日々徒然に

今日はどんな一日で明日はどんな日にしよう?
 今日があることを感謝。
  あしたを考える一日をつくりたいね……

初冬の訪れを感じながら

2019年10月27日 | Weblog

 

 こんにちは、お元気ですか。

 寒さを感じながら歩く日々が増えてきました。雨が降るとさらに寒さが身にしみてきます。遠くに聞こえる灯油販売車の「月の砂漠」のメロディーが「あー、冬がちかい」ということを感じさせてくれているようです。この時期は、朝夕がポケットに手をいれるような寒さがありますが、日中は晴れていれば暑くなったりと温暖の差がはげしいようです。服を脱いだり、着たりとめんどうな日々でもあります。とはいえ、これをやらないとカゼをひいてしまうような日々でもあります。こうして、少しずつ寒さを感じながら冬になっていくのでしょうか・・・。嫌いな冬がやってくるのは好きではないのですが、これも自然の流れなので仕方がないと思っています。多摩川散歩で見た富士山の頂上に雪がたまっていました。どうりで寒いわけです。

 さて、今週は、19日の台風の被害の修復もままならない中、またしても豪雨によって被害はとまりません。とくに千葉県や東北地方の被害は甚大です。死者も多く出て、家屋の浸水なども多くなっている状況にあります。日本は地震での被害もあるなかで、今度は集中豪雨、地盤沈下、河川の氾濫などが次々に起きる国となっています。きっと10年前の日本の四季の流れとは違ってきているのでしょうか。おそらく、ぼくが子どものころの四季のうつり変わりも全然ちがってきているのでしょうか。

 

 今月は、ぼくの好きな城山三郎さんの小説を読んでいました。いろいろあるなかで手に取ってみる本は、星の数のほどある中での一冊ということになります。どうして、この本を手に取って読んだのかを読むまえに考えたみると、きっと今回の被害をもたらした台風19号で水害の大きさがこの本を手にとらせたのでしょうか。研究者なら、地球温暖化のことや地質学などのことも研究して被害のメカニズムなどを考えているのでしょうか。ぼくにとってはそれほど突っ込んだものを読む気力と時間がないのでむしろ、その被害でどんな状況であったのか、それに被害のなかでダムがどれほど役立っているのだろうか・・・ということがきっとあったのでしょう。だから『黄金峡』という小説を読んでみたくなったのではと思っています。そして『雄気堂々』はその流れの中で読んだのだと思います。理系より文系なんでしょうね。

 とういうものの『雄気堂々』は二度目のようです。本の片すみに読んだ記録をみたら1990年とありました。ぼくが若かりし頃きっと手に取って読んだのでしょう。字が小さくて難儀しました。もう、字が小さいのは、とりあえず敬遠してしまいがちです。

 最近は、ときどき昔読んだ本をもう一度読みたくなる本も増えてきました。ところが、字が小さいのにはどうも老眼の目には「真っ黒」に見えてしまうので疲れますね。さらに、本を探すとなると日々のズバラな性格なので「どこへ」ということがあります。めんどうくさいので、図書館で検索してみたりあるいはホームページなで検索してみたりとしています。悲しいのは絶版になっている本もあります。さがしているうちに根気負けしてそのままになっているのも多いようです。

 読者のみんさんはどうしているのでしょうか?

【メモ】

東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がった。交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。ダム建設は、人々に何をもたらすのか。補償交渉に翻弄される人々の苦悩ーーダムが人を壊していく……。ダム問題をえぐる衝撃作。高度経済成長黎明期の1959年に、経済小説の先駆者が執筆した傑作社会派小説。(講談社文庫紹介より)

 

 いまごろの季節はこのダムのモチーフとなった舞台は紅葉の季節となっていることだろうか。舞台となったのは福島県の只見川における発電用の田子倉(たごくら)ダムを舞台とした小説である。ダム開発をめぐって住民の思惑がとびかう中、それぞれの人間模様が写しだすがたが今も昔も変わってはいない姿なのかもしれない。ダムを造るために開発推進する国と住民との対応をめぐる小説でもある。

 ダム建設を進める国は住民に金銭を提示しながら切り崩しをかけてくる。住み慣れた土地から離れるのはつらい。その穴うめとしての保障金をめぐって若者と老人たちの対立・・・。同著者の作品に『人生のる流儀』(新潮文庫)のなかで「金銭と人間で、金には加害者のにおいがする」と語っている。

 とはいえ、保障に当たっては金銭で解決の糸口しかないのも確かなことである。そんな意味で考えるとお金が「万能薬」のようなところもゆがめないことも確かであると思う。そして、いつの間にかダム建設意義とか必要性とかということより、そちらが先行してしまう中に人間の悲しさも読みとれるような気がする小説でもあると思う。それは、ダム建設だけにはとどまらないものなのだろう。

 例えば、米軍普天間飛行場(沖縄県)名護市辺野古移設に関して、海底の軟弱地盤あり、県が国に埋め立て一時停止を求めた訴訟がありました。だれが見ても、軟弱地盤については埋め立てに関して変更するか、一時停止をしてほしいという内容の裁判に関して裁判所は却下して埋めたて続行を求めてしましまいました。なんとも、おかしなことだと思います。危険が察知しているのであれば、停止して調査してみることが大事だと考えるところですか、それも無視される続行には「理不尽」がまかるとおる時代になっているよう時代です。

 【メモ】

 (上)p37 たとえば道場破りとはいえ、渡世には渡世の道がある。池のような田舎でも小さくくらすより、外海の荒波にもまれ、その波をのり越えて自分も生きてみたい、と栄一は痛切に思った。ぎとりで心もとなければ、喜作と組んでのり出してもよい。互いにとりえのない人間同士だが、荒波にもまれて行く中、渡世の智慧と力がついて行くことであろう。

(同)p225 結果は悲惨であった。若年寄田玄番頭(げんばのかみ)に渡された天狗党同士は、取調べひとつ受けず、酷寒なのに丸裸で鰊倉庫に放りこまれたあげく、三百五十余人が雪の敦賀港で斬罪になり、残りは追放・流罪となった。武田・藤田らの首は二十四は、わざわざ水戸まで運んでさらしものにされ、刑罰はその妻子まで及んだ。

(同)p306 一万里もへだったところで心を労しても、どうにもならない。最初に立てた実際的判断どおり、学問技芸に少しでも多く習得することだと思った。

(下)p114 そして、この糸平といい、古川といい、さらに三井の三野村といい、三人ともそろって無学。いつでも〇(まる)を書いている三野村をはじめとして、ろくに字も読めないし、書けなかった。それでいて、新しい時代の風の中にいち早く身をおどらされて、颯爽と生きている。それに比べれば、志士上がりの政治家たちは、どこか疲れて見えてきている。また、江藤が指摘したような弊害や、陰湿な争いが、政治の世界にひろがっている。

(同)p161 「八百万の神々には、話合いが必要なのに、殺し合いに進んでしまう。政治の世界では、事はそんな風にまで、こじれてしまう。おれが、それがいやになった。同じ国に生きのに、なぜ、智慧を出し合い、力を出し合って、やって行けないのか」

(同)p213 書くためには、硯と墨と筆が要る。この三つがそろわなくては、役に立たぬが、三つは、それぞれ役割や動きもちがえば、寿命もことなる。硯は幾年経っても寿命は来ないが、墨は使う中に減ってしまい、数カ月の中には、影も形もなくなってしまう。筆に至っては、もっと寿命が短く、激しく使えば、数日ですりきれて、すてねばならなくなる。受身で動かぬ硯が寿命が長く、最も動く筆がいちばん寿命が短い。だが、そうだからといって、筆を動かさずにおいても、虫がくったりしてだめになってしまう。これに対し、硯は動かしたかといって、とくに早くすりへるものではない。硯は硯でm静を以て、その用の体としているからである。

 

 江戸幕府が倒れて明治維新にいきた人びとを描いた作品は多い。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は最もよまれた小説だと思う。とくに若い世代の背中を押すような小説だと思う。ぼくも若かりしころ夢中になって読んだ小説。この小説読んでいた時代は、おそらく人生でいちばん楽しかったのだろうと思う。すぐちかくには友のすがたあり、悩み事や夢や仕事などことがいちばん多く語られた時代であったのだと思える。出来る、出来ないは別次元であり、とにかく語り、動き、失敗・・・であったのではなかったかと思う。それでもへこまずきたのは、いまでは過ぎ去っていったたくさんの人びとのすがたあることは多い。そんな人たちの顔を思い出しながら読んでいたのではないだろうかと思える小説だった。

 時は、江戸幕府終幕の時代。海には多くの外国船が浮びこれまでの鎖国政策から解きはなれていこうとした時代。人々のこことのなかには新しい期待や不安がうずまく時代だったことだろうと思う。そして海外からもたらされる多くの文化。そしてそれをいちはやく自分の体のなかに吹かせたいと思うのは世の常として若者たちの胎動だろうと思う。そして、とうとう江戸時代が終り明治時代へとなっていく。この作品の主人公の栄一こと渋沢栄一の育った時代だった。農夫の身ながら新しいものへの執着はひといちばいおおい精神の持ち主でもある。そして、とうとう自分が理想とする日本の経済の土台を築くことに成功した人物となる・・・。今のどこにでもある「株式会社」の屋台骨をつくった人物となって歴をつくって人でもある。

 とはいえ、渋沢栄一が今の会社の在りかたをみたらなんと思うのだろうか。不正融資問題で信用が失墜した静岡のスルガ銀行や郵便局の不正保険業務。さらには、一流企業でおきる「過労死」問題など、今の経済の問題でもあろう。どれも「利益至上主義」の果てに起きている現実をいったいどんな気持ちで見るのだろうかと思う小説でもあった。とくに渋沢がきらった「独占」という企業のありかたを思えばいちばんきらった形なのかもしれないと思える。それは渋沢栄一自身の出身が農夫の出であるかことからもわかるような気もする。

 いつからかこんな経済状態になってしまったのか。『雄気堂々』を読み終えて、いまは人間のことを中心においていない経済構造が大手を振って、底から支えている人間(労働者)を無視するかのように利益誘導で成り立つような社会になってきていることも感じることができる。

城山三郎 (1927-2007)名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。一橋大学を卒業後、愛知学芸大に奉職し、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』で文学界新人賞を、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受賞し、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞を受賞した『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『官僚たちの夏』『秀吉と武吉』『もう、きみには頼まない』『指揮官たちの特攻』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞。

  10月、台風19号に始まり翌週の集中豪雨は甚大な被害をもたらしました・・・。毎日の新聞をめくるたびに災害の大きさを見る日々です。休日のたびによく散歩コースとして利用している多摩川の土手を歩いていると、光景をみていると「川が氾濫したらひどくなるだろうなー」と思います。野球場は大きな水たまりになり池のようになっているのを見るにつけ今回の台風の大きさを思い出します。

 台風といえば、停電、強風くらいしか経験がなかった時代にいました。川は水は増えたとしても今回のようになるようなことはめったにありませんでした。ところが、今回は停電のほかに川の氾濫が加わってきて、これがいちばんの危険を感じました。生命にとって水は大切なものです。しかし、その水で命を奪われてしまったのが今回の台風だったと思えます。

 

 今年も残すところあとわずかです。月日のたつのがとても早く感じられます。そして、管理組合の定期総会も1年ぶりにありました。一年間の経過報告とそれにともなう財政状況についての総会でした。人間が年をとると体が弱くなるように、建物も弱くなり耐震性が弱くなることはだれでも認めるところです。昨年、大規模修繕計画があり、外壁や共同部分の整備がされました。ところ、今回の台風19号での雨漏りやそれに随時して電気系統が悪くなっていることが報告されました。「これは、いったいどういうことなのか説明を・・・という意見が続出して、議案の「次回大規模修繕計画(案)」が否決されるということもありました。さらに、消費税10%になり、管理費が値上げも報告されました。管理を委託している〇〇サービスの方でもちょっと否決にあわてたようです。

 総会に出てみると、やはり年ごとに意見が増えているように見えます。機械式駐車場が電気系統の故障で車が出せない時があるなども意見のなかで強くいわれていました。「毎回の使う車がこれは困る」。「管理会社はなにをやっているのか」なども言われていまいした。

 年々意見も劣化部所が多くなっていくのでしょうか。その度に臨時総会などを開催して乗り切ってきました。こう思うと、30年、50年先はいったいどうなっていくのでしょうかね。いずれ、全部建て替えといった修繕計画の中に記入される時代があるのでしょうか(その時はおそらくぼくは死んでいるでしょうが)。そんなことを考えると、いずれ建築物もゴミになっていくのでしょう。そして、何がのこるのでしょうか。

 委託している管理組合の人は、年々入れ替わればすむことですが住んでいる人にとっては替われないのです。そんなことを思うと、あまりにも勝手な修繕計画の数字の入れ方にはあきれてしまった気持ちもありました。本来、管理組合はそこに住んでいる人がやれれば最善なのでしょう。それができないため、予算を組んで依頼しているわかです。そう考えると、ちゃんとやれなければ違う管理組合も方法もあるのだと思います。

 吹く風も冷たくなってきました。もう少しで北風も本格的に感じる季節になってくるのでしょうか。10月も、もう終わりのようです。早いですね・・・。終わりといえばラグビーワールドカップもいよいよ終盤にむかっています。決勝はイングランドと南アフリカにきまりました。3位決定戦戦はニュージーランドとウェールズということになったようです。およそ40日間のワールドカップでした。日々、個人的に楽しんでいました。家族もラグビーの面白さを知ったようです。さて、決勝戦はどんな試合がまっているのでしょうか。力の南アフリカに対して技術のイングランドという感じもします。それでもイングランド監督の試合の作る戦術も楽しみですね。今回のワールドカップでのラグビーの激しさや厳しさを見せてくれた試合が多いように思えました。以前にも、知人と千駄ヶ谷の秩父宮のラグビーの試合を見に行っていたのですが、なにかワールドカップはちょっと違うような気さえおきていました。どこが違うのかといえば、今回はラグビーの試合の楽しみかたを覚えたように思います。あまり、応援するチームに力をいれるばかりで観戦でしたが今回は、相手のチームの良さを見るのも楽しいということも知ったように思います。それだけ、対戦同士がいろいろな工夫をしてやっていることを考える楽しさもあるように思えました。

 今回は休みを利用して、山歩きをしたいと考えていたのですが雨が多くて中止した日が多い結果となっていました。少しずつ気候も安定してくれば思います。山歩きの再会を少しずつ準備しうようと思います。

 10月はいかがでしたか。もう今年も2カ月です。何があるのでしょうか。

 今週はこの辺で失礼します。体を温めて動き出したい日々です。娘に聞いた話ですが、老人は「教養(今日用事)と教育(今日行く)」が大切だそうです。なるほど!!と思いますね。それでは今週はこの辺で失礼します。

 読んでくれた人、ありがとうございました。


秋から冬へ・・・向かっています

2019年10月20日 | Weblog

 

 こんにちは、お元気ですか。

 少しずつ「涼しく」どころか、最近は寒くなってきました。秋がのんびりやって来たかと思っていたら、駈け足で冬にむかっているような毎日でしょうか。毎朝の通勤のとき、いつの間にか手をポケットにいれて歩いているこのごろです。見渡せば、身に温かさを包み込む洋服が多くなってきました。そして、季節の変わり目の「花粉症」がでてきました。鼻がムズムズする日々でもあります。

 さて今週は、先週の台風の被害たくさんニュースになっていました。関東・東北地方では川の氾濫によって死者、家屋崩壊などによっていまだに避難者の人たちがいることがわかります。身近な人のなかにもこの被害をうけている人もいました。新聞を読んでいたらこんな自然災害の多い昨今のことを考えれば、国は防衛省から防災省にして、自然災害の予算対策をしっかりやってほしいというコラムがあり、「なるほど、同感」と思いました。日本にとっては、いま「国民の生命と私有財産を守る」ということは、戦争などではなく激甚な自然災害対策がいちばん大事なことではないのでは、いうことでした。それも、「これまでに経験したことない災害」が多くなっていれば「なるほど!」と思います。

 あとは役人がどう考えていくでしょうか。

『定年退職』

「定年退職」をしたが・・・

いまだに働いている

「再雇用」という身分で今日も出勤している

こんなことは30年ほど前には誰が想像しただろうか

10年先もよめない世の中に

気がつけば「定年」という刻印が押され

さらに「年金」という言葉が現実になり、

そそくさと年金事務所に妻と足を運んだのはちょうど2年前だった

 

「働けど働けどわがくらしらくにならず」

いつか詠んだ啄木の短歌を思い浮かべ

今日も「再雇用」はでかけていく

社会は高齢者にも働くことを強要しようとしていて

老人は少なすぎる年金

「年金担当者の数字から、オレが働いてきた代償か」とうなずく
 

「100年安心時代」などといわれても本当の安心はだれも違うのを知ってでしょうか

あまりにも「他人ごと」のように聞こえてくる

「生涯現役」などと持ち上げられたところで

なんの力にもならない

あるのはゆっくりしたい体にムチをいれているような日々だ

静かにやってくる秋

短すぎる季節のなかで

長い冬の入り口に立っている

※今月働きだして40年が経つ。思えばこんなに働くとは想定外だったのだろうと思う。それも、たくさんのアルバイトをいれれば45年くらいは働いていることになるわけである。人生の半分を端らている数字でもある。そのなかで、得たものは仕事の給料もあるのだろうがかけがえないの人間関係だったのではないと思う。第一に奥さん。このごろは高齢になったせいか疲れやすくなっている様子だ。それはぼくも同じで疲れやすいし、傷みやすくなっているように思う。そして、たくさんの知古がありいまがあるように思う。それは、偶然のようであり、どこかでは必要不可欠の存在だったように思える。だが、最近では、それが少しずつ亡くなっていく状況にもあることは現実だ。悲しいものだ。

 最近、少子高齢化で働く人が少なくなってきたということで、定年退職年齢を60歳から65歳、さらには70歳までひきが上げようと政治が訴えている。そのなかでは「生涯現役」などといキャッチコピーがあったり、年金を70歳まで引き延ばせる制度までつくっているようだ。考え見ればよくわかることだが、少子化は老人のせいではない。まして、若年層のせいでもちろんあるはずがない。では、だれがそうさせてしまったのだろうか。一つには、子どもを産んでも暮らせる労働現場や賃金でなくなっていることがある。それが、おおよその人たちである。一方で、子どもも育てず、産まず企業だけは肥えふとっている。

 

 

  毎年のことではあるが、偶数月には散髪屋さんにでかけている。10月。今年もあとわずかで終わるなーと思う今月である。今月も散髪屋さんにいった。この散髪屋さんとのつきあいは40年以上も続いている。引っ越先から休みの日には電車に乗ってまでいっている日々である。とくに散髪屋さんのご主人とも奥さんとも会話をすることもなく、およし1時間座って目をつぶって、あげくの果てには居眠りをできる場所はめったにないと思う。ゆっくり「起こしますよー」と言われた時が終わったときである。

 そして、帰り道。およそ2時間半。降りた駅から自分の乗った駅まで歩いている。そのなかで立ち寄るのが井の頭公園である。30年もあいだボートがあり、水があり、動物園もあるなかを歩いて帰って来る。それでも、ゆっくり歩く足を止めると変わっていくものも多い。その一つに、静かさがなくなっている。公園の奥には三鷹の森ジブリ美術館に通う若い人が多い。玉川沿いの歩道にはその人たちが多く見かける。さらには、山本有三館。娘が子どもころ、井の頭動物園に帰りによく立ち寄ったところである。無料でもあったし、絵本なども貸し出してくれた。係りのおばさんが絵本の面白さを話してくれたものだった。今では有料になっている。おばさんもいない。

 少しずつ、「あうん」の呼吸ではないが自分がいちばん安心できる場所がかわっていくような時代である。それが本当にいいのか、ぼくには分からない。「変わることで時代は進歩する」というが、考えてみればその進歩によっての弊害もあるのだろう。それを、歩きながら考えて帰ってくる散歩道になっているように気もする。黙って座っていられる安心感のあるところが、便利になるなか減っていくように思える日々でもある。

*多摩川の散歩道(1週間ぶりに行ってみました)。

 1週間ぶりに多摩川にいってました。先週の台風19号のつめ跡はまだありました。野球場は穴だらけになってフェンスは倒れている状況でした。しばらくは野球もサッカーもできそうもありません。今年中は無理かもしれません。それにしてもすさまじいものです。大きな木も根こそぎ流されていました。さらには人工芝のサッカー場は泥がたまってしまっていて色を失っていました。なんとも、自然のエネルギーはものすごいものです。

グランドは穴ぼこだらけです。しばらくは片づけで精一杯でしょう。水が土を堀り起こしていました。

 

 ラグビーワールド杯もいよいよ決勝トーナメントに入ってきましたね。昨日は、ニュージーランドとイングランドが勝ち進んだようです。9月に始まったラグビーワールドカップ。おもしろいのは試合もいいが、選手たちの次の試合までの過ごし方も話題になった。ボランティアでがれきの片づけをしたいったカナダのチームもいた。きっといろいろ探せば日本という国で試合が行なわれた期間にいろいろな思いをもったことだろうと思います。とくに今回は史上初の二試合が台風の影響で中止になったりもしました。カナダの選手の災害地でのボランティアもニュースにもなりました。これまでのワールドカップでは経験できないことも多かったと思います。

 まさに災害国日本の印象が強く残ったのではと思います。そんな国に生れてしまったことを後悔しても仕方がありません。だからこそ「防災省」ということが言えるのではないかと思います。戦闘機を買うお金があったらその分を災害地の復興支援に役立てるときなのかもしれません。

 それでは今週このへんで失礼します。文房具屋さんでは来年の手帖が出回っていました。はやいものです。今年も残りあとわずかということです。月刊誌も終わったとことで来週の仕事はちょっと楽になるようです。明日はその整理ですか・・・ね。本当に山歩きを今週はやりたいものですが・・・。さて、どうなりますか。

 読んでくれた人、ありがとうございました。


台風19号去りし後に・・・

2019年10月14日 | Weblog

 こんにちは、お元気ですか。

 台風19号が関東地方を通過したあと、急に寒くなりました。台風の夜(12日・土曜)は避難情報をきいていました。やー驚いたです。いつも多摩川の散歩道が見る見る水が多くなて危うく決壊するのではと思えました。ぼくの市内の多くお避難所も開放していました。すぐ、満員になる状態でした。それみると、今回の台風が大きなものかわかります。ニュースでも下流方面の世田谷、狛江方面は被害が大きいようです。二子多摩川方面は一部危険状態であったようです。翌日は、東北地方へぬけていきました。そこでも、多くの河川氾濫やたつ巻(暴風)などで亡くなられた人も多いと聞きます。皆さんのところではいかがでしたか。

 今回は、これまでの台風とはほんとうに違っていました。わが家でも、飲み水や懐中電灯、食糧などを準備していました。さらには、暴風にさらされて窓ガラスがわれる危険性を考えて、窓ガラスに×印にガムレテープを貼ったりもしていました。一夜明けて日曜日に明るい太陽をみたときはホッとしました。

 とはいえ、今回の台風はこれまでの経験からすると違和感を覚えた台風でもあしました。しかし、よーく考えてみれば、そうさせるのはこれまで以上にテレビやスマホからの「台風情報」も台風並みに聞いていたことでしょうか。とくに「いのちを守る行動をとってください」という言葉が印象に残っています。聞いていてアナウンサーも仕事で必死なのでしょうか、たれ流しに言うその放送に違和感をもっていました。突然そういわれたら「どうしたらいいのんだ」という気さえ起きてきました。さらには「なに言っているんだ」とも思えてきました。考えてみれば「命を守る行動ってなんだ」と思います。てっとり早くいえばその場から「逃げろ―」ということでしょうか。

 あれやこれやと考える中で「命を守る教育」っていうものが不足しているんだろうと思いました。その場から逃げる・・・という行為が「恥」のような文化での中で育てられた日本人には「命を守る行動」は大変な決意が必要のだろうと思いました。だから「無理」をしてしまう国民性なのでしょうか。それが証拠に「過労死」ということになっていくのでしょうか・・・もっと「逃げる」ことの大切さ、さらに逃げることで助かることがとても多いことや、それを許す寛容さやゆとりが必要な時代がきているのでしょうか。そんなことを思いをした台風19号だったと思います。今の政治家のようにうまく立ち回って逃げる勉強が不足していることを痛感しました。それにしても、今回被害の対策つくるためにを被害地に政治家の姿が見えませんでしたねー。いったいどこで何をしていたのでしょうか。

 「環境問題」「地球温暖化」に本腰をいれて取り組む時代になってきたのでしょうか。「セクシー」なんていう言葉でチャカしている場合ではない時代に突入してきたことがわかった今回の台風19号でした。アマゾン地帯の焼畑があり、日本の石炭火力発電がり・・・ますます地球が温暖化していくなかで気候変動がもたらされ、昨日の台風があることも無関係ではないように思えてきました。

※ちあみに多摩川の氾濫を描いた小説に山田太一著『岸辺のアルバム』があります。

 

 ひごろそんなに利用することがなかった町のデパート。それでも、若かりし頃、ボーナスももらって元気に働いていたころは年に一度くらいは町のデパートで買いものもしたものでした。最近では、地方の物産展があった時くらいしかいかなくなりました。この土地に住んでいて、全国の名物を唯一紹介してくれるところでもありました。妻は生れ故郷の四国の物産展などで地方なまりの店員さんがなつかしいと言っては食料品を買って来ました。

 やっぱり世の中不景気なのでしょうかね・・・。首相がどんなに「景気回復」と言ったところで私たちのところまではその景気の風がおりてこないようです。12日の朝日新聞の記事に「百貨店営業減益』という記事がありました。町にあった大手デパートの閉店が相次いでいるそうです。そごう・西武は百貨店などの閉店が続いています。それも、地方の閉店が続います。町の景色が変わっていくのも時間の問題でしょう。そして、その町のシンボルが一つ消えていくということでもないのでしょうか。町がもっているものが一つずつ消えていく時代でもあります。

 いつしか町のシンボルみたいになっていた大きなデパートがなくなる姿は悲しいものです。全体的な不景気ということは実感できる景色でもあります。さらには消費税10%になり加速することが目に見えてくる景色ともなってきたのだと思います。

 さて、読者の皆さまの町のシンボルってなんでしょうか。(生活にも憩いの場でもあり、役に立ち自分の立ち位置もわかる)

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 昨日、ワグビーワールドカップで日本代表がとうとうベスト8に進みました。プールAの最終戦、対スコットランド戦で僅差ながら勝ちました。これまでにどんなに頑張っても手の届かなかったベスト8です。テレビで見ていて、最後のスクラムの後継で「がんばれー」と声を出していました。そしてタイムアウト・・・。とうとう史上初の出来事が起こりました。いつもいうのですが、ラグビーは試合中よりも終了後も面白い光景も印象的でした。互いが握手して「健闘をたたえ合う」光景がとてもスポーツのよさを感じるものでした。これがノーサイドだそうです。またどこかで、こんな光景は見られるでしょうかね。ラグビーが好きになりましたよ・・・。

今回はこの辺で失礼します。逃げる道をさがしておかないといけませんね。今回は、台風19号が連休のなかで助かりました。これが平日だと、仕事もあり、計画運休ありともっと大変だったと思います。幸いに被害もなく無事生活がありました。ニュースではこの台風で亡くなった人や家屋の被害に遭った人も多いのがつらいところです。こころからお悔やみ申し上げます(合掌)。

 今週は月刊誌の締め切りや新聞の締め切りなどの作業がある予定です。1カ月って早い・・・!。今週はちょっとガマンの続く日です。終わったら、有給休暇をとって今度こそ山歩きに出かけてみようと思います。それにしても、台風19号の被害は、これまでの被害のなかで一番広範囲に起きているようで、ますます気が重いことになります。明日は皆、被害もなくくるのことができるのでしょうか。

読んでくれた人、ありがとうございました。

 


消費税10%になり・・・暮らしはかわる?

2019年10月06日 | Weblog

 こんにちは。お元気ですか。

 朝夕がすっかり涼しくなってきました。昼間が30度という暑さはありますがそれでもやはり秋は着近づいていますか・・・ね。多摩川を歩くのが楽になりました。遠くを見わたせば、はるかかなたに富士山がまだ雪もなくみえました。さらにその周りには、丹沢山系、奥多摩山系も見ることもできるようになってきました。空気が澄んできたようにも見えます。風も涼しくなり、ばったがたくさん足元から飛び立っていきます。「生きとし生けるもの、どこぞで元気に頑張っているんだろうか」と思う時間でもあります。

 さて今週、国会議員の皆様のながーい夏休みが終り国会が始まったようです。「消費税10%」「ポイント還元」など政治によって実施された全てのことが問われる国会のなるのでしょうかね。注目していきたいと思います。

関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、歴代の福井県幹部が森山氏から就任祝いなどとして贈答品を受け取っていたことが三日、複数の元幹部への取材で分かった。(東京4日)

 これまで政治と企業の癒着はあったのだろうが「暗黙の了解」という形で証拠不十分のような形でうやむやにされてきたように思う。アメリカの『シルクウッド』という映画を思い出した。原発開発の不正を告発しようと証拠をあつめていた主人公・カレン(メリル・ストリープが)の謎の死を遂げて終わった映画である。もう一歩のところで何らかの壁によってつぶされてしまったわけだ。そいうことが多々あった。今回は、あきらかに企業と政治家の癒着があったということがわかるスクープだったにちがいない。今後は、この内容をどれだけ国民のまえに明らかにしていくかということだと思える。そして、何よりも大切なことは、こんな状態で原子力発電所が建設されてきたことが「安全無視」につながっているのではないかという疑問を明確にしていくことだろう。政治家が本当に住民の安全を考えていたのかということも問い返されることが大事ではないかと思う。

 

配車アプリ世界最大手の米ウーバー・テクノロジーズが日本で展開する食事宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達員らが三日労働組合を結成した。会社に団体交渉を要求する方針。報酬の評価を決める配達距離の計算方法や、配達員の評価の詳細をなど説明を求めるなど幅広く交渉していくという。(4日東京)

 以前から「ウーバー」という言葉は聞いていた。初めに聞いたのはタクシー関連の業種だった。全自交という労働組合関連の記事。タクシーをスマホなので自由に呼べて、料金も安くていい・・・というのが宣伝文句だった。この方法を国に認可させようという動きがあった。ところが、この方法によって日本で働くタクシー関連の労働者が生活がやぶまれる事態をつくることで認可をしないように国に働きかけたということだった。業務で乗るタクシーに対して、ある意味サイドビジネスのような白タクというイメージが残る。お客を乗せるものだからいずれも「安全」が求めれれるはずだ。そう考えれば、白タクはどこに責任を問うことがあいまいだと思えるところがある・・・。そんなことを思い出した。

 そう考えると、今回のウーバー配達員の労働組合の結成は、会社と個人という関係を団体(労働組合)として交渉にあたるようになれることはいいことだと思う。個人と会社という関係では圧倒的に個人が不利になる。さらに、一人の問題は同じ仕事をしている人の誰かの問題につながっていくことが必至なのだから、歓迎すべきことだと思う。利便性だけを追い求めて、実際の労働者がどんな労働環境に置かれているのかを新聞などで、今後も紹介していってほしいと思う。

※ハイタク関係とウーバーの関連は「全自交労働組合」のHPを参照。

 サッカーワールドカップはワイワイ盛り上がるがラグビーはどうだろうか? と思っていた。始まってみたら、やはり自国で開催することで時差がないせいかとても楽しく応援できているように見える。外国での開催の時、眠い時間であるのにもかかわらずテレビ観戦をしていた。だから試合が終わって勝ち負けが決まったらすぐ眠ってしまっていた。自国開催であると、試合後ノーサイドの選手たちの様子もゆっくり見られることができた。その映像をみていると「ラグビーって楽しいんじゃない」と思うようになった。選手たちは血だらけになって熱戦を繰り返し大変だと思うが、プレーもいいが終わってからのノーサイドの精神を選手たちが実践しているのを見るにつけ、とても好きになった。

 夕方からの開催。地元繁華街に設置されたパブリックビューもいい。のんびり見ることも、一緒に酔っぱらって応援もいい。出場国である国のファンはきっと眠い時間なのだろうと思う。そうやって応援しているのだろう。とある小さな町で、とある時間に、地球の片すみで、寝ずに応援している人々を応援したくなるラグビーの試合である。丸い地球の人びとの一人として、外国の代表選手にはとても感謝したい気持ちにもなってくる。

 今週から消費税10%になった。ポイント還元やらカードのキャッシュレスやらということを聞く。とはいえ、カードですべて払おうとは思わない。新聞の記事などによると、そのうち「マイカード」でも支払えるうにしようともあった。どこへ行ってもカードが使用できるようにしようという思惑が見え隠れしているようでもある。ところが、このカードによって計算された支払いが間違っているトラブルも起きているそうだ。たくさん買ってカードで支払ってもそれほど、いちいち計算しているわけではないのでおつりをもらって帰ってきて計算したら、おつりが足らないということともあるのだろう。この原因をアプリの誤情報によってと・・・なっていた。

 とはいえ、この消費税分をどうやって使うのだろうかと思う。一部を幼時・保育の無償化などに使うそうだ。それはいいと思うが、それならもっと前からやっていればいいのではないかと思うことがある。「一機何百億円もする戦闘機を爆買い」という記事もある。それも借金をしてまで買っているともいう。最悪のは、今回の原発での金品授受問題。これも税金だろう。まったくあきれたものである。

 だいたいこんなことが大小あるのだろうと思えてしまう。60歳すぎて、自分の給料からいろいろと取られる部分にも消費税10%はかなりきついのである。税金のない国もあるのだろう。そんな国はどんな暮らしをしているのか一度新聞で紹介してほしいと思う。

 以前「軍隊を持たない国」について調べたらコスタリカという国があったのには驚いた。どんなことをしているのだろう思う。きっと「憲法9条」みたものをしっかり守っているのだろうかと想像している。

  ラグビーの試合を見ていると、汗でボールを落とすシーンが多い。日本は湿気が多いのでユニホームや手の汗で滑る安くなっているようである。いわゆるノッコン。相手方のスクラムになって試合が始まる。でも、何日かするうちに涼しくなって湿気がなくなってくると欧州選手は本来の実力を発揮しているように見える。おそらく、これから本格に上がって、決勝トーナメントに残ってくるのだろう。

 汗は見ている方もかく。「手に汗にぎる試合」が来週あたりから、決勝トーナメントに残るために始まるように思う。日本代表は来週日曜日のスコットランド戦が本当の正念場ということができるだろうし、これから、過去に実力のあるチームがしのぎをけずる戦いがはじまりそうだ。

 そして、国会もいよいよ12月までの期間におよぶ論戦がはじまるのだろう。いま、いちばん審議してほしいのは「消費税10%」の稼働状態の確認や年金などのことである。つまりは、憲法のことじゃないのだ。だいたい与党が憲法を変えようなどという動きがある場合はろくなことがにのだろうと思う。憲法は時の権力者を拘束するようにできている。それは、ちゃんと憲法にそって政治が行なわれいるのか確かめるための、権力の鏡でもあるはずだからである。それを、ちがう景色にしてしまおうということは、自分(権力者)が美しく写るようにかえることと同じだと思う。それを必死に変えようとしている安倍首相の思惑が動き始めていることは確かだろう。それで、その思惑とは?・・・。今回の国会で野党は足並みをそろえて追求してほしいとところ。

 ということで、今週はこのへんで失礼します。気がつけば、年末調整の書類が郵送されはじめている。今年ももう少しで終わるということなのだろう。

 一日、一日自分が納得して生活していきたいという理想をもちつついきたいと思う。あとは高齢者ということもあって「無理」は若人にお願いしていこうと思う。さて、来週の日曜日、ラグビー予選最終戦のスコットランドとの日本の活躍をおおいの期待しつつ終わります。

 読んでくれた人、ありがとうございました。