股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

サンドラの週末

2015年12月08日 19時27分55秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:ベルギー/フランス/イタリア
日本公開:2015年5月23日
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ,リュック・ダルデンヌ
出演:マリオン・コティヤール,ファブリツィオ・ロンジョーネ
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体調が思わしくなく休職していたサンドラは、復帰のめどが立った矢先の金曜日、ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが…。
カンヌ国際映画祭パルムドールを2度受賞したベルギーのジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟による社会派ドラマ。従業員のボーナス支給のため上司から解雇を言い渡された女性が自身の解雇撤回のため奮闘する姿を描き、数多くの映画祭で話題となった。主演は『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』などのオスカー女優マリオン・コティヤール、ダルデンヌ兄弟作品常連のファブリツィオ・ロンジョーネやオリヴィエ・グルメらが共演。

仕事を解雇されそうな女性が、解雇撤回のために同僚たちを説得しようと奔走するお話。オスカー女優のマリオン・コティヤールは主演なので観てみました。サンドラが解雇されない条件は、同僚たちのボーナスを返納すること。実際に自分がこの同僚だったら「いやっ、あなたが体調悪くて休職してたのだから、なんで俺らのボーナスをカットしなきゃいけないの?」とツッコミたくなるだろう。それでも世の中には色んな事情があって色んな人生があって色んな人がいるのだから、中には「そうだな、助けてあげよう」と思う人も出てくるかもしれない。自分を犠牲にしてまで他人を助けることが正しいか正しくないかは分からない。他人を犠牲にしてまで幸せになろうとする人間は、実は自分を犠牲にしているのかもしれない。そう考えるとこの映画はとても奥が深い…。サンドラはこの仕事に執着しないで他の仕事を探したらいいのでは?と思いました。ストーリーとしては少し退屈。サンドラが同僚を訪ねていってお願いする流れがずっと続くので最後まで盛り上がりもありません。ただ、一方的な感情だけで動いていたサンドラが、最後は他人の事を想って行動したことに勇気と人の温かさを感じました。マリオン・コティヤールの演技は素晴らしい!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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