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三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

チャフってなんだ?

2012年09月05日 | 編隊コレクション
先日の横田フェスの記事でチョッと書いた「チャフディスペンサー」でしたが
「それって良くわからない???」
とのメールを仲間からもらったので、編隊コレクションの中から探し出してきました


軍用機の作戦上の脅威は主に敵のレーダーとレーダー追尾、赤外線追尾ミサイル
対空砲等もレーダー追尾がほとんどなので自己防衛の装備として
チャフとフレアーのディスペンサー(発射装置)を装着してます

その中で対赤外線兵器対策のフレアー(Flare)は視覚的に強いので
海外の航空ショーでも2000年頃から多用され、画像として見る機会も多いのですが
(自分の画像でも探しましたがビデオ以外見当たらず、ウィキペディアに登場いただきましたが)

それに比べてチャフ(Chaff)は視覚的にはマイナーなので
空中に散布された画像を見る機会はほとんどありません


チャフ・ディスペンサーのカートリッジです

この長細い黒い箱の中には大量のアルミ片が詰め込まれています
というか、詰め込まれているハズと思われます ~が正しいかな

このブラックボックスを開封したことはありません
開けたらアルミ片が撒き散らされて一貫の終りです

 
輸入した時は税関への説明ということで、TM(テクニカルマニュアル)からのコピーにサンプルが添付

マニュアルはM-130という発射装置のもので、画像のチャフもこの装置から発射されるものなのかも
ちなみにカートリッジの発射は火薬ではなく、ガス圧にての放出

私の手で大きさを比べて下さい


アルミ片の長さは目潰ししたいレーダー等の周波数によって変わるそうです

小さく軽いので、長時間空中に浮遊させることが可能
アルミフォイルよりも薄く軽いですよ

このアイテム自体は古いタイプで、現在は極細のワイヤー片等に
アルミ蒸着されたものが多いようです
発射管も未確認ですが丸型も多くなってなっているとか

横田記事で紹介したヘリのチャフディスペンサーには
「Chaff only」 とボックスには描かれたものと、ないものとが有り
チャフとフレアーを混在させて発射することも可能なモノもあるのかも
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HGU-34/P ヘルメット の続きです

2012年07月25日 | 編隊コレクション

このGoogle の検索画面で飛行機マニアは絶対驚き、ニヤケタ筈だ
アメリア・イアハート生誕115周年だそうだが、115って区切りがいいのかいな?
行方不明になってから75年(未だに行方不明)だが、コレかな?
とは思ったが、イラストは雰囲気がイイよね!
レジ代わりの「Google」の文字は大いに邪魔だが(笑)、でも歓迎!

曲線美に覆われた時代物の Lockheed Vega (ロッキード・ベガ)だ
実際にイアハートの乗っていたのは真っ赤なベガ
何故かセピア系色のベガになっているのはどうでもいいが、いい角度で描かれていて見飽きない
(イアハートが行方不明になった時に乗っていたのは Lockheed L-10 Electra だが)

オリンピック絵柄に変わらないでね・・・(笑)


前置きはコノくらいにして前回の続きいきますか

HGU-34/Pヘルメット もう一つのカラーリングは

米海軍の歴史ある飛行隊 サンダウナーズ(Sundowners)
日本の「旭日」に似てるが、意味はまったく逆の落日
太平洋戦争時に、米海軍が日本軍を逆手にとったもの


F-4ファントムやF-14トムキャット の飛行隊でも活躍したヘルメット
F-8クルセーダーでは寂しいカラーリングだったが・・・


バイザーカバーの留めネジ部はゴム製のプロテクターが付き
高機動時にコックピットのキャノピー内側を傷つけないよう配慮されている


ヘルメットは緊急脱出した時に海上でも発見し易いように反射テープが貼られ
レスキュー・ストロボ取り付け用のベルクロ(マジックテープ)もデザイン的に貼られている
   



酸素マスクは米海軍専用の高圧酸素対応のMBU-14マスクでレギュレター部は布カバーで覆われている


ついでに酸素マスクのホースと、座席接合部とを結ぶホースもセットしてみました
この連結ホースの接合部の金具は、それぞれを結合させると
なんともいえないメカニカルな細い音を発する 

青色のコネクター部がF-14の射出座席 GRU-7 に接続される
このコネクターホースの型番を調べてみたがよくわからない・・・
ホースには製造会社名「R.E.DARLING CO.」とアッセンブリー名の 「HOSE ASSEMBLY-OXYGEN」の刻印と品番のみ

最後にホースのコネクター部のアップを

左がマスクMBU-14側、右が射出座席のコネクターホース側(左の大きいコネクターはGスーツ)
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ロンドン・オリンピック協賛! ではありませんが

2012年07月22日 | 編隊コレクション
先週予定していた休日を取っての遠征予定は、週間予報の雨マークに早々キャンセル
ところが火曜日の梅雨明け宣言後に予報を見ると、晴れマーク復活! そんなのアリ?
いまさら休みを取り直すわけにもいかず~ 撃沈!

というわけで空港や基地から遠い地の私は、現在飛行機ネタ不足
そんな時に助けてもらうのは編隊コレクションの紹介でしたが
先日すでにモデル飛行機や、消防車のコレクション登場で場を濁してしまい
今更ですが、王道のパイロット・ヘルメットの紹介です

ロンドンオリンピックも近づき
選手の活躍より、開会式か閉会式で飛ぶだろう
RAF(英空軍)アクロ飛行チーム、レッドアローズの動向ばかり気になってしまう
そんなわけではないですが、オリンピック協賛?のこんなヘルメットの登場です


ユニオンジャックをバイザーカバーに纏ったパイロット用ヘルメット

実は英軍のものではなく、米海軍の HGU-34/P ヘルメット
時期的には1980年代~2000年代前期頃まで米海軍で使用されたもの
F-14 トムキャットのパイロット等も官給品として使用していた

そんなヘルメットに何故ユニオンジャックが?

これは米軍と英軍とのパイロット交換プログラムが行なわれている為で
米海軍機上で、このヘルメットを被ったRAFパイロットを雑誌で見たことがあった

 (OSPREY社 DOGFIGHT の画像に触発されて自前でリペアした)
私が1999年のイギリスの航空ショーRIATで見た米空軍のステルス戦闘機F-117
まだ秘密のベールに包まれていた機体を操縦していたのも、イギリス空軍の交換パイロットだった


米海軍用のヘルメットなので、リフレクション(反射)テープをオーバーラルに貼り付け


バイザーカバーには緊急ストロボライトを付ける為のベルクロテープも装着

なかなかユニオンジャックが似合うヘルメット、HGU-55/P系ではこうはいかないだろう


このヘルメットのサイズはUSサイズのM、日本人には大抵小さくて被ることはできないのが残念
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空港消防車  ~ミニカー編 2

2012年07月13日 | 編隊コレクション
今回紹介するミニカーはすべて、1/64スケールサイズの空港消防車です
メーカーは Code3 という緊急車両専門の米国モデルカーの会社
私が仕入れた頃は海外でも取り扱っている販売店は少なく
製造元 Code3 の直販店にオーダーしました


先ずは米国ではポピュラーな Oshkosh T-3000


厚木基地でもこの系列車両を見ることができます
銀メッキの部品は光り過ぎるし、細かいディテールには不満もあるが
こういった特殊車両をモデル化してくれる模型会社は少ない


タイヤのステアリングもなく、シンプルなミニカー



E-One Titan 8x8 Crash Truck
実車 E-One も特殊車両を多く製造している会社
モデルは前回紹介したものと同じような、Sノズルを装備したオンタリオ空港所属のもの



これは Code3 から送られてきたまま、ほったらかしてあったので
未だにケースに入ったままだ

Code3 のモデルによっては海外の民間機模型専門ショップでも取り扱いをはじめてる

もう一つはやはり E-oneで製造されているPlatform、ハシゴ車だ

リミテッドエディションということで、プラ製のケースに入った物が届いた


空港にはターミナルビル施設もあるので、こういったハシゴ車も装備されている
日本の空港では見かけないが、横田基地に同型車両が配備されていたこともあったらしい


この シカゴ オヘア空港 の看板さえなければコレクションせずにすんだのに(笑)
マニアは空港や航空基地の文字に弱いです



”きし麺”のようなホースはなかなかリアルに塗装されている


パッと見は雰囲気のでている模型だが
実車との考証に、いまひとつ納得いかない部分もある

ある程度は妥協も必要なミニカーの世界でした
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空港消防車  ~ミニカー編 1

2012年07月10日 | 編隊コレクション
梅雨もそろそろ明けそう? ですが
天候と同時に諸般の事情で空港や基地にはしばらく顔を出せないので
飛行機ネタがありません

そこで以前、 実車の空港クラッシュ消防車を上げましたが
そのミニカーも幾つかあるので紹介してみます

車にはまったく興味がない私が手に入れるには、少々苦労したアイテムです

今回は大きめサイズで、重量もあるコイツを紹介


1/50スケール OSHKOSH STRIKER 3000 (オシコシ社のHPです


   Oshkosh Striker
  
   実車の結構迫力あるビデオです

このストライカー3000のミニカーは、米国のTWHというマニア向けメーカーから
色々なバリエーションで販売されている
メジャーなメーカーなので、コレは比較的手に入りやすいミニカー
手元にあるのは インディアナポリス国際空港所属の車両
本物画像はこちらのサイトにあります


車両の上に折り畳まれた特徴的なアーム
この ミニカーは格好良さで選んだので、このアームの使い道は知らず

きっと火災の熱を避ける為に、アームの先に放水ノズルがあるのだろう~
と思っていたのだが・・・


BS朝日で放送されているワンダーエアポートという番組で
このノズルが付いた消防車が登場し訓練の様子が放映された

クラッシュし炎上する航空機に近づき Snozzleと呼ばれる放水ノズルを航空機の外皮に突き刺す
そして機内に直接消火剤を噴霧する


知らなかった~! と言う方の為に車両はストライカーではないですが
同じオシコシ社の T-3000の訓練風景から

   Live Fire Training - fire inside an aircraft
  
   注射 嫌いな私は思わず、「痛テッ!」と口走ってしまった・・・


モデルは車輪のステアリングとクッションを装備

車体横のシャッターで閉じられた装備品格納部は開閉可能


OSHKOSH(オシコシ)社のリーフレットも付いてました
  

飾るだけでもインパクトのある大型ミニカーです
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