股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

マーサ、あるいはマーシー・メイ

2013年08月19日 00時27分39秒 | 映画評論マ行
製作年:2011年
製作国:アメリカ
2013年2月23日公開
監督:ショーン・ダーキン
出演:エリザベス・オルセン,ジョン・ホークス,サラ・ポールソン
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森の中を追跡してくる男たちをかわし、カルト教団のコミューンから脱出した20歳の女性マーサ。唯一の家族である姉のもとを訪ねる彼女だったが、姉夫婦は何も尋ねずに受け入れてくれる。美しい湖のほとりに建つ屋敷で姉夫婦と暮らし始め、安らぎを感じるようになっていくマーサ。だが、徐々にマーシー・メイという名前で呼ばれていたコミューンでの異様な日々の記憶がフラッシュバックしてくる。やがて彼女は、妄想と現実、過去と現在、さらには自分がマーサとマーシー・メイのどちらなのか判別できなくなる。
サンダンス映画祭監督賞を筆頭に、各国の映画祭で称賛を集めたサスペンス・ドラマ。カルト教団のコミューンから逃走を図った女性が、そこでの異様な体験を思い出すうちに妄想と現実の間をさまよっていく姿を見つめる。主演はテレビドラマ「フルハウス」などで人気を集めた双子のアシュレイ、メアリー=ケイト・オルセン姉妹の妹であるエリザベス・オルセン。精神的に追い詰められていく主人公を繊細かつリアルに演じ切り、本作で映画デビューしたとは思えぬほどの風格を見せつける。メガホンを取るのは、新鋭ショーン・ダーキン。

カルト教団から逃げてきた女性が、教団内での異様な体験を忘れることができず妄想と現実の狭間で苦しんでいくというお話。マーサの精神的に追い込まれていく姿はリアルに描かれていて良かったのですが、その原因となった教団が細かくは描かれていないために、マーサの苦しみの根本的なものが見えてきませんでした。しかし強盗や殺人をしていた教団なのだからマーサが逃げ出す気持ちも分かります。重い空気が最後まで漂っていましたが、ラストの終わり方が理解できませんでした…。なんだろう、あの意味深な終わり方は…。結局“カルト集団っていうのは怖い”ということだ。洗脳やら宗教やらと社会で問題になっているけど、そういう変なものに引っかからないようにしようと改めて思いました。カルト教団の恐ろしさは伝わってきましたが、映画として面白いかと言われると、あまりお勧めは出来ません。

この作品の評価・・・・63点
コメント
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