股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

セブン

2015年12月26日 16時48分58秒 | 映画評論サ行
製作年:1995年
製作国:アメリカ
日本公開:1996年1月27日
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット,モーガン・フリーマン,グウィネス・パルトロー,ジョン・C・マッギンレー

雨降りしきる大都会。 また新たな殺人事件が発生し、退職まであと1週間のベテランサマセットと血気盛んな新人ミルズの両刑事が現場に急行した。 被害者は極限まで肥満した大男で、汚物にまみれ、食べ物の中に顔を埋めた恰好で死んでいた。 現場には、犯人が残したものと思われる〈GLUTTONY=大食〉と書かれた文字が残されていた。 次々と起こる殺人…。サマセットは、犯人がキリスト教における「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」に基づいて殺人を続けていることを確信、ミルズにあと5人殺されるだろうと告げる。
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した。凝りに凝ったオープニングが象徴するように、デヴィッド・フィンチャーのスタイリッシュな画造りと、ブラッド・ピット&モーガン・フリーマンの渋い演技が光る一編。

何か観ていないおすすめ映画を探していたところ見つけた本作。映画史上最も後味の悪い作品と言われている「セブン」。一体どんな結末なんだとワクワクしながら観始めました。サスペンスと言うよりは、もうホラーのレベル。死体の映像や音響など、何かが起きそうな緊張を常に感じます。サマセットとミルズ、2人の刑事の視点から事件を追っていきます。1つ1つの事件が猟奇的であり、現場に謎のメッセージが残されているため観客も推理しながら観れるので楽しめます。前半は全く犯人の正体が掴めません。しかし後半にいきなり犯人が警察署に自首してきます。これで犯人が自供して事件は終わる…と思ってましたが、ここからがこの映画の本当の恐ろしいところ。ラストは絶望へと突き落とされます。観終わったあとに“セブン”というタイトルの恐ろしさを実感します。それを罪だと知っていながらも、その罪を犯さずにはいられない。人を殺すことが正義なのか…考えさせられる作品でもありました。最後のミルズの表情が悲し過ぎる…

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★★(満点は★10)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする