山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

直観的に格好良いこと

2012-02-03 22:57:38 | 運転・車・道路の事
出光のサイトに掲載されている太田哲也氏の「DRIVINGイズム」を時々読んでいる。
最近の特別コラム“今思うこと”に、クルマの魅力とは何か?ということが書いてあった。そこでの内容は大略以下のようなものであった。

太田氏は、昨年末に開催された東京モーターショーに行った。そこでは、トヨタのブースにドラえもんのキャラクターがあって、どういうつながりかと思ったそうだ。トヨタのCMでは「のび太君は、免許がないので、しずかちゃんをスネ夫に取られてしまった」と言っている。だから免許をとってクルマに乗ろうというつながりであることがわかった。
最近は免許を取ろうとしない若者が増えている。ドラえもんを使って成人男性にクルマの運転を勧めるのも笑ってしまうが、それほど若者の車離れは深刻なようだ。
最近の若者が車に興味を持たないのは、クルマがなくても困らないからだそうだ。しかし、結婚して家庭を持ったら、子供の送り迎えをしたり、会社員だったら上司と接待ゴルフに行ったり、親が年をとれば病院に通院したりするときにクルマが役にたつ。自分が運転できなければ周囲の人にしてもらうことになる。だから、クルマの運転ができることは、社会人のマナーでもあり常識であると、太田氏は思っているそうである。
太田氏は、小学校の出張授業などに行くと、子供たちに、「運転ができると手足が伸びる」つまり「自由が手に入る」と伝えているそうだ。

さて、ここまでのところを読んで、50歳を前にしてやっと免許を取り、クルマに乗り始めた私としても、同感するものが多かった。私の場合も、年老いた親を病院に送り迎えする必要が出てくることを考えて、あわてて免許を取ったのであった。過去のことを考えてみると、子供が幼稚園の頃は、普段は自転車や歩きで通っていたものの、大雨の時などは、近所の人が車に乗せて行ってくれたことがありとても助かった。思えば世話になるばかりだった。
先日は、娘の結婚相手の同僚に会ったが、スバルのレガシィーに乗っていた。ゴルフに行く時に必要なので新車を買ったそうだ。複数の人間やゴルフクラブを載せて活躍しそうであった。やはりこのくらいの車が必要らしい。娘の夫はマツダのMPVに乗っているが、これは実家の車なので、そのうち自分の車を買うことになるだろう。
クルマを使って自分が必要に答える、ある役割を果たす、それは社会人のマナー・常識と言える。運転ができなくてはいけないとか車がなくてはいけないということはないけれど、確かにあれば、活躍の範囲は広くなる。

ところで、クルマとは「必要だ」とか「あると便利」ということで乗りたくなるものであろうか?
さらに太田氏の文章には以下のようなことが書かれている。

今年のモーターショーでは、前年に比べミニバンが減っていた。昨年までエコカー一色だったものが、今年は楽しそうなクルマが展示されていた。例えば、小型スポーツカーのトヨタFT86とスバルBDZの兄弟車などである。さらにもっと気軽に乗れるスイフトスポーツなども展示されていた。こういうものを見るとわくわくする。
クルマの魅力とは何であろうか?太田氏が子どものころから今までのことを振り返ってみて、興味を引かれたものは、そのどれもが「直観的に格好良いと感じられたもの」だそうだ。
ところが、最近は、ミニバンは広くて大勢で乗れるから便利だ、というふうな理屈でクルマの魅力が語られるようになってしまった。便利さ=クルマの魅力であろうか?ミニバンは運転席と後部座席が離れているので、運転するお父さんと後部の子供がコミュニケーションをはかれるとは言い難い。
子どものころクルマの魅力を感じたのは、見た瞬間にすごいと感じる直観的なものであった。そうすると、便利とかエコが大事ということを、最近は理屈で説明しようとし過ぎているように思える。それではクルマの魅力は若者に伝わらないだろう。もっと直観的なものが大事だろう。

そして、太田氏は、
これからは若者に直観的に訴えようか。「かっこいい車、いいだろ!?乗っている人もかっこよく見えるだろ、キミたち、車に乗ると、モテるゾ。だから車に乗ろう」実はこれでよいのかも?
と結んでいる。

これには同感だ。エコも大切だけど、やっぱり「かっこよさ」も大切だと思う。
最近のCMを見ていると、かっこいい若者男性がかっこいい車を運転するものは見たことがない。なぜかトヨタのパッソとかダイハツのココアとか若い女の子向けと思える車のCMは記憶にあるが、若い男性がかっこよく車を運転しているCMの印象がない。ココアではなぜウェンツは運転しないのか? 一方、子持ちの男性という設定ではミニバンばかりだ。ミニバンは、けっしてかっこいい車とは思えない。
かっこいい男がかっこいい車を運転しているものと言えば、佐藤浩市のマークXとかあるけど、あれはおじさんだ。やはり若者が運転しなくてはだめだ。若者の給料では絶対に買えそうもないような高級車でもいい。車に対する“あこがれ”が重要だ。それがひとの車であったというオチでもいいではないか。免許があれば、乗る可能性が生まれる。