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三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

笑顔 に見おろされた日

2023年12月09日 | 信州まつもと空港
それは 9月末に行われた 「まつもと空港フェス」 の直後のこと

エアレース・チャンピオンの室谷義秀氏による
長野県内で「空にスマイルマークを~」
という記事が地元新聞に載ったとの情報をもらう

その実施時期は 10月から11月の晴れた日に~ とあったが

この時期は航空自衛隊基地の航空祭シーズン真っ盛りで
室屋氏がアクロ飛行する基地もあるとなれば、スケジュール的に難しいかも~
 YOSHIHIDE MUROYA のチームHPを検索しても出てこず・・・

そんなわけで、自分の記憶からも消えそうになっていた11月後半に突然情報が飛び込んだ!

 11月27日~12月1日の 良く晴れた日に 一日だけ実施と
 
 松本商工会議所青年部 創立10周年記念行事とのこと

 日程が若干大雑把だが、実施予定日が公表されれば
 あとは天気予報だけが頼り ~予報を見れば11月27日以外は雲が優勢で
 

27日当日、天気は予報とおりに 晴れ! 
ただ気温が高めで、初冬らしからぬ空気にアルプスも霞んでしまっている・・・ 

これでも飛んでくれるかな~ 不安を感じながら まつもと空港 に到着

予定されているフライトスケジュールが直前に公表され


ホームベースの「ふくしまスカイパーク飛行場」から
直接長野県北部に入り、スマイルマークを順次 描きながら南下するという


今回の主宰である、松本商工会議所青年部さんのHPで「実施」を確認したが

 レーダーに映らない機体は 何処を飛んでいるのやら

長野県の北から、ということで
頼りにしているのは、長野市内の同業仲間

 彼は、善光寺の近くで待機してるはず

白馬方向の北アルプスは相変わらず霞んだままで全く見えない
それでも集まり始めたギャラリーは、機体の来る北方向を凝視している

そこへ長野市の仲間から連絡が~ 「善光寺上空 いい笑顔でした!」

 良かった! もうすぐ 来てくれる

安心したら気持ちも楽になり、数羽で戯れていたトラフィック? を狙ってカメラテスト


 一瞬 ハヤブサ!? と思ったけど~ チョウゲンボウ だな


この時期の冷え込んだ空気なら、大町あたりまで見通せるのに
大町はおろか、安曇野インター上空で描く航跡もまったく見えないや・・・


 午後の仕事に向かうヘリを見送るが(朝日航洋 AS350 JA6506)
  お腹には測量機器を抱えてた イイモノ撮れました 


すでに 松本城 上空で描く時間を過ぎてるけど・・・

突然、北東の青空に白い航跡が描かれ始めた
慌ててカメラを構えたが、思った以上に遠く 薄く白いヒコーキ雲には
カメラのオートフォーカスも行ったりきたりで反応してくれない

慌ててフォーカスを手動にし、周囲の山々でピント無限大に
そんなことやっていたら、お城 上空の航跡は消えてしまっていた
 コリャ 手ごわい相手だ、一発目は証拠も撮れないという大失態だよ


次の予定地は、アルピコ交通 上高地線の波田駅 上空 とある
なんとなく軽いエンジン音が聞こえるが 高度11000ft(約3000m)の小型機は視認できない

 波田駅方面を見上げていると 突然 描かれはじめた!
 
 直径1000mの円が スマイルマークの顔 輪郭だ




 
 風景と絡めるのは難しいや
 まして、見上げるギャラリーと絡めるなんて自分のレンズでは無理そう

 この後は諏訪湖上空への描写なので暫く時間が空く

次の予定地は 再び松本に戻り JR平田駅上空
その近くは ブログ仲間の ごろんたさん も待機してる

戻ってキタ~!

空港からだと、先の波田駅と同じような距離になるけど
今回の背景は 美ヶ原 、まぁ 精一杯の自己満足だけどね(笑

下界の風は穏やかなんだが
 上空の風は強いのか、スモークが消えるの早すぎだよ
 

次が最後、 空港の北隣にあるサッカー場 アルウィンの上空 ほぼ真上だ

 波田駅の時よりも近づくエンジン音は大きめなんだが、視認できず

 
 でも、白い航跡が表れればすぐに狙える!

 今回は機体も撮れた、青いエクストラ機
 自分には未撮影の機体なのが嬉しい 


 丸 ~書いて チョンじゃないが

 目の部分は片方描き終えると、機体を捻り 

 ただ2回円を描くだけと思っていたが~ 流石!


大きな笑顔に 見おろされて
 こちらも笑顔のお返しだ

周囲のギャラリーも笑顔でこたえてる

これにてミッションコンプリート
着陸する機体を撮りたいが、天気予報だと南風のハズだったのに
北風が若干優勢で 滑走路南側から着陸するという

滑走路の北の端からでは移動をかけても間に合わない
給油後に福島へ帰る機体が撮れる事を期待して~

                       ~つづく
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空港フェス ~エピローグ 昔の記憶を解き放つ

2023年10月30日 | 信州まつもと空港
まつもと空港の歴史に確実に残るであろう、初アクロ飛行

あれからもう一ヶ月も経ってしまった




パイロットの内海さん、ヘルメットはHGU-55/P と先の記事で書いてしまったが
アップで良く見たら、HGU-68/P のカスタムバージョンだった 訂正させていただきます



空港フェスの見学は、バックヤード側からの見学だったので
案内のアナウンス等はまったく聞こえず
アクロがいつ始まるのかわからなかったおかげで、待機時間の長い事

 暑くも寒くもない心地良い日差しの下で
久しぶりに会えた仲間達とヒコーキ ネタで談笑がつづいてた

「ノザワヤさん って何故ヒコーキ好きになったの?」
  「エッ、そうだよね 大きな空港や航空基地もなかった信州の田舎育ちがね」


 「周りに飛行機が好きな奴なんて1人もいなくてね」
大抵は「バイクとか車が好き~」っていうのが普通だった時代
へそ曲がりだった自分は~ 今もこんな道に(笑

もう十数年以上も付き合う仲間達だが、そ んな話をしたのは初めて



 WPのアクロは駐機場でのスモーク出しのスピンターンで終了
  チョイとスモークが物足りない~ と思ったのは私だけ?
   スピンドル油が終わっちゃった!? かな


木陰での昔話が進むと、仲間の一人が
 「40年位前に まつもと空港でアクロ飛行を開催~ なんて話があって」

あっ それ私も覚えてます
 就職してからそれほど経っていなかった頃だから
  もう40年以上も前だけど、雑誌か新聞に載ってて
    同年代か後輩の呑み仲間に話をした記憶が今でも残っている

 その航空ショーは実現しなかったから
  俺は40年前に「嘘つき」になってしまった
 
そんな話があったことを仲間から再確認できて ホッ
色んな事情で実現しなかった、あの頃のアクロバット飛行

もし実現していたら
 当時だと民間アクロチーム レッドイーグル か
  新妻東一 氏の赤い ピッツが飛来したのだろう
 
 
  画像は 新妻氏の ピッツS-2スペシャル 1983年の岐阜基地で行われた国際航空宇宙ショーで撮影
  
  今年は、この最後の国際航空宇宙ショーから40年目だから
   松本での航空ショー の話はもっと前の事だんだ

 
  これが まつもと空港で実現していたら
   その後、アクロ飛行は何回かつづいていたかもしれない と今更ながらに思う 

この話がでてきたので書くが
 松本、航空~ ときて記憶に残っているモヤモヤ事案がもう一つある

 松本空港開港とか、旅客便就航に合わせてだったかもしれないが
 自分が小学生頃だったから、50年以上は昔の話で
 松本市内、 たしか浅間方面にあった体育館あたりで
 航空展が開かれ、入り口に航空自衛隊の F-86Dが展示されてた
       
 その近くにあったグラウンドでは、ラジコン飛行機が飛ばされ
 スケール機はことごとく落ちたのを覚えているが 

 これがいつ開催されたのか、松本市の過去画像を検索してもわからないんだ
 仲間にこの話もしとけばよかった・・・
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まつもと空港フェス It's showtime !  ~つづき

2023年10月19日 | 信州まつもと空港
4ポイントロールを終えた機体は、ハンマーヘッドでターン
  

岩国で見慣れたと先に書いたが
広大な米軍基地に比べたら、まつもと空港上空の
アクロ用にブロックされたエリアはかなり狭い

視界から小さくなることもなく、すぐに次の演技をみせつける
おかげでカメラのブン回しは休む暇も無い

こんな近くで見られるのは、福島スカイパークで室屋氏のアクロを撮って以来だ


南側からスロー ロールに入り~
  なんて書くよりも画像を貼っていきます





 500mmレンズで覗くと、とにかく機体が近い

 
左翼先についた棒状のものは
アクロ中に自機の姿勢を水平線と比べ確認する空中定規



 インメルマン・ターンも










 早くもアクロ飛行はフィナーレに


メイン会場へ低空で背中を見せ続ける ナイフ エッジ ローパス
いわばカーテンコール的な演技で、会場ならパイロットさんもバッチリ見えるハズ

今回のアクロ飛行はプログラムにもなかった当日の超サプライズ
 ギャラリーはやはり少ないのが・・・


低高度に加え、速度も落としている演技は
標高の高さと、気温の高さも加わって空気密度も下がり気味
必死に重力と勝負しているんだろうな


 「空港ターミナル」と絡めて、「まつもと」初アクロの証拠を


 ギャラリーに最後の挨拶の〆は連続クイックロールで

 
 これで着陸、と思ったら~
  少し離れた西側空域を、みるみる高度をとっていく

高空から降下に入り、スピン? かと思ったら~ 逆ロール(宙返り)に入り

2回のロールで描き終えたのは、スマイル・マーク
左目の先の黒い点が、マークを描き終えた機体です

 えッ に 見えない!? 角度を変えれば~ どうだ!
 
 逆光で自分もほとんど見えなかったけど・・・
 スマホでこの辺り~ 撮ってみたら偶然写ってた! 
 撮れてて良かったよ、こうして紹介できたし(笑

遊具の家族連れさん も スマイルマーク 見れたかな

「ミッション コプリート、リクエスト ランディング」

 ~ 10分弱のゴールデンタイムが終ってしまった ~

初めてアクロを見たという仲間達も、興奮 冷めやらぬ感じで
 いいもの 見せていただきました!
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まつもと空港フェス It's showtime !

2023年10月15日 | 信州まつもと空港
前回お約束した It's showtime !  です

ウィスキー・パパのエクストラ機は尾輪式の機体ゆえ
タキシングでは自機のエンジン部が邪魔で前方が見えない


タキシングを開始した機体は左右に蛇行しながら進んでくる

滑走路へ入るとアクロ飛行ではお決まりの
ギャラリーへのハンドシグナルに忙しいパイロットの 内海さん 

こちらへもお手振りいただきましたが、撮影に夢中で返せず・・・


その後もターミナルへの挨拶や、両手を交えてギャラリーへアッピール



何処かの書き込みに、「手放し走行して危ない~」なんてあったけど
飛行機って地上を走行中は両足のぺダルで方向変えるんだよ
これはジェット戦闘機も同じで、F-16やブルーインパルスでも両手のハンドサインもらうよね
 (旅客機は別にタキシング用のハンドルが両脇にある)


小型の機体なので、滑走路の途中から離陸滑走を開始する
インターセクション離陸をするんじゃないかとの心配も無用

アクロ飛行は離陸も見せ場の演技だから~ ホラッ 来た!


スモークを引きながら滑走を始めた機体は
直ぐに浮くけど、超低空飛行を維持し加速してくる

センター(目印なるのは大抵タワー(管制塔))あたりで一気にハイレート上昇へ


  


  
 (空港のライブカメラ画像を お借りしました)

トップでロールを!? あれ? やらないな

アクロ飛行慣れしてない まつもと空港ならインパクトあったのになぁ~
とは思ったが、時間的に演技科目 少なめの「まつもとスペシャル」かも


最初の興奮から醒め、 横を見ると
離陸が始まっても、遊具広場で夢中に遊んでいた親子連れが
スモークを引きながら急上昇したアクロ機に一斉に釘付け状態
 笑顔で空を見つめてる~ いい顔してます!
その笑顔を忘れないで 最後にサプライズがあるかも(笑


実は、岩国基地フェスでの、WPのアクロ飛行は
メインの戦闘機のデモ飛行と比べると、箸休め的な存在だった自分
カメラ撮影よりも、裸眼でアクロを楽しむのが常だった

でも、ここ「まつもと空港フェス」では、WPがメインデイシュですから

WP機を真面目に追ったのは初めて、ブレブレで撮れてるか心配になっちゃうよ


この日、アクロ飛行の為に確保(ブロック)した空域は狭い
すぐに戻ってきた機体は 4ポイントロール へ


90度 づつを 4回にわけてロールをうつ課目で~ 先ずは ワン!

ツーの背面は追えなかったので~ スリーへ


こんな近くで、ウィスキーパパの演技を見られる時がくるとは
 それも地元の まつもと空港 で 背景は秋晴れなんて!


離陸までの画像紹介にスペース使いすぎてしまい
   It's showtime! は次回との2回で紹介しますね ゴメンなさい

                          ~つづく
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まつもと空港フェス 本番日 報告2

2023年10月11日 | 信州まつもと空港
前回記事で実出動に上がった県警機は、市内の病院に遭難者を搬送し終え
空港へ戻ると乗員もそのままに、「ホイスト訓練展示」を実施するという
 キャンセルだと思っていたから ラッキー!


すでに滑走路脇の草地には、ピックアップ要員が待機し
アプローチを開始したヘリを誘導

足元には草に埋もれて見えないが
要救助者役となるバーティカル・ストレッチャー上のダミー人形が


 先ずはピックアップ要員の一人をホイストで下ろし


 ストレッチャーを吊り上げる準備を終え、再度フックが降りるのを待つ



髪型からすると ホイスト隊員は女性、 頼りになります
斜め下に伸びるワイヤーは回転防止のロープ
 ~バランスとるのも難しそう~


 
  先ほどまで実出動していたのに、頼もしいものだ

この後、地上に残った隊員をピックアップしホイスト訓練展示は終了





 オッ! WP(ウィスキー・パパ)の機体が移動し始めた 飛ぶぞ!




防災機はお腹の消化用タンクを取り外し、実出動の様子

離陸と着陸に毎回これだけのグランド クルーが必要なんだと再認識


連日の山岳救助要請は増えるばかり~ と新聞にも


WP機パイロットの「内海」氏はパラシュートを背負い
アクロ飛行のスタイルで乗り込む
 ( 航空法によりアクロ飛行にはパラシュート装備が必要)
 

いよいよ まつもと空港 はじまって以来のアクロ飛行がはじまる

初めてアクロを見るという仲間も興奮!
自分だって軍用機基地で見慣れてるつもりなんだが
仲間達のアドレナリンが伝染してきたみたい(笑

  It's showtime!  ~は次回に報告ということで
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