5月最期の週末になりました。
今週は楽しくおくれたでしょうか……。
私の方は、仕事で一泊二日の北海道弾丸研修に参加した週でもありました。
一週間のまんなかあたりに地方へぶらっと旅行ならいいのですが、研修ですからそれなりの拘束力があってめんどうな時間でもありました。それでも、翌日は帰りの飛行機の時間だけを気にすれば、あとは自由という一日があったのは幸いでした。それでも、少ない小遣いをつかっての研修旅行でしたが楽しさを見つける二日間でした。
北海道といえば「海鮮丼」という言葉が会話の筆頭です。さすがに、海も近くて漁の盛んな土地では新鮮な海の幸ははずせません。さらに、大きな土地からとれる農産物。季節がらまだ農産物は少ないですが、海の幸はふんだんにありました。参加者はこの海の幸を求めて二日目の自由時間は電車にバスに、またレンタカーを借りて散っていきましたが、やっぱり旅は「土地の人との会話」ですね……。
私が行ったのは札幌から電車で約50分の小樽に行ってきました。
平日ということもあってか、観光客はまばらでした。修学旅行の高校生くらいが目立ちました。さらに多かったのは中国人の団体客の人たちでした。名所にいくと必ず中国語が聴けます。日本人かな思いきや中国人でした。
いまでは経済成長を世界に示しているバラメーターのように観光客が日本にきていると聞きます。ここ、北海道でも同じですね。
おそらく、中国経済の勢いをそのまま持っている富裕層なのでしょう。
映画「三姉妹」を思い浮かべると、中国の格差はおおきな形になっているのでしょう。そんな景色を想像させた小樽観光でした。
ちなみに、不覚にも、私は海鮮丼なるものは食べませんでした。
前日はジンギスカン、夜には生き作りの魚で一杯のみ、仕上げに札幌ラーメン……と胃のなかは飽和状態。胃の中に北海道が入りきれない状態でもありましたし、調子も悪かったです。
小樽では、誰でも目にする町の定食屋さんで「焼き魚定食」を食べていました。焼き魚もその地方独特の食べ方もありますいいいと思います。お客さんは観光客より昼食時であったのでサラリーマンや主婦人たちが多かったです。これも楽しいものです。地元の人たちの会話も楽しめます。
茨城県東海村の原発でまた事故が起きました。
実験中の事故だったようです。いったい、日本の政治は福島第一原発事故で何を学んだのでしょうか。とくに、自民党政権の政治家たちは稼働を訴えていくようす。それを、受けて労働者の代表でもある連合もあやふやだし、これでは組織率が下がるのはあたり前でしょう。
初めての土地で楽しみは食べ物があります。それと、そこに建っている建築物。建築物は、その土地の歴史なりをひもとく証拠物件にもなります。だから、その土地にあった建築物をみると、その時代の人々のなりわい、生活が想像できるのも楽しいものです。
それでも、時代の波でしょうか、人々の要求でしょうか、その建築物のなかに「今でしょ!」のものがあります。
そして、そこを通る人々も「今」に引き戻してくれるものだと思います。
ここは小樽。
運河でも有名な土地。その運河にも時代の波。輸送手段は船からトラックと変化していくなかで、歴史的な建築物になっていくようです。港を中心に小樽もきっと人々が豊かな暮らしをつくっていたのでしょう。
大正、昭和初期に最も繁栄した小樽の様子をひもとく大切な建築物。大事に保存してほしいものです。
<子を負ひて 雪の吹き入る停車場に われ見送りし妻の眉かな>石川啄木
ここで啄木もどんな生活を送っていたのでしょうか……。
参考:「小樽散歩案内(新版)/発行:ウイルダネス」
今月は、北海道の王子製紙への研修ということもあり、参考にしようということで「紙」について読んでみました。
日々、何にも気にすることなくふれている紙。私たちの生活のなかになくてはならない必需品でもあります。電子機器がどんな発達しても、はじめに紙に思案や企画を書く紙にむかうことで世の中は発達してきたわけです。紙のりがたさをつくずく思う一冊でもありました。
また、人間がさまざまな困難ななかで生きていくことへ追求した本も読んでいました。一冊は、海で遭難した人が、もう一冊は、町で性犯罪にあった女性が書いた本でした。日々の生活の中、仕事をしていると、さまざまなアクシデントが起こします。それは、自然や人の理不尽な強引さに巻き込まれるという現実です。しかし、それに泣いているばかりでは、明日にむかえません。それでも、人は明日にまかって生きていく…。
その理由は人それぞれ。
わたしはそんな人たちが、自分というものを見失わず生きていく力を探したいと思っていました。
探せはしませんでしたが、ヒントはあったのではないかと思います。
◎新・紙の知識100/王子製紙/東京書籍
今週、仕事で北海道の苫小牧の王子製紙工場見学に参加するということで、ちょっと事前の知識を思い読んでみた。
紙の役目やこれからの紙を製造するうえで大事なことがあった。
私たちの生活に必要な紙の役目を思いしらされた次第だった。紙は「書く・包む・服」という3つの用途があるそうです。その役目のために紙の製造工程もちがうということもポイントだそうです。
そして今いちばん大事なことは4「リサイクル」ということだそうです。
工場での見学では、その部分がいちばん強調されていました。木からと古紙から再生紙を利用し、新聞用の紙を製造しいるそうです。その内容を伝えてくれたのがこの本でもあります。繊維を分解して再利用の紙に変える。
紙の持つ役目を新たに知ることのできる一冊でした。
◎あきらめたから生きられた/武智三繁/小学館
海で遭難。助かるのか、それとも、このまま海に消えていくのか??
海難を記録したドキュメントである。
漂流したとき何が大切なのか?自分の身のまわりに残っている道具を工夫してしたすら生きる形をつくっていくサバイバルでもある。
読み終えて、「あれがおあればよかった」とか「これもしておけばよかった」とか後悔することより、今できることをいかにうまく工夫していくかが大事なのではないか……と思えた本であった。
◎性犯罪被害にあうということ/小林美佳/朝日新聞
普通のおくっていたOLが仕事の帰りに強姦されてしまう。犯人をつきとめるべく必死に社会に訴える。家族にも、友だちにも理解されず日々を送っていた。しかし、大事なことは、黙ってしまうことではなく、一人でも理解者を多くつくる行動だと知る。
読み終えて、どちらかといえば私は加害者側になるおそれが強い。なぜなら、男であること……になる。世の中いろんな人間がいるが、弱いものがどうしても被害者になる社会であるようだ。しかし、弱い中にもそれを理解するものが多ければ強くなれるのではないかと思えた。
はやいもので5月も終わろうとしている。
そして、久しぶりの社員旅行?と思っていた北海道行きが「研修旅行」という名前に変わった月でもあった。
昔であれば、社員旅行……。やったーと思ったが……「研修」と名がついてなんとも気の重い日々でもあった。くよくよしてもしょうがないと思い、ひらきなおって「楽しもう」ということを考えた。
ふたをあけてみれば、一泊二日の弾丸研修旅行はけっこう楽しくできた。
なぜなら、一度自分の生活する場所を離れてみてみるのも大事なことなのではないかと思えた2日間だった。さらに、こんなときだからこそ、人の性格がよくあらわれたということも知ることができた。
朝、入っていった靴が旅行先で壊れた…というハプニングもあったが、これも生きていくなかでいろいろ起きると思えば、どうにかなるものだ。
そのハプニングで思ったことは、観光地では旅行者にとっては観光地だが、地元の人にとっては生活する場所だ。そんな地元の生活者が利用するスーパーマーケットに行ったり、定食屋で昼を食べたり……と普通の生活がいちばんだと思えた旅でもあった。
「そでふれあいなかも多少の縁」と地元の人とのふれあいが何よりも旅先での面白さだと思えた。これが人生の「研修」だな……と思いつつ帰ってきた。
5月も終わりである。
連休あり、研修あり……と駆け足ですぎて行った月でもある。
やり残しはたくさんあった月でもある。
まあ、これは仕方がないと思いつつはじめりしかないような気がする。
本も読んだら読みっぱなし。感想もまとめなければ、と思いつつ過ぎた5月だった。より残したことは多かったが、妻も今のところ病気の再発も止まっているらしいし、いいと思う。
市内であった昔の隣人にばったりと会った月でもあった。やっぱり、病気をしてしてしまったいるとのこと。今まで、一生懸命働いてきて、これから楽しまないと思う矢先にどこぞも同じであらように思えた。くれぐれも気をつけなにと、と思う。
※ちなみに北海道は、5月でも桜が満開でした……きれいでしたよー
お疲れ様でした。
*読んでくださった方、ありがとうございました。