股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

白ゆき姫殺人事件

2014年03月31日 02時37分53秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年3月29日
監督:中村義洋
出演:井上真央,綾野剛,菜々緒,金子ノブアキ,小野恵令奈,谷村美月,染谷将太
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人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫。テレビディレクターの赤星雄治は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され…。
『告白』などの原作者・湊かなえの小説を基に、美人OLの殺害容疑を掛けられた女性をめぐって人間の悪意を浮き彫りにしていくサスペンスドラマ。報道によって浮かび上がる容疑者像をきっかけに、インターネット上での匿名の中傷やマスコミの暴走など現代社会の闇が描かれる。監督は、『ゴールデンスランバー』などの中村義洋。容疑者である地味なOLを井上真央が熱演。テレビディレクター役の綾野剛のほか、菜々緒、貫地谷しほりらが共演する。容疑者がいかなる結末をたどるのか最後まで目が離せない。

湊かなえ原作ということで迷わず劇場で鑑賞。「告白」「贖罪」「夜行観覧車」を今まで読んできましたが、どれも面白かったです♪しかしながら本作の原作本は未読。ミステリーサスペンスかと思いきや、人間ドラマも描かれていて最後はちょっと感動してしまいました。エンターテインメント作品として見事だと思います。誰もが自分の思い通りになるように考え、そして自分にとって都合の良いように嘘をつく。噂や嘘だったはずが、いつのまにか本当の事のようになってしまっている。この映画を観ると人間、とくに女性って恐ろしいと思ってしまうと同時に、誰かと繋がってるって良いなとも思います。ツイッターやワイドショー番組の使い方もすごく上手くて現代らしい描き方でした。あんなに単純な理由だけで人を殺してしまうのも現代らしい。明らかに城野美姫が犯人であり、その通りに物語は展開していく。しかし徐々に覆される事件の真相が観ていて面白いです。しかし真犯人があっさり分かってしまうのは残念。もう少し捻りが欲しかったしラストは少し駆け足になってしまってた。しかし、この作品は誰が犯人なのかというよりは、現代のネット社会やメディアによる情報により人間が間違った方向へと惑わされる怖さを描いているのだと思います。

この作品の評価・・・・78点

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