうか、などと言っていたが、
気に入らないんだったら、西友で買い物をしなきゃいいってことだから、
曲を流すなとは言えないだろうと言ってやった。

それにしても、あんな曲を聴きながら仕事をしているお店の人は
もっと気の毒だ、と思っていた。

しかし、地震の後、
西友には品物がなくなり、
バスプラの歌もぴったりと止まった。

あんなイカレタ歌が流れていた世の中は、
いかに平和だったかということだ。
今さらながら思う。

バスプラの歌を聴くと、今では涙が出てきてしまうほどだ。

また、あんなに能天気で
平和な世の中が来たらいいに。

いつになったら、あんな日々は戻ってくるんだろう。
品物はもどってきたけど、歌は流れず、店内は暗くし～んとしている。

昨年の夏は「いい女～」が流れていた。
なんか、へんてこな歌ばかりなんだけど、
今となっては、あんな平和な夏の日々もまたやってくるのかな～と思うばかりだ。




どこにあるのか幸せ～～～
きっと気づいてないだけ～～～～～
だってオマエ　いい女～～～～