日々徒然に

今日はどんな一日で明日はどんな日にしよう?
 今日があることを感謝。
  あしたを考える一日をつくりたいね……

もうすぐ春が近づき…やや不安です

2011年02月26日 | Weblog


 2月が終わります。今月はどんな月であったのでしょうか。
 私にとっては楽しい月でしたよ…。念願の「新聞博物館」に行けたし、近くの山下公園も散歩できたし、寒かったけれど何十年ぶりの思いがかなったような気がします。
 思い…は忘れないで思いつづければどんな形であれ、かなうものかもしれません。

 さて、東京は金曜日(25日)に春一番が吹いたそうです。
もうすぐ春です。
 とは、うれしい反面、花粉症の私は今年ばかりは戦々恐々の心境です。今年は相当、重い様子だそうです。この重い(思い)は忘れたいです。

 今月の週末は読書の紹介です。

  


今月はこんな本を読んでいました。

♪今月読んだ本…2月編。
 2月は何かと中途半端な月です。仕事もちょっとはあいた時間があり、残業も少なかったため、読書にとってはいい環境でした。そんなわけで、これまで読んで挫折した本にも挑戦してみようという気持ちにもなれました。そして、今月は特に「男」という感じが強く印象に残った月でした。なぜなら、読んだ小説の主人公はほとんど男性の主人公ものが多かったのに気づきます。

…………………………………………………①
◎どんな小さなものでもみつめていると宇宙につながっている(まどみちお100歳の言葉)/新潮社
 「幸せとは…自分が生きている現在…その現在を肯定的に見ることができる人は幸せだと思います。すべての生きものが生きているそれらの生命に感謝しながら…という風に」(p113より)
…………………………………………………
 わたしもすでに半世紀も生きてきて、あとは残す時間は生きている時間より、死にむかっている時間のほうが早くやって来るだろうと意識します。その前に自分の人生をどうまとめあげるかなどと思うと、残された時間がいとうしくもなります。
 そんな気持ちで、私の好きなまどおみちおさんの一冊を選びました。100年もの間、生きているとさぞかし、くたびれもするだろうし、楽しみもあるだろうなと思いつつ読んだ本でした。

 若い時にはその時のあらゆる人間のもつ欲望(願望)に対する「フンギリ」があるのだろう思いますし、年を重ねてからはまた違った考え方もあります。そのフンギリをつける時、この本で自分の人生は一人だけで終わるものではなく、森羅万象すべてのものにどこかで知らないうちに係わってでフンギリをもって生きているのだろうと思えました。その係りが重いか、軽いかは個人差があるにしてもすべての物体とつながっているものだとつくずく考えた一冊でもありました。そして、それらの係りをもう一度考えてみることができる人間のすごさも味わえました。
 よくも悪くも年はとります。それをどう表現するか、詩人の言葉はすばらしいと思います。さて、最後の言葉がどんなことばがあるのでしょうか。
 私はとりあえず、働いている間は若い人たちの刺激を受けて頑張っていこうと思います。

…………………………………………………②
◎夜明け前第一部・上(島崎藤村・新潮社)
 「木曽路はすべて山の中にある」という書き出しで始まる「夜明け前」という小説は、冒頭の書き出しでわかるように長野県木曽、本陣宿の人々の物語(歴史小説)です。
 物語は木曽本陣宿をまかされたいた頭主の吉左衛門、年寄役、金兵衛さらには吉左衛門の息子の半蔵が後を継ぎ、お民という女性と結婚し子をもうけ生きていく半蔵と彼を取り巻く人々の歴史小説でもあります。

 時は幕末。昨年NHK大河ドラマで「竜馬伝」が放映されいましたが、ちょうど世の中かが鎖国か開国か真っ二つに割れている時代でもあります。ペリーが浦賀にきて開国をせまり、ロシア、オランダ、ポルトガル、イギリスと世界から包囲される日本になってきた時代でもあります。外国とのせめぎあいの中徳川幕府の崩壊していく様、その原因を作っていく薩摩・長州という名前が表舞台に登場してくる時代でもありました。(ちなみに最も詳細に書かれているのは「天皇の世紀」大仏次郎がある)

 半蔵はふとしたきっかけで木曽にきた旅人に自分の祖先の話が出て、相模(神奈川)の方にいるらしいとい話を聞きます。その話を証明するため半蔵と寿平次(お民の兄)、佐平次が旅に出ます。山から海へ旅をしてみたものは日本が変わっていく有様でした。3人が見た日本という国はいよいよ、外国との関係をもたなければ時代の流れに取り残されるであろう思ったことだろう。木曽へ帰ってからますます見てきた光景が現実に山奥でも人々の通り過ぎていく足音をきいたとき、いよいよ現実ものになったこととなっていきます。

 半蔵の人生も木曽だけで終わらせたくないという若者であったようです。今も同じで、田舎に住んでいた若者がどうしても都会に憧れるという空気だろう。違うのは都会に出て観て聞いて、本当に自分に必要な学びたいもの、やりたい仕事をみつけられ生きていけるかどうかだと思う。「夜明け前」という小説は、半蔵が時代の学問に目をむけさらに生き様を追求していこうという小説でもありました。

 …とまあ、こんな話です。実はこの小説2年前に一度挑戦しましたが一部・下巻で挫折しました。いつかまたリベンジと思い手元に置いていました。昨年の暮れにやっと表舞台に登場してきたわけです。
 なぜか…。理由は時代の転換点に人は世の中とどうかかわって生きてきたのか、そして私はどう係っていきたいのかと思うとき読んでみたいと思った小説だったからだろうと思います。
 正直なところ字は小さいし、読みずらい。
 まだ、あと三冊もあるのですが、頑張ってみようと思う。

…………………………………………………③
◎苦役列車・西村賢太・新潮社
 私は最近の芥川賞作品には興味をもっていませんでした。それが証拠に読んだ作品は、石川達三「蒼茫」、石原慎太郎「太陽の季節」、柴田翔「されど我らが日々」、丸山健二「夏の流れ」、林京子「祭りの場」中上健次「岬」、村上龍「限りなく透明に近いブルー」、辺見傭「自動起床装置」、又吉栄喜「豚の報い」と数えるほどしありません。最後に144回受賞の「苦役列車」という順になります。

 芥川賞は主に短編で、小説がその時代の息吹を感じさせていたと思っています。しかし、徐々にその時代の響がなくなったようで読まなくなりました。
 とはいってもこの誇り高い賞は作家の登龍門としてあることは間違いない事実なのだ。事実、その後の芥川賞作家は着実の作品を書いているし、世に出しています。
 今回の「苦役列車」西村賢太の作品は私小説ということもあって確実に社会の息吹の音がきこえたように思う。私は芥川賞は時代をみる鏡になってほしいと思うし、読者の心中を代弁する作品であって欲しいと思います。

 さて、小説は貫太というフリーター兼小説家の生活で巻き起こる周囲の出来事が中心であります。父を性犯罪者にもち、母はパートで頑張る店長、姉の存在も大きい。フリーターの生活は「所詮精神的に百人の友人よりも、一杯のコップ酒の方がよっぽど心の支えになるようだった」と書いているように日々の生活は友なく、港湾の荷おろしの仕事で底にあったようだ。その中で日下部正二という専門学校生のフリーターと出会い、友情が芽生える。貫太にとって、日下部の存在が話し相手から何でも話せる親密さが加わっていくが、日下部は結婚してしまう。そして、別れ。それでも貫太にとって日下部と知り合えたことが一杯のコップ酒よりも温かいものを感じたのだろう思う。窮乏の生活にあっても、人と人のつながりよって人はまた違うもうひとつ面白さを感じていくものだと思えました。

 私が今回読みたかった理由に、フリーター、自殺、過労死、鬱病の増加、高齢化、格差社会、孤独死と孤独のなかにある人間の形があると強く思っています。また、秋葉原での無差別殺傷事件がおき派遣労働者がますます追い込まれたいったように思えたからだといえます。それが、派遣労働者の実態。契約・派遣の労働実態も悪いが正規労働者であっても過労死に象徴されるようにますます増加する傾向あるのも問題ですし、それが、裁判の多さで表現されています。最悪なのは死んでから裁判が始まることだと思います。
 最近のニュースに100時間を超える残業をさせていた会社に労働基準監督署が監督しないから過労死したという裁判まで起きていました。

 また、私小説ということもあってリアルな表現がいいと思います。自分でそこに立ち、そこで働き汗をかいた瞬間を小説に書きとめるという行為もいいです。
 現在のようにパソコンの普及によって瞬時によって情報が過多に流れる世のなかにあっては、その行為はますます大切なことだと思え、今後私は、西村賢太という作家がどんな風に年齢をとって小説を書いていくのかが楽しみに思えました。

…………………………………………………④
◎父の詫び状・向田邦子・文春文庫
 人には様々な思い出があるものである。「父の詫び状」というエッセー集は父が保険外交員をやっていたため全国を転勤しつつ、その土地で起きた思い出をまとめたものである一冊です。
…………………………………………………◆
 向田邦子といえば、「寺内寛太郎一家」というテレビドラマを思い出しますね…。父役が小林亜星、母役が加藤治子、長男が西城秀樹で浪人中で父と激しく喧嘩する。祖母役が樹木希林(悠木千帆)でジュリーの大ファン 、 浅田美代子が寺内家のお手伝い。伴淳三郎が石貫職人、左とん平も職人という役者が登場しています。
 ドラマで描かれているのは人の悩みは喜び、憎しみをそれぞれの役者が抱えて、それを何とか解決してあげようと善意な気持ち人たちが頑張るのだが、カン違いでドタバタするという模様と、めぐりめぐって、誰かの善意で解決していくというホームドラマだと思う。それぞれの俳優が解決して安心させてあげようとするがウトチンカンなところで人の心の機微が、かわいく見えるドラマでもあったように覚えています。
 これが家族の思い出話をドラマにするとこんな感じだろうと思うと、それを文字にすると「父の詫び状」のようなエッセーになるのだと思います。

 「思い出は完璧なものより、多少間が抜けた人間臭いほうがなつかし」と作者が書いているように、作品には父の失敗談や母のたくましさが面白くかかれているようです。

 さて、最後に父親とはいった何なのだろうと思う。子育てが終わり、子どもが働くようになってこれで成就でお役ごめんだと思っていたら、次から次にふりかかってくるプレッシャー。もう、一人の男として自由に生きたいと思うときがあります。母には定年があるが、父には一生に定年がないように思えます。私にとっては「父の詫び状」は悲しい父の物語のように思えました。
…………………………………………………
向田邦子:1929年に今の東京世田谷に生まれた。実践女子専門学校・国文科(現在の実践女子大学)卒業後、脚本家として執筆活動を始めた。その後、都市情報誌「銀座百点」で随筆の連載をはじめ、小説家となった。

…………………………………………………⑤
◎希望へ!・桃井和馬・大日本図書
-人間は何をしてきたのか?-
 おおよそ自然災害以外は人間が考え、実行したものだ。どんなに残忍な悲劇であってもそれは誰かが何のためにやっているのか「本質」にせまっていけば原因がわかるという。その陰には、ひとにぎりの人間の欲望を充たすために争いが始まり、利権と覇権をめぐっての壮絶な戦いの歴史でもあるのが人間の歴史でもあるわけなのだと思います。

 今回紹介する「希望へ!」という本は人間がやってきた現地にフォト・ジャーナリストの桃井和馬さんがいった時の記録でもあります。
 インドネシアでの違法で伐採される熱帯雨林の現実。南アフリカではエイズが蔓延していった理由、チェルノブイリでの原発事故での放射能を浴びた悲劇を紹介しています。南アフリカ・ルワンダで起こったジェノサイドによる大量虐殺。全部、目を覆いたくなるような出来事だが現実にあったことです。

 いま、平和な日本に住んでいるとこれらの現象ばかりニュースで報道されるわけで本質は見えてきえにくい。それで関係ないと思いがちになってしまうが、実は本質はつながっていることが見えていることがわかってくるという本でもあります。悲しみは一夜にして起きたわけではなく、小さな事件が起き、それが膨張されて利用されたり、国と国の競争によって起こされたり、それも本国は無視された状態で起きていく…とうように。

 願いは世界共通で、平和で手を取り合っていきたいと思っているのだと思う。そこで、できることをまず考える一冊だと思えばいいのと思います。
 児童書で簡単に説明してあるので読みやすくなっているし、まずは難しいことはいらない。隣国の惨状を理解するための工夫が大切なんだといえます。

…………………………………………………⑥
運命の人(四)山崎豊子・文春文庫
 昨年9月頃から1か月1巻とういうことで出版された最後の4冊目の本です。
 沖縄密約に関してジャーナリストの「言論の自由」を盾に権力に抗したたたかいもこの4冊目で終わるります。
 皮肉にも、その沖縄に移り住んでその歴史を勉強しうるようになる。ここで、実際に起こった「沖縄返還」の裏側の歴史でもあると思えました。表面的には沖縄返還は平和裏に行われたかのように見えた。その結果、当時の佐藤栄作首相はノーベル平和賞をいただく。しかし、その本質は日本の多額な資金が米国側に要求されたという歴史がある。その文書が表に出たということがこの小説のメインテーマでもありますね…。

 最近この文書が明らかに存在したというニュースが報道されました。実際にあったということだです。その結果、これまでの沖縄返還に関する追求された結果こうなったのだと思います。
 ここまでくるまで多くの人の苦労があったことはあまり語られない。その背景を書くのが小説の出番だとしたら「運命の人」は実に大切な本です。



 今週、ニュージーランドで地震が起きた。その日、英語を勉強の語学学校・キングス・エデュケーションの建物が倒壊し、日本人留学生が亡くなった。さらに行方不明者も探索しているところでもある。亡くなられた方にはご冥福をお祈りいたします。そして、一刻も不明者の安否ができればいいと思います。
…………………………………………………
 今週、私の働く職場や他の部門の職場が水浸しになった。原因は入居するビルの水道管破裂よってとのこだという。部分的に職場のパソコンが水浸しになり起動不能となったその結果、仕事は午前中全員出で水浸しになったところを清掃と片付けになった。

 床においたダンボールはたくさんの水を吸ってしまって、穴のあいたバケツから水が落ちる勢いで床を濡らしてしまっていた。それでも、どうにか床一杯に新聞を何度もしいたり、とったりとするうちに水が乾燥しなくなっていった。お客様に事情を話して作業は午後からと謝罪したようでした。
…………………………………………………
 それにしても、片付けをしていて便利だと使っていたパソコンが壊れるとその部分を人がリスクを負わなければならないとは…やりきれないなと思った。
 いずれにせよ、便利さ、快適さの裏側には何らかのリスクが潜んでいるものだとわかっただけでも勉強になった。まして、自分が働いている職場のリスクを「こうなるんだ…」ということがわかったことだけでも、勉強になったと思う。さらには、水浸しになって思うのだが、自分の身のまわりがいかにだらしないかと反省しきりの一日でした。

 当然こわれたパソコンなどは、入居しているビル会社に弁償していただく。それも時間がかかることだろう。
 世の中多くの快適な生活のなかにはバンドラの函じゃないが多くのリスクを背負っている。それを、どう克服するか、さらにはどう展開して、日常にもっていくかが問われたな…と思える一日であった。なんであれ、災難にあったとき、私はどうするのか…。
 私は何事にも「最悪な状態」を想定することも大切なしごとなだろうと思う。それを乗り越えていかなかれば、次に進めないとしたら多くの人に協力して…というより巻き込んでやっていくことが大切だと思いますが…。

■今週の主なニュース
◎赤字国債法案に社民党反対(2/22
◎小沢一郎民主党元代表の党員資格を停止(2/22)
◎ニュージーランドで大地震(2/26)
◎パンダが上野動物園にはいる(2/21)
◎イオンが1万人以上採用(2/23)

■楽しかったコラム
◎マニュアル医師が増える(「医療を開く」朝日2/23)
◎採用見直し・学生は教室にモ戻せ(「社説」毎日2/21)
◎聞き間違いの深層審理・小林洋子(「上司の本音」毎日2/21)
◎名著に光を・一人出版社の奮闘(朝日2/26)
◎息子へのエール・自分を磨く(「男のひととき」朝日2/26)

では、この辺で。ながながとなってしまいました。
少しずつ温かくなってきました。来月はボチボチ山歩きを始めたいと思います。お楽しみに…
◆たまたま、読んでくれた方ありがとうございました。

東京にも雪が降りました

2011年02月20日 | Weblog


 2月も後半にむかっています。今週は東京にも雪が降りました。もっとたくさん積もるのか思ったら、あっけなく消えてなくなっていきました。
 休日の朝はなんとなく早起きする習慣で、これまでは午前6時ごろは真っ暗であったのに、今週の朝はちょっと明るくなるのが早くなったように思えます。そんな、明るくなる空を眺めて一日が始まるんだと思うと、仕事にも人にも拘束されない一日がうれしくなってきますよ…。天気が晴れれば何もいうこともありません。
 季節は少しずつですが温かくなってきています。花屋さんの店頭にチューリップがたくさんありました。きっと昨年の秋に植えたものが見事に花をさかせたのでしょう。
 冷たい土が水分を含み、温かくなり球根に栄養を与え、成長させた…それが自然のめぐみ。さて、私にとっての春は何が栄養となったのでしょうか…。
 さらに、卒業式のシーズンでもあります。人生の一つの節目としての一日でもあります。さてさて、何から卒業できたのでしょうか。
 もう忘れたが、ある映画のせりふに「何をしてきたのかではなく、何のためにしてきたのか…」を思い出しました。卒業式が新しい門出の出発点…。そう思いませんか?

■映画「悪人」が第34回日本アカデミー賞で健闘しました。
 年に数回しか行かない映画ですが、自分が「これは観たい!」と思って観た映画が受賞されるとは、うれしい限りです。
 名せりふを言った柄本明、孫をかばう名演技の樹木希林のそれぞれ助演男・女優賞。そして、至上の愛を演技で「愛」のあり方を実感させた妻夫木聡と深津絵理の優秀主演男・女優賞。(昨年のブログでも書いています)。はじめて、いいなあ…と思いました。
   
2011春闘始まる!!
 今年も春闘が始まった。春闘の回答日でもある3月中旬まで労資の交渉がつづく。
 大手企業の春闘終了後、中小企業の春闘が開始される。新聞でもこの期間は日本の会社の実態がどうなっているのか描き出してくれる季節でもある。この時期よく聞く言葉が「ストライキ批准投票」。やる気があるのかどうかは別として労働組合はこの手続きをしないと経営陣になめられてしまう。
…………………………………………………
■春闘はだれのもの…
 だいたい、春闘といってもいつからだろうか、大手組合の集合体(連合)と企業の連合体(経団連)との綱引きばかり報道されるのでしょうが、本当はこの時期、の大切なことは経営者はこういうもの、労働者は自分の生活の中味を問い直す時期でもあるのだと思う。
 だから、連合と経団連の話し合いは現実的にはわたしと生活の関連はうすい。
…………………………………………………
■今春闘の連合と経団連(大手企業)交渉内容
 例えば、春闘に大きな影響力をもつ自動車や電機大手の春闘。ベースアップ(ベア)要求を見送り、昨年実績を上回る一時金確保(5~5.5カ月)を目指し、鉄道2000~2500円、一時金・5カ月。NTTではベア見送り、一時金、134~185万円(毎日2月17日)
 とまあ、雲の上の話…とう感がある。さらにこれらの組合は何十万人の組織ときている。企業でもいえば一流企業の春闘。そして、この下請け、孫請けという中小企業はさらに低い要求となるわけです。
 まして世のなかの景気との関係もあります。今年は昨年よりちょっと景気は持ち直したといいますが、特に春闘時期は「利益が増」などと、口がさけても言うわいけありません。むしろ、いろいろな理由で「要求しずらい」状況をつくります。さらに、政治での賭け引きとなると、もう春闘ははるか偉いお役人にまかせてしまえば…となってきてしまいます。
…………………………………………………
■もうちょっと身近な春闘に
 この時期大事なことはよそ様の企業春闘の回答を待っているのではなく、自分の職場のことを考えてみればいいだけです。さらに、自分の生活も大事なことだと思います。自分の労働の基盤である生活がないがしろに、どんな高等な理論をいっても「絵にかいたもち」です。もういちど、自分が生活する環境と労働する環境を再認識する時期だと思います。
…………………………………………………
 現にボーナスなんて出るか出ないかということさえあやふやな時代になっています。だからこそ要求根拠は大事にする必要があるのす。それが今年の春闘のテーマだと思うのですが…。どうでしょうか?




 2月も終わることとなると、会社という組織は新しい新規事業の計画がでてきます。私の勤める会社でも同じこと。
 そんなときまた一つの不安が芽を出すのもこの季節でもあります。
 今週は某広報紙が新規入札に参加して、見事落札…と、話はトントン拍子に進んだまではよかったが、では実際それを今の人手で出来るかの…という不安です。どこでも、そんな思いをしつつ始まってしまえばどうにか、こうにかやってしまうもの。いいのか悪いのかそれが人間のマジックというか偉大なところなのでしょう。
…………………………………………………
 しかし、終わって思うことは、こういう仕事は業務ノルマの達成だけに追われるだけで、実際は何も残さないというのが感想。それに対して経営者は何の反応もしない。最悪です。なんでも「その場しのぎ」という偉大な人間のなせる技…これもいいかもしれません。それが「やれないものをやるのが仕事だろ…」の回答です。しかし、それに携わった人は何を得るのでしょうか。
…………………………………………………
 お客様は終わってしまえば、できばえの結果だけを気にすればよいのです。その商品にかかわる膨大な時間と労力のことなど考えてはいないでしょう。しかし、現場はその仕事を次のステップとし、さらに職場を成長させることが大事な仕事なのだと思います。
そして、次の対応におおきな自信を人にも持たせることが大切なのでと思います。(理想かな…)としなければ、いつになっても仕事は職場にとってもやってくれた人も成長しません。それを、築くための条件づくり…。それも、仕事と並行してできているのかと思います。
…………………………………………………
 1ページの新聞をつくるのに、多くのソフトがあります。そして、最悪なことに企業の独占利益を得るため共通点は省かれている現状です。その一つ一つのソフトに対応するだけも時間と労力が必要になってくるわけです。時間がかかります。お金もかかります。
 そんなことを考えてみると、もう一度経営に責任もつ立場の人たちは問われているのかもしれません。
…………………………………………………
 モノづくりは人づくりなのです。
 それが、人も企業も生き残る原則があるのだと思いました。(ほとんどがグチですね…)
 …とはいうものの、現実はすすむだけです。

■今週の主なニュース

◎民主党は常任幹事会で小沢一郎の「党員資格停止」処分方針決める(15日)
◎1972年の沖縄返還での日本財政負担を6・5億ドル要求した文書がでる(18日)
◎5期ぶりにマイナスのGDPを内閣府は発表(14日)
◎チュ二ジアに続きエジプトでも反政府デモが波及(14、15日)
◎春闘スタート(16日)

■楽しかったコラム
◎モノの安さ競う経済の本質(朝日/13日声)
◎国歌斉唱を歌うこと(同・声)
◎北九州小倉競馬場3練単1950万円の馬券(東京/14日)
◎鳥インフルエンザが問う食料生産の未来(東京・社会時評・高村薫/17日)
◎エジプトの混乱の行方(毎日・経済観測・爺百合/18日)

では、この辺で。
◆たまたま、読んでくれた方ありがとうございました。

横浜の新聞博物館に行ってきました…

2011年02月12日 | Weblog


 今年は大雪で騒がれていたが、その雪が関東地方に降りだしました。これが、ずっと降りつもったらまたまた東京も交通まひが起こるのではないかと心配していましたが、翌日はやんでほっとしています。3連休に山あるきをしようしていましたが、この雪で断念しました。そのかわり、横浜の「日本新聞博物館」で行われた「2010年報道写真展」にいくことにしました。(記述はワーキングスポットで)
 冬は雪を見ることも大切な自然行事。雪に右往左往するのも毎年のこと…。その中で自然と対峙することでまた、春をむかえる恋しさを一層強く思う一日…。自然のめぐみでしょう。
…………………………………………………
 ※上の写真は30年ぶりくらいにたずねてみた横浜の山下公園。それにしても狭くなったような感じがします。
 お天気がもっとよかったら、もっと遠出してみたかったのですが、あいにくの雨や雪で寒くて外でうろうろするどころではありませんでした。横浜のデートスポット…。いいところですよ。
もう時期「バレンタインデー」がありますね。義理であれ、ついでであれ、今年はどんなチョコがいただけるでしょうか。うまいものはうまい。まぁ、無理かな…。




♪「花様」小椋佳・ポリドール・
H32P20294CDより

「遥かな轍」作詞・小椋佳:作曲・堀内孝雄:編曲・松井忠重
………………………………………………
こうとしか生きようのない人生がある
いつかお前が熱く語った
あの日の二人にぎりこぶしも
思い映して汗ばんでいた
心のなかにそれぞれの
聞き分けの悪いわらべ心さわぎ
重なり会わぬ虹飛んでいた
逢えばお前は今も変わらず
燃えるまなざし投げつけてくる
その眼の中で愚かしく
いとおしむように夢抱きしめなおす
自分に何故か歓んでいる
こうとしか生きようのない人生がある
せめて消えない轍を残そうか
男の中の蒼くさい
狂おしい夢が激しく駆けぬけて
遥かな轍描き込んでいる
こうとしか生きようのない人生がある
せめて消えない轍を残そうか
………………………………………………
 人が初めて音楽と出会うときがあるとしたらどんな時だろうか。
 私の時は貧乏学生時代…。天下、国家の激論を夢み、多くの親友と交わりと格好よく、そして颯爽といきたかった学生時代でした。が、現実の視界は目の前のカツどんとアルバイトを探して日夜奮闘していました。
………………………………………………
そんな毎日、小椋佳のLPレコードを聞きたくて「ステレオが欲しいなぁ」などと思いはじめたころでもあります。しかし、音をだすべきステレオなど買えるわけがありませんでした。
そんなとき、某地方都市の電気屋さんで仕事をしている義兄さんに相談したところ、お客さんの使わなくなったステレオを修理していただけることになりました。掘り出し物を探して、部分的に修理してスピーカーは部品を購入して木の箱に取り付けて、それは大きなスピーカーが出来上がりました。
 それにしても、いまのステレオの小ささはいったい誰が想像したことでしょうか。さらにLP、EP版が消えてCD…。想像しなかったですね。
………………………………………………
 ということでレコード(当時はLP)を借りて聞いた時の感動は今も小さく残っています。まさに青春時代…。歌のなかにある「轍」は残してきたのか…と思うと自信がありません。でも、何らかの形があって今の私が新しい「轍」を残してきたのでしょう。
 今月は小椋佳のCDを紹介しました。詞の内容を何回聞きなおしても若いときの多い出や無分別身勝手さを考えさせる一曲です。
 それにしても、男はいつになっても蒼くさい夢想が好きです。女性は現実的です。でも、それが、現実を乗り越える方法であるのであれば、大切なことだと思います。





  この3連休のメインイベント横浜の日本新聞博物館で主催されている「2010年報道写真展」に職場の後輩と行って来ました。展示は2010年の一年間のニュースになった写真を展示してありました。さすが写真は、迫力あるもので、見ていると引き込まれる思いがします。その時の臨場感もかもしだすほどいい写真展でしたよ!。
 サッカーワールドカップの写真も選手の表情や鍛えられた肉体の躍動というものが感動をつくってもくれました。
 どの写真の前にたっても、一緒にいった人の感想を聞きながらで、目の前の写真への思いを聞いているといつの間にか時間が過ぎているのを忘れるほど楽しかった展示会でした。
…………………………………………………
 他に日本の新聞の歴史が常設展のほうにもあり、これもまた面白く見学できることができました。
 やはり、わたしが新聞にかかわって仕事しているのでこれまでの時代とともに新聞の作り方も変わってきたことがよくわかります。
 新聞のレイアウトなども以前はシンプルなこともわかりました。また、昔、使っていた懐かしい機械にもめぐりあえたりすると、これまでの自分が時代の流れのなかでいたんだな…という思いがめぐります。
…………………………………………………
 報道写真は時代の証人としてこれまで残されてきたのでしょう。古代パピルスから紙が作られ文字で歴史が記録され、同時に、時代の様子を絵で残されていた時代。写真が1839年フランスのシルー・ダゲレオタイプカメラが銀鉛写真が発明され、より鮮明に私たちの前により確実にリアルに時代の現実をつきつけてきたのでしょう。そういう意味ではいかに写真の持っている力が報道には大きいかいまさらのように感じました。

 写真は光と時間と被写体との対話といいます。自然の光をうまく被写体にどれだけのシャッター速度をもたせて撮るという作業です。そして、被写体との対話…です。いい写真はこのバランスがみごとで写真家の主張がはいっている写真だと思います。
 ちなみに私が好きな写真家は橋口譲二という写真家です。代表作は「17歳」というポートレートです。写っている人の思いがなにかわかるような写真です。ものいわぬ写真が表現しているように見える写真が好きです。

 ほかに丹野清志のスナップも好きでスす。人と街、人と土、等など人間が生きているところに光をあて、自然にその表情がうまくでていると思います。写真は人とそのかかわりのものがうまく、やさしく写っているものが好きですが…。
…………………………………………………
 あまりにもリアルすぎて目をそらしたくなるほどの写真もあります。とくに、世界中のフォトジャーナリスト写真等は残酷なものが多くあります。
 しかし、それを撮っているのも人間、その写真の現実を作るのも人間であるわけです。それを思うと人間の愚かさをも、偉大さも表現しているものなのでしょうネ。
 いずれにせよ、写真はいいのです。反省させる材料として、もた、夢をつくる材料としてあるのだと思います。
 そんなことを思うとこれまで新聞にかかわってきた、今は亡き先輩たちに感謝したいと思います。
…………………………………………………
 さて、腹ペこで展示物をみた後、名物「中華街」で食事をしました。これも、えんえん長い時間いすわっていたようで、いつの間にか時間が過ぎて、時間(とき)が過ぎるのも忘れるくらい楽しい一日でした。そして料理もうまかった。
 それにしても、後輩よ、地元の人であるから「近い」という油断はあるようですね。それと、地図や時間がうまく読めない人…。まあ、最後は結果よしで楽しい一日ありがとう…と思いました。
…………………………………………………
 最後にこうしてみんなで貴重な休みの日に見学にいっての私の感想です。
 正直なところ、なかなか一人では行く気にはなれないのがだろうなあ…と思いました。まあ、山下公園でのデートなら万難を排して行くのだろうけれど。
 ということで、気の合うひとが時間がゆるす条件のもと、こうして大変なことでも文句をいいつつ、理解し合うことができる時間がもてることが何よりも大切なことだろうと思った。休日で仕事に終われている平日とはちがってゆっくり、相手の意見を聞き、そして自分の考えを伝える…ということができたと思いました。これは、多くの知識をえることよりも、人として大事なことだと思いました。

 知らない事を知って、また温故知新…できる。決して相手の不勉強を軽蔑するのではなく、足りないものをお互いがしることの方が何よりも大切で、それを補う合うことが人間同士のつきあいが大事なことなのだろうと思います。これが楽しさの一歩だろう。
 この方が、たくさんの知識をしる楽しさよりも、人としていきていくための人間同士の楽しさがえられることと思う。

 …とまあ、こんな感想でした。いろいろ知ることは大事なことかもしれないし、それによって自分の世界観がひろくなるし、いいことだと思う。それと、もっと大事なことは、お互いが知る機会をつくり、知らないことを知る…それを大切に補う合う付き合いが一番大切なことだろうと思った。

※ちなみに今年6月11日から恵比寿の東京都写真美術館で「世界報道写真展2011」が予定されています。
 
■今週の主なニュース
◎来春に消費増税案・菅首相は来年3月末までに税制抜本改革に表明(9日)
◎エジプトのムバラク大統領が辞任で体制崩壊(11日)
◎大相撲「八百長問題」で春場所中止(6日)
◎東京目黒区で夫妻殺傷事件の容疑者(65歳)の男逮捕(10日)

■楽しかったコラム
◎「チーム一丸」の意味(サッカーの話をしよう:大住良之:東京9日)
◎コヒー高騰の理由:余録:毎日9日)
◎誘拐された子をブログで発見(8日:東京)
◎農業を支える若者たち(10日:経済観測:毎日)
◎地デジ移行に納得できない(10日:毎日:発言)
◎大相撲に怒りの声(10日:毎日:応答室)

では、この辺で。
 ◆たまたま、読んでくれた方ありがとうございました。








勝負はやってみて決まる…やる前にきまっている相撲は悲しいゾ!

2011年02月06日 | Weblog


 立春。
 季節は少しずつ春にむかっているとはいうものの今年は大雪の冬になっているそうです。
 大雪は福井県、富山県、石川県を含む北陸三県。今年は観測史上最高の記録となった…と報じられています。さらに、大雪でお年寄りが除雪をしようとして屋根から転落して亡くなっているともいう。

 さらには、福井県越前市~敦賀市の国道8号で10キロにわたって車が立ち往生。ついには自衛隊まで出動するという。
 また、宮崎、鹿児島境にある霧島山・新燃岳が噴火し、宮崎県高原町の住民に避難勧告も出された。警戒レベルもレベル4(警戒が必要な居住地域からの避難準備、要援護者の避難)からレベル5(危険な居住地域からの避難)に達する事態が起きています。

ところでそんな中こんなこともあった。
この大雪で国道に停まっていたトラックに雪が積もってしまい立ち往生。さらに後に続く車が列になってしまった。ながい車の列に国道沿いの小さな町は大騒ぎ…となった。町の人たちがこの立ち往生の人たちに寒さを防ぐため温かい飲み物、トイレの提供など開通するまで支えたという記事がありました。

 寒さの中の小さな温もりを感じた真冬。困ったときは、誰かが温かさをつくっていてくれんだな…と思った記事でした。

 こんなとき思うことは、自然の前では人間の知識や技術はたいしたことができないということなのだろう。やっぱり人を支えるのは、人しかいないんだナ…ということ思った。

 ジャーナリストの桃井和馬氏のいった「その人間も、自然という複雑で大きなメカニズムの中で生かされている種の一つにすぎない」(社会新報2月2日)といのもうなずけるように思えた。

 自然の猛威で亡くなられた方にはご冥福をい折るばかりです。
 はやく、春がきて欲しいものです。
 まだまだ寒さは続きそうです。当分、マフラーや手袋のお世話になります。
 かぜなどひかないようにしたいものです。

……………………………………………………


 またまた浮上し始めました。「野球賭博問題」から「大相撲八百長問題」。警察で摘発されたメールが表に出て発覚したことによって「八百長」が報道されました。いまでは、やることなすこと「モグラ叩き」状態の相撲協会です。
 …事件のあらまし…
 大相撲力士(十両)が取り組みの勝敗をめぐって、事前にメールで連絡し勝敗を決めていた。取り組みの勝ち星に値段をつけ、お互いが金銭で取り引きしていたという八百長疑惑問題。今のところ、昨年の「野球賭博事件」捜査で携帯メールも解析した結果、判明しているのは昨年の3月の春場所から5月の夏場所の時期に春日錦(現竹縄親方)と清瀬海、春日錦と恵那司、千代白鵬と恵那司の間でやりとりをしていたといいます。

 事態を重くみた高木義明文科省が、日本相撲協会の公益法人認可の取り消しもありうると語る。NHKも「福祉相撲」の中止を決定。さらには3月大阪での春場所も中止も決めたとなっている。(昭和21年来の65年ぶりの中止だという)

 ちなみにプロのスポーツ界の八百長事件は、①プロ野球で1969年の「黒い霧事件」で野球賭博に関与した元西鉄の池永正明投手が永久追放になった(2005年処分は解除)。②欧州サッカーで2005年イタリアのジェノアが最終戦で1部リーグの復帰を決めた試合が八百長で3部に降格という思い処置を取った。③2006年にはイタリアリーグのユベントスの幹部が審判に圧力をかけて勝敗を決めた。2部への降格を決めた。

……………………………………………………
 プロの競技では八百長疑惑が持ち出されるが、国技の相撲もやはりそうだったのか…と思うと、正直驚いていない。「相撲界よお前もか…」といった気持ちみていた。しかし、「国技」とか「公益法人」という立場からしたらクリーンのイメージがどこまでもついてくるのだろう。

 なんせ、相撲協会は「公益法人」で税金の免除もあって国技を保護されいるわけなのだから。今回は、国にとっては許せない行為。なんせ担当大臣にとっては政治生命まで危ぶまれる管理のずさんさが問われているわけだ。さらには、力士を指導している親方にもその教育指導の責任も免れなくなる。親方もその部屋も「どう指導教育したのか」が問われるわけだ。

 力士の入門のほとんどが「中学を卒業したばかりの十五歳という年齢で親元を離れて入門するのが大半」(「親方はつらいよ」高砂浦五郎著・文春)であるように、彼の親方は親代わりといわれるだけあってその責任は重いだろうと思う。

 とりわけ、人間教育が問われる。勝負師としてのありかた。「場所中のプレッシャーにさらされる孤独に耐えうる人間をつくっていたか…」ということが一番問われると思う。
 今回はこのプレッシャーを安易に金銭での取り引きで解決しようした結果だったのではないか。まして、相撲界は「閉鎖的」な世界と、若い力士の会話もメールで取りあっていたのだろう。その結果としてメールが残ってしまったものが発覚という事態…。

 携帯が便利になった分、会っての会話でなく、メールという媒介で安易さもあったのだと思う。会って話しをしていればもっとちがった係りをつくっていたのかもしれない。メールもほどほど…に。大事なことは生身の声で接点をつくるべきだった。そうすれば、人間同士が「悪い」ことをもっと自覚したのではなかったか…と思う。

 いずれにせよ、プロの勝負師としての教育が今後どうやっていくのかが大事だろう。あれだけの巨体がぶつかりあう相撲は危険も大きい。ケガでもしたらそれこそ選手生命も危うい。となれなれば、ある程度手加減も仕方がない…と思う。それが、勝った負けた喜ぶファンは楽しい。勝負には勝ち負けはつきもの。勝って欲しいが全力でやって負けてしまった結果を問うほどファンは追及しない。次回はもっとけいこをして頑張ればいいと思うだけだ。むしろ、勝っても負けても、取りくみに対して誠意あるプロであってほしいと願うだけだ。それで結果は、その誠意についてくる。負けてばかりいる力士を観るのもつらいが、勝負をする前から勝負を金銭で決めてしまっている力士をみるのはもっと悲しい。

 そんな気のする今回だった。
 
……………………………………………………


 2月が始まって少しずつ仕事にも身体が順応してきたようです。助走の1月からやっと2月に離陸し始めた飛行機といったところでしょうか。私にとって2月は時間の隙間を見つけて覚えていく仕事の月でもあります。

 おおよそ日本の会社は2月、8月はいつもの月よりも仕事が少ないのは通常のようです。今週はゆっくりとスタートがし始めまたようです。こればかりはどんなに頑張っても相手があることで仕方がないのでしょうか。

 こんなとき、一人ひとりが職場で仕事を見つけては自分なりに工夫しているうちはいいのです。恐いのは、暇なので何もせず、投げやりになって「職場内失業」をつくってしまうことでしょう。

この時期、有給休暇をとって旅行する人もいます。一年間のうちの一週間くらい休んでゆっくりすることも大切なことだと思います…。気持ちはそうでも、実態は少ない職場であれや、これやで少ないなか人海戦術をとって難をのりこえていくのが現実です。

そんなとき試されるのが、今まで一人ひとりの技術は平均しているか?。誰かが休んでもそれを誰かが補っていくことができているのか?ということで心配がよぎります。

 最近、企業の採用条件に「即!戦力」ということがいわれてきました。ここで頼りになるのは今まで培ってきた人たちの技術より、採用された人の技術となります。いままでのつくりあげてきた職場のチームワークより、すぐ解決できる技術力となるわけでしょうか。

「即戦力」は生産・効率化のために個人プレーが目立ちます。ここで、できる人、できない人の境界線がより鮮明になるわけです。できる人は仕事をやりすぎて過労死なんてこともあります。できない人は、いくところを失い辞職に追われるという形がいつのまにかつくられているのかもしれません。だからバランスが大切だと思います。

 サッカー元日本代表岡田監督が「チームは生きものである」と言うように「職場が生きもの」だと思います。一人が欠けたらそれを補う人と続きます。それも、チーム全体の戦術を継続しつづける生きものだといえます。即戦力では、穴埋めにはなりますが、前後のバランスを崩してしまうかもしれません。

 いちばん良いのは人を育て成長させる職場だと思います。誰かが長期に休む、それをできる範囲でうまくカバーできる職場が理想でしょう。しかし、実態は本当にそうなっているかは疑問です…。

 とはいうものの現実は動き出しています。
 また、悩む…ことばかりです。でも、これも仕事のほんのわずかな一部分でしょう。
 今週はそんなことを考えた一週間でした。
 読者の職場ではいかがでしょうか…。

※ちなみに4月より社員300人以下でも「ワーク・ライフ・バランス行動計画」が義務化されるといいます。要は、正規社員をやめさせないように育児休暇や有給休暇などの休みをとり易いように会社の計画を出して下さい…ということ。罰則規定はないそうです。大企業は必須で提出するでしょうが、中小・零細企業は厳しいことになるでしょうか。例にもれず、私の会社は無理なのではないかと思います。それでも、提出しろといえば、政治による経済政策を…と言いたいところです。

 では、この辺で…。
 たまたま、読んでくれた方ありがとうございました。


■今週のニュース記事・楽しかった記事(2月1~5日)
◎菅首相、衆院予算委員会で2012年以降子ども手当て26000円の支給を断念(1日)
◎エジプトのデモが拡大。ムバラク大統領は次期大統領選に不出馬を表明(1日)
◎新日鉄、住友金属工業10月1日をめどに合併による経営統合をする(3日)
◎ミャンマーで49年ぶりの新議会を招集。軍事政権から民政移管(4日)