日々徒然に

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  あしたを考える一日をつくりたいね……

関東も梅雨明けで、夏を思う

2011年07月10日 | Weblog


 関東地方も梅雨明けだそうです。
 いよいよ、今年の夏が始まった…同時に節電と広がる放射能被害で原発事故の重さを考える夏が始まったと思います。
自然は、夏の高気圧でまっさおの空もいいけれど、したたりおちる汗にはまいってしまうというリスクもある。

 近所の公園のベンチで昼寝をしていたら、ニイニせみが鳴いていた。本当に夏なんだと実感できる音を聞いた気がした。姿は見えませんが確かに、あの小さな土色をしたセミだと思った。

 夏を三つの鳴き声が季節をつくっていく。ひとつはニイニイせみ、中間にはアブラせみ、クマせみ、終わりは、ヒグラシ、さらにはツクツクホウシと変わっていく。
 その三つの音のなか、初秋がやってくるのだと思う。

 さて、今週は節電でなお一層の暑さが身に染みます。そんななか、福島第一原発事故の収拾にむけてもっと暑い場所で修復に向けて働いて、頑張って労働者に敬意を感じるこのごろでもあります。
 一方では、修復にもかかわらず、いっこうに進まない放射能の被害は広がりを見せています。8日、東京都は、福島県相馬市内(緊急時避難準備区域)の酪農家から出荷された牛から放射性セシウムが発見されたと発表しました。(9日/朝日)

 また、福島県内の保護者でつくる「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」によると、福島在住の6歳~16歳の男女10人の尿検査を実施したところ、全員から放射性セシウムが検出されたと発表した。(7日/毎日)

 放射能は最終的には人間の身体に影響するという「最悪」の事態も身近になってきたニュースが多くなってきました。

 ますます原発が人間社会と共存できるしろものではないなあ…という思いを強くした一週間でもありました。
 放射能廃棄物の完全処理はまだ当分、未解決。完全になくなるのは、試算しても、私の生きているあいだは到底無理とのこと…。とんでもない怪物でした。あとは「野となれ山となれ…」では困るのです。





◎安全性評価(ストレステスト)

 6月末、各電力会社の株主総会が終了した。今回の株主総会には、脱原発議案も出されたという異例事態が起きた。これも、福島原発事故による影響だある。投資家も、いよいよ原発を再度、考えた経営がいいと提出した議案もあった。しかし、いずれも否決…という結果。今後も、原発再稼働のメドがみえない状況のなかでは、株もゴミ同然になるのも時間の問題かもしれないと思った。

こうした動きにいち早く動いたのが、玄海原発再稼働に向けた、海江田経済産業相の訪問だったのだろう。そこで、「再稼働にゴーサイン」を出したのつかの間、菅首相がストレステストの方針を打ち出した。なんとも、チグハグな見解が日本中を駆け回った週でもあった。

結果として、原発の「再稼働」は当分見送りになった。
 しかし、これで終わらなかった。
 九州電力が原発の安全生を説明する番組をめぐって、関連会社の社員に玄海原発の安全生を強調し稼働賛成のメールを送るように指摘(やらせ)していたことが、内部告発で発覚した。
 またしても、原発の問題を「隠蔽」して進む企業の論理が垣間見えた一週間だった。
 これもまた経済優先、生命軽視の原発方針も見えたように思えた。

 土曜日(9日)の夜、NHKスペシャル「徹底討論どうする原発」という放送を観ていたらこれまでの原子力のあり方、そらに今後(原発事故)の電気エネルギーのあり方が討論されていた。

 原発推進の立場(奈良林直・北海道大教授・原子炉工学)からの意見では「この事故を機会により一層の安全を強固なものにしていく必要がある…」。反対派からは「福島原発の安全はこれまで、安全といわれてきたことは一体なんであったのか。そして、わかったことは、原発には安全はない、ということ。すでに、安全以前のことが置き去りされてきた…」等など、討論さていた。また、吉永みち子(作家)では「安全基準法があるのに、現実には機能していない。国の方針が不明確…」などという意見があった。

 見終わった後、原発は「ストレステスト」をやったところで、一度事故で暴走すると歯止めのきかない怪物だということには変りはないと思う。大事なことは、ドイツの例でもあるように、私たちは「子孫に何を残せるか」というテーマを討論する必要があるだろうと思った。一時の、営利の為に、この土地に二度と住めなくしてしまうほどの被害を、後世に残していっていいのだろうか…という思いがわき出てきた。

 日本の原発は今、ほとんどが老朽化していて危険度もあるということで点検にはいっている(全国54基中17基の稼働)という。1基であれ、動いているということはそのリスクは大きい。

 翌日、福島第一原発を修復し、「廃炉にするまで数十年」(10日・朝日)が出ていた。本当に、そんなにかかるのであれば、いったいその影響を受けている、福島の子供たちはいったい、どこで生活していけばいいのだろうと…と思った。これが、お父さん達の時代に残したまさに「負の遺産」である。そして、子供は思うだろう。「父親はなぜ、反対しなかったのか…」と。

いま、若者を中心に反対運動が、いろいろな形で起きている。音楽であったり、デモであったり、と。いま、できることをやっている。そんなことを形にしているのだろう。

 とりあえず、首相は「原発を停める」ための方針を出していってほしいと思う。それから、必要かどうか、議論の場をつくって合意が必要なのだと思う。
 少々の暑さは、子々孫々に残したい生活のためにガマンも仕方がないと思えてきた。



 いまさらいうのも気がひけるが「仕事は一人では完結できない」なとつくずく思った一週間でもあった。
 そんな中、人間だから調子の悪い時も出てくる。それは、仕方のないことだろうと思う。で…、その人のカバーを誰がしてくれるのか?という思いもある。まして、何でもできる人に、全部まかせたら「不満が爆発」するだろう。

 そこで、一日半の締め切りをできないか…と頼んだ。
 返答は「大丈夫です」と、かえってきた。相手もあることだし、あとはこちらがどれだけ、その余計にいただいた時間の分を、どれだけ誠意をみせるかだ。それが、なければフェアーでなくなってしまう。

 翌日、休んだ人も出てきて仕上げることが出来た。
 これでよかった…、と胸をなでおろした次第…。
 
 そんなことがあってつくずく「仕事が一人では完結しないものだ」と思った。こんなことは結果として、そうであっても、やっている本人は、自分だけが忙しい、できる…とい誤解をしていることが多々あるように思う。

 他人のありがたみに感謝して、さらに、他者への働きかけがいい仕事をつくっているのではないかと思う。
 もちろん、人間がやることだから「ミス」もある。大事なことは、それを自分だけで解決しようとするのではなく、他者とのかかわりでどうしていくかだろうと思う。

 だいたい、仕事がいやのではなくて、それを任せる、協力する人がいやでつまらなくしてることがある…。そんな思いをもった。

 最近読んだ本に面白いことが書いてあった。
※「仕事」は「人生」と、「働き方」は「生き方」と背中合わせで、ほかの誰もが肩代わりすることができない一人ひとりの生と直結している。

 と。そういえば、仕事は他人の人生を支え、自分の人生を支えているものだな…と思えるし、それを、商品化するための働き方は、つくる人の生き方がぶつかりあうものであるのかもしれない…。ぶつかりあって、できているのが仕事なのかな…と思った。

 来週は三連休…。また、山歩きでもやろうと思う。静かに登って帰ってくる山歩きができれば、最高だが。

◎おまけ
ドイツで行われている2011女子サッカーワールドカップで日本代表が準々決勝で、対戦相手のドイツを延長後半戦に1点をとり、逃げ切り勝利!

 とうとうやりました。これって、歴史的な快挙です。予選でイングランドの負けたのが良かったのだと思います。次は準決勝…。
 どこまでやるか、なでしこジャパン!!準決勝で勝てば、2位確定です。ガンバレ!!
 

*読んでくださった方、ありがとうございました。