股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

フライト

2013年03月13日 12時32分01秒 | 映画評論ハ行
製作年:2012年
製作国:アメリカ
2013年3月1日公開
監督:ロバート・ゼメキス
出演:デンゼル・ワシントン,ドン・チードル,ケリー・ライリー
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ベテランのウィトカー機長は、いつものようにフロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機に搭乗。多少睡眠不足の状態でも一流の操縦テクニックを持つ彼の腕は確かで、その日もひどい乱気流を難なく乗り越えた。機長は機体が安定すると副操縦士に操縦を任せて睡眠を取るが、その後突然機体が急降下を始め…。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキス監督と『トレーニング デイ』のデンゼル・ワシントンがタッグを組んだ話題作。旅客機の緊急着陸を成し遂げたものの血液中から検出されたアルコールにより英雄から一転、糾弾される主人公の機長の苦悩を描く。弁護士を『アイアンマン』シリーズのドン・チードルが演じ、友人を名脇役のジョン・グッドマンが好演。善悪では割り切れない人間の業の深さを描いた深遠な心理描写にうなる。

アカデミー賞では主演男優賞、脚本賞の2部門にノミネートされた本作。これは…完全に予告編に騙されました。英雄か?犯罪者か?いやっ最低なクズ野郎です(笑)ウィトカー機長は冒頭から女とヤって酒を飲んで薬を吸って…Let'sフライト!!って…えぇぇぇ!?これで旅客機を平気で操縦しようって神経が理解できません。その上、ウィトカーは自分を守るために嘘をついて「酒は飲んでない!薬もやってない!」と言い通す。そしてアルコール依存症からも薬物依存症からも絶とうという気もない。マスコミに追われてようが、お構いなく飲酒運転。なんだコイツ!?(笑)こんなクズを守ろうとする弁護士も何なんだ!ラストは自分の嘘を認めて「あの時、嘘をつかなくて良かった…」みたいな感じで終わるのですが、これで感動しろってことなの?あんなに家族と喧嘩してたのに、急に息子と仲直りしてるのは何故?監督は“誰もが人間であり、その人間がどう選択して人生を生きていくのか”って事を描きたかったのだと思います。そのメッセージが、ウィトカーのダメ男っぷりで薄まってしまっている気がします。

事故シーンはリアルでドキドキするし、CGも迫力凄い。そして何より名優デンゼル・ワシントンの演技が素晴らしかった!人間が持つ卑怯な面や弱い面を見事に表現していました。それなのに、こんな納得いかない脚本で勿体ない。オールヌードなどがあるので子供向けではないと思います。奇跡的なフライトをしたのに、酒や薬物容疑をかけられたパイロットの話かと思っていたので、ちょっと残念でした…

この作品の評価・・・・60点
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