股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

草原の椅子

2013年08月28日 18時46分39秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
2013年2月23日公開
監督:成島出
出演:佐藤浩市,西村雅彦,吉瀬美智子,小池栄子,AKIRA,黒木華,貞光奏風,中村靖日
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バツイチサラリーマン遠間憲太郎は、50歳を過ぎて取引先の社長・富樫や骨董店オーナーの篠原貴志子と出会い、互いに友情を深めていく。そんな折、彼らは母親から虐待を受けて心に傷を負ってしまった幼い少年と出会い、その将来を案じる。やがて偶然見た写真に心を動かされた彼らは、世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタンのフンザへと旅立つ。
芥川賞作家の宮本輝が阪神・淡路大震災で被災したことをきっかけに、シルクロード6,700キロ、40日にわたる旅を体験して執筆した小説を映画化。『八日目の蝉』の成島出監督がメガホンを取り、男女4人が世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタンのフンザへ旅する姿を描く。人生の岐路に立ち今後の生き方を模索する登場人物たちを、佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子が演じる。パキスタンで日本映画初となる長期撮影を敢行した雄大な光景が見もの。

あまり期待もせず、地味な作品かと思ってましたが、とても奥が深い作品でした。あるキッカケで他人の子供を預かることになった憲太郎。他人の子供を愛し、そして育てるという事を決意しながらも、やはり越えられない壁はある。最期まで飽きずに観ることが出来たのは脚本の良さもありますが、それ以上に演技派の役者が揃っているからだろう。特に小池栄子の演技は凄い!!そして子役の圭輔クンは天才!!

人生って生きた歳だけ色々なことがある。良いことも悪いことも…。ふと立ち止まった時に何を想うか。そして残された人生をどう生きるか。とても考えさせられる作品でした。都合のいい展開もあり、淡々と進みますが、登場人物たちに共感できる部分が多く感動します。そして彼らが最後に向かった場所、パキスタンのフンザ。そこには貧しいながら幸せに生きる人々がいました。幸せって人それぞれだし、人生にマニュアルも答えもなんて無いんだなと思いました。後悔したり、喜んだり、そんな事を繰り返して人は成長していくのだろう。大人向けの映画です。家でゆっくり観てほしい作品でした。

この作品の評価・・・・78点
コメント
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