山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

それは珍しい出来事だった

2012-02-02 19:11:52 | 日記
これは、かなり前の話であるが、通信制大学で面接授業を受けていたときのこと。毎時間ごとに出席を取るのであるが、朝からずっと居なかった学生が、午後の最後の時間の10分前くらいに入ってきて、最初からずっと居たと言い張った。
「居なかったでしょう、毎時間出席をとっているけど、しるしは1つもついていない」と講師が言うと、それでも「いました」と言い張る。いたのに返事をしなかったと言いたいのか。しかし、授業中に誰もその学生の姿を見たものはいなかったし、出席を取るときには、そのたびに先生が「今、名前を呼ばれなかった人はいませんか?」と確かめているのだ。で、先生が「確かに、いなかったじゃないか」というと、その学生はとたんに切れた。そこにあったものを投げ、足で机を蹴り倒し、めちゃくちゃにして出て行った。
大学生で、ぐれた高校生みたいな人がいるなんて、本当に驚いた。学校内暴力だ。
そして、また、他の学生とのギャップがすごいのである。その学生はめずらしく若かった。普通の大学生くらいの年齢だった。
この大学は、だいたい年寄りが多いのだ。みんな、ただただ授業が受けたくて来ているのである。大卒の学歴が欲しい人もいるにはいるが、だいたい根本的に、学歴が欲しいというよりも、勉強がしたいのであるから、全く逆だ。
中には、繰り返し授業が受けたいがために、居るのにいないことにしてもらいたい人さえいるのだ。単位をとってしまうと同じ科目の授業を取ることができなくなってしまうので、単位は要りませんと先生に言う人さえいるそうだ。
しかし、その若い学生はそうではなく、普通の大学に入る代わりに、通信制大学で大卒の学歴を取ろうと思って入学したのかもしれない。もしかしたら、最初は真面目に勉強しようと思っていたのかもしれないが、土日の授業がある日に、友だちから遊びに誘われたりして、同年齢の友だちから「最後だけちょっと出て、ずっと居たことにすればいいよ、大学なんてそんなものさ」と、そそのかされてしまったのかもしれない。

通信制大学はそんなものではないのですよ。学費だけ払っても卒業できるものではないのです。

あの若者、あれから、ちゃんと勉強しているかな?
教室の中の学生たちは、大部分がその若者の親くらいの年代だった。
暴力には驚いたけど、若者はきっと、引っ込みがつかなくなってしまって、あんなことをしたのだろう。甘やかされて育った子なのかな。
どうか、気を取り直して勉強を続けてもらいたいものです。