こんにちは……
いよいよ5月の連休がはじまりそうです。
どんな予定をたてているころでしょうか。
海に山に、遊園地に……等など、どこへいくにもいい季節になってきました。散歩をしていると新緑がやさしく見えるのもこのごろです。
やはり、この時期は田舎に帰省をする人が多いのでしょうか。毎年、連休最後に「渋滞何十キロ」というニュースが報道されます。どんなに混雑しようと家族の顔をみに必死にがんばる人へ応援したい気がします……。
私の計画は、友だちと山歩き、墓参り、片付けくらいがメインでしょうか。あとは、何もありません。
さて、今週は大変忙しく働いてしました。どうも、5月をむかえる日本人は、なんでも前倒しに片付けておきたいという習性が仕事にも遊びにもあるようです。おかげで今週は残業の多い日々でもありました。
ニュースの方ではアメリカ大統領のが来日したそうですね。
来日しようとしまいと、はっきり言って庶民にはなんとも実感がわかないような気がします。でも、アメリカからわざわざ来たのですから、きっと大きなお土産でも置いていったのではないかと思いますが……。
むしろ、オバマ大統領は韓国訪問がメインで、日本は途中下車であったのではないかと思えますが……。いかがでしょうかね。
連休前段。労働界ではメーデーがありました。毎年のこととはいえ、年々メーデーも保守化傾向に走っているようです。まさにその色あいが出たのは、いまいちばん労働界では問題を持ち込んでいる安倍首相までが招待されていました。いったい連合という組織は何を考えているのやら……と首をひねってしまいます。こんなことでは、まとままるものもまとまらなく自らしているように思えます。安倍首相の発言のときはヤジがたくさんとんだようです(参加者感想)。
同日同刻、埼玉県入間空軍基地では今年の年間行事でもある「RUNWAY WALK2014」が開催されていました。今年はおよそ1500人(5000人弱の応募のなか抽選)が参加できたと報告されていました。午前中は、基地での戦闘機や輸送機の見学で、途中から滑走路(約4キロメートル)を歩くという日程。
参加者のなかには、若い男女がけっこう多いのには驚いた。必ずカメラを片手に基地内を写真を撮っていました。
以前、テレビドラマで「空飛ぶ広報室」という番組があったのが影響していたのでだろうか、若者がなんの疑問もなく自衛隊を語っているのには驚いた。
この「空飛ぶ広報室」という番組はブルーインパルスの元隊員が事故によってはずされ、広報室に異動になったことから始まる。広報室での仕事を通じて「自衛隊とは何か」ということを熱く語った物語だったように思う。
番組を見ていたら、自衛隊もこんなことをするのか…ということも多かった。例えば、各テレビ局の取材に「費用対効果」を考えてできるだけ宣伝をする……という場面は企業と同じことをするんだと見えた。
さらには、震災への支援など積極的に参加していく……という内容だった。見ていたら、「軍隊じゃなく自衛隊は必要かもしれない……」だという意識が芽生えたものでしたが…。
一方、海上自衛隊による自殺した若者への賠償をする裁判の判決が出た。
隊員が上司に諫言した結果、上官や隊員からのイジメを苦に自殺(男子21歳)の判決がでた週でもありました。
海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員だった男性(当時21歳)アンケート出した結果、イジメを受けた。それが証拠となっていたが組織をあげてアンケートの隠蔽に文書隠しが裁判所で自殺の原因になったという。その結果、国などに7350万円の賠償をもとめた裁判が出たということだった。
まさに「ブラック企業」まがいの実態hがうかがえた体質が暴露された。
さらには「集団的自衛権」問題。
これも自衛隊がかかえているテーマである。自衛するために武器を使用をする。団体で武力を行使したら外国ではいっぱしの軍隊になる。そのまま山賊のようにいなくなってしまえば暴力団やテロ組織で終わるが、国の法律で命令さされて出ている以上、軍隊とみられるだろう。
これも、「かっこいい自衛隊」ではすまされない現実だ。
などなど……思いつつ、一日自衛隊の滑走路を歩いた。
1500人分のカレーライスをなんの混乱もなく、食事をさせてもらった。さすがに訓練が生きている組織だな、と思った。
ただ、悲しいのは武器を持てばやっぱり「武力予備装置集団」だなと思った。
当日は快晴。
若い人たちがカメラを持ち、縦横無尽に駆け巡って写真を撮っていた光景が印象的だった。女性も多くて「へえー、こんなに人気があったんだ」と。
11月の航空祭りでのブルーインパルスの飛行には30万人の見物客があるとも聞いたが、みんなこれが楽しいのだな……。
「格好いい……」なんて、正直声に出していえるものは最近なくなったと思えた。それを考えればブルーインパルスの飛行は声を出せるほど圧巻だと、娘はいう。武器になると、格好いいどころか「むごい」格好をになる。そんな日がこなければいい。
今月は、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」の厚さについやした一か月だった。それもそのはずでおよそ400ページもの旅の記録。さらに文字が小さい。老眼にはちょっとつらい読み物だった。でも、内容は明治時代の日本の様子が書かれているのが面白かった。
この時代、日本人が書いたものより外国人が日本にやってきて、日本を書いた文章は客観的でおもしろいことに気がついたように思う。
イザベラ・バードという女性はいまふうに言えば、日本人の兼高かおるさんのような人だったように思えた。兼高かおるさんも世界中を旅をしてその文化を紹介するトラベルライター。
日本奥地紀行/イザベラ・バード/平凡社
「旅に出たい」という動機がどんなであれ旅先での出来事を細かく観察してみるとその時代の人の様子がよくわかる。
「日本奥地紀行」の書かれたのは1987年(明治11)。この本では横浜から北海道までの旅行記が書かれている。
ノミとシラミに悩まされた旅だったようだ。それだけ、地方の農村は貧しかったことがわかる。暑い葉はだか、はだし、まさにまだまだ、文化などという気風はほどとおいのが地方の現実だったようだ。
それでも、人の様子は生き生きしていて、イザベラに「日本の子どもは世界一幸せだろう」といわせるほど生活は貧しくても家族の温かさを感じた旅だったように思えた。
言葉のレッスン/柳美里/朝日新聞社
以前柳美里の「私語辞典」という作品を読んだ記憶がある。
この本は、日本語を著者自身の解釈で意味をつけたものだった。なるほど…と思うものがあった。
例えば『愛』…2人では愛、10人の愛は宗教となる……なるほど、と思った。こうして、日本語をひもといて意味をつけるといろいろなことが浮かんでくるように思える。今回の「言葉のレッスン」という本もそのことが理解できる一冊だった。
本から読んだ一つのフレーズからひもとくたくさんの人間模様。
もっと身近に感じられていいものがたくさん出てくる。
「覚悟を決める時」……小説の言葉からうかんで、自分の覚悟を決める時を探してはまた、進む。これは大事な私のフレーズなのだと思う。
小説、映画、新聞、ひとの話など印象に残った言葉をひろい集め、出逢ったひとや出来事のなかで人生の断片を描く。言葉と対峙するエッセイ。
柳 美里
1968年生まれ。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。’93年、『魚の祭』で、岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。’97年、「家族シネマ」で、芥川賞を受賞。’99年、『ゴールドラッシュ』で、木山捷平文学賞を受賞。’01年、『命』で、第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞
戦後保守政治の軌跡(下)/後藤基夫・他/岩波書店
昨年から安倍政権は「特定秘密保護法」から「集団的自衛権」さらには「労働時間規制」とますます日本中を「ブラック企業」なみにしていこうとしているように思える。
「特定秘密保護法」では原発推進に拍車がかかり、「集団的自衛権」では憲法が変わろうとしている。また「労働時間」では残業代を払わないで働かせようとしている。これを図式的にみると、集団的自衛権は自衛隊を軍隊にして、防衛予算を増大し、労働者には「特定秘密保護法」では残業代を払わなくても文句もいわず労働者を働けせる……。なにか、ますます戦前の日本に似てきていないか、と思える。結局、戦争へ協力する労働者をつくろうとしているようにも見える.
時代の流れは、経済優先の政治が拍車がかかっているようだ。
歴史的にみて、日本の政党はそんななかでも審議して慎重に法案を作ったり、廃案にしてきた経過がある。それには、保守党(自民党)と野党とのバランスがつくられてきたもだろう。そんなことを考えた、これまでの政治の歴史をひもとく一冊だと思う。
連休が始まった週。
今年はどんな連休にしようかと思いつつ始まった。きっと、休み中はいままで出来なかったこと(片付け:本の整理)だけはやっておきたいと考えている。いつのまにか、ゴミの部屋になってしまったことを反省し捨てるものを見つけては整理していこうと計画中だ。
でも「本当は……2泊3日の山歩きがしたい」というところが本音だ。
しかし、その前にこの休日でしかできないことを……というジレンマのなか休みが終わってしまうのか??
*読んでくださった方、ありがとうございました。