こんにちは…。
はやいものでもう1月が終わります。
今年の1年の目標など立てた方は、この辺で一度振り返ってみるのもいいものです。いかがでしたでしょうか。
さて、季節はも「オニは外、フクはうち…」の「節分」や「立春」という言葉も聞こえてきます。会社から帰宅した夜、台所にすでに豆まき用の豆がありました。とはいっても、ひと袋に20粒くらい入っている豆袋が10個くらいのもの。なぜ、こうなのか?。これには理由がありました。一粒ごとにまくと散らばって後片付けが大変だということだそうです。なんんとも味気ないとうのか、迫力のない豆まきとなってしまいそうです。
それから、へんな儀式があります。太巻きをつくり、それを切らず一本丸ごと、その年の恵方にむかって食べる儀式です。それも、食べている間は言葉を発してはいけないということだそうです。そして、願い事をするとかなう?のだそうです。
それにしても、たって太巻きを食べている家族の様子を思うとおかしくなります。
私の場合は「無病息災、云々」でしょう。
そして「オニは外…」と。オニが私の不幸を全部背負って出ていけばいい一日だそうです。
それにしても、人間には誰しも、心にオニを持っているように思います。外国なら「悪魔」ということでしょう。この悪魔は人間を救うことはないのですが、日本のオニは人間の不幸を背負って外へ…という節分の日はなんとも憎めないです。
人間とオニとの関係をもっと調べてみるときっと、切っても切れない関係にあるかもしれません。
今月読んだ本…1月編。
今年から時間を見つけて、一日の隙間に読んだ本の紹介をしてみることにました。
手にとった本は自分なりに何らかの理由があったのでしょう。読んだ後、初めの思いとどんなに変わっているのかを綴っていきたいと思っています。
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◎運命の人・山崎豊子著(文春文庫)
昨年末から読み続けているのは「運命の人」(全4冊)山崎豊子著(文春文庫)があります。
これは沖縄返還(1972年)をメインテーマに書かれた小説。新聞社の記者が政府の外交機密文書を外務省女性職員から入手し、その文書を新聞に暴露した記事がきっかけに「沖縄返還密約訴訟」が争われた。小説では関係した人々(報道関係・政府関係・検察・弁護士)などを巻き込んでの人間模様が描かれれています。
「沖縄返還」とはいったいなんであったを問い直します。これまで、沖縄は日本政府によって(今でも)米軍基地問題を中心に切り捨てられてきた歴史がありました。明治時代には「琉球処分」という名で切り捨てたという苦い経験をもち、今でも米軍基地移設問題で延々と続いているところです。
おりしも2009年12月2日に37年ぶりに元毎日新聞記者西山太吉(78)さんが「沖縄密約」はあったと証言しました。小説に書かれたようなものだったかもしれません。証言によって沖縄返還に関する「密約文書」はあったという真実が歴史の表舞台に現れた瞬間でした。小説にはこの流れを時の総理大臣や新聞社の様子をうかがえるところもあり、大変読みごたえあります。
これまでも沖縄は『琉球処分』(大城立裕)の小説でも書かれていますが、明治政府の廃藩地検の際も切り捨てられた歴史がありました。
小説とはいえ、歴史のひとコマを描いた価値は大きいと思いました。作家・山崎豊子の作品にはこのようなところがけっこう多いので好きです。
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◎日本のサッカーはなぜシュートがきまらないのか・永井洋一著(合同出版)
今、日本代表のサッカーチームはアジアカップで決勝戦までこぎつけていました。その勝因はいったいなにか?…と考えたときこの本に書かれていたことの逆を実践したように思えます。決勝戦までに、今までの反省をみごとに学習し実践しているように思います。
本によれば、南アフリカワールドカップの日本を分析している。例えばパス成功率はベスト16チーム中最低、決定力のなさも指摘している。チャンスはあるが、ここ一番の決定力で成功していれば、ゴールネットをゆらしベスト8も夢ではなかったとも…。
では今回、アジアカップでの活躍はなぜできているのか…。その答えにゴール前の正確なパスワークがあり、外国でプレーをする選手がほとんどゲームを組み立て、相手ディヘンスを切りくずしている国際基準があるからだと思えました。
また、外国からきた代表監督は日本の文化(強いては日本人の行動パターン)との闘いであったかを書いていた。これは面白い指摘だと思う。昔から培ってきた日本の独自の文化が築かれてきた戦いのパターンをいかにうまく効率的にのばし、さらにそれを攻撃に結びつけるかという問題と直面している。
文書に「絶好のチャンスをものにできなかったときに、そうした心理で納得してしまう私たちの気質こそが、勝負の分かれ目嗅ぎつけ勝負をたぐり寄せる「決定力」が育たない原因の一つではないかと、と私は思っています・34頁」と指摘したとこなるほどと思います。
たかがサッカー、されどサッカーだと思った1冊でした。
23日アジア杯サッカー決勝戦で日本がオーストラリアに延長後半、李選手のボレーシュートによって1対0で優勝しました。やった!!!。
この得点も外国移籍、長友(イタリア・チェジェーナ)のセンタリングのアシストによっての決勝点だった。今回、アシスト賞があるとすれば、断然、長友選手だったに違いない。これも、やはり日本的なイメージよりも基準がちがったのだろう思う。香川選手の離脱はいたかった。
お疲れさまでした。
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◎指導者バカ・西村卓二著(日経プレミアシリーズ)
西村卓二といえば日本卓球代表チームの監督。監督の仕事は結果を残すこと…。それが一つ。だが、それだけでいい選手は育つのか…という疑問が常についてまわるのも監督の仕事です。そんな監督の悩みと考えを示した1冊でした。
さらに試合より、練習の時のほうが監督として仕事は重要で厳しくするともいう。ムムム納得する。試合は、選手のはれの舞台。応援する側に回ってがんばれというしかないともいう。
監督であるまえに一人の社会人と考えれば、人として当たり前の人間を育てるということだろう。選手生命は短い、その後の人生の方がはるかに長い。そう思えば、一時の有名選手で華やかな世界は消えるということだろう。選手にとって大切なのは選手生活で培われた人間関係、人と人との付き合い方だとも…。さらには、人として自信を持ってもらうことが大事だともいいます。
どれをとっても、私たちの生活と共通する場面が多いのではないかと思いました。指導する…ということは一方で自分が選手に支えられていることに気がついたり、選手の欠点を諭してあげ気づかせることによって、克服する機会をつくりあげることだと思います。
どれも仕事や家族、さらには社会の人間関係の間でも同じだと思えた1冊でした。
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◎あなたが変わるまでは私はあきらめない・努力するこころの育て方・井村雅代著(光文社)
NHKラジオ番組「どよう楽市」のゲストで井村雅代氏の声を聞いてから読みたくなった本です。シンクロナイズドスイミングの監督であった井村雅代さんがオリンピックで何気なく応援していたスポーツの監督だったとは…。
監督が北京五輪の代表チームに招聘されたときの話は面白い。多くの日本人にバッシングを受け、それでも中国監督になった。
中国の監督になって思ったことは、もっと日本人が世界に出て日本のシンクロを広めること。そして、日本の文化を生かした「表現の細やかさ」など広めていって、これを世界基準にして審判団に訴えていくことが必要なのではないか…ということであったようです。
いまや、シンクロでロシアやスペインと競っても今のところ世界基準(技術の正確性、力強さ)が先攻してしまっているため勝てない…だそうである。これが、今世界中のシンクロの世界基準だそうです。だから、日本の良さを世界に広めるためには、日本人監督が招聘されていくことも大切な理由になるそうです。
だからといって、監督がいってすぐ変わるかと言えばなかなか大変だった様子でした。中国へ行ってそれがわかったようです。容姿は背が高く、すんなりした体型がまだ本当に生かされていなく、基礎体力も出来ていない中国選手に驚いたようです。挨拶も、それから筋力の作り方もできていなかったため、ここで日本の文化の登場で「愛想笑い」や「自分の思い伝える」ことがいかに大切かということが書かれてありました。
「自分は何をすればいいのか考えて行動すること。それが大事なんです。みんながやっているからじゃなく、自分はどうするのか考える。小さな行動でも、自分なら何ができるのか・29頁」とあるように、一人ひとりの強い思いと実行の努力しか強くすることできないのだなと思います。
「頑張れじゃだめなんです。何なのために頑張るか、そのための練習があります」というこだろうと思います。
読み終えて、監督(指導者)の思いがあやふやだと選手も頑張れないのだな思います。選手には、自分にはできるという自信をつけさせるためにも、選手自身が努力を惜しまない心をつくってあげる環境、指導も絶対必要なのだと思いました。
最後に今月はスポーツ関係の本が多かったようだ。それも、監督という指導する人が書いたものだった。それは、私があまりにも不安定で自信がないことあるのだろう。
そんな思いもあり、一流の監督はどんな気持ちで、選手(人間)に助言し、自信の持てる人をつくっていくのだろうか…という気持ちもあったにちがいない。そのなかで、何よりも自分が自信のもてる生活を作りたいと思っていたのだろうという証だろう。
いずれにせよ、本は読まなくても死にはしない。しかし、読まないより、読んで何らかの人の書いたものを読むという行為は今より少しでも違った見方も世の中に多いことに気づかされる。そんなことが、大切なのだと思う。
他に読んだ本「犬を殺すのは誰か」(ペット流通の闇)太田匡彦著・朝日新聞。「本は物である」(装丁という仕事)桂川潤・新曜社などがありました。
今月も最後の日曜日なりました。速い…と思った月でした。
そろそろ、おおよその会社では前年度予算の消化や新年度予算の取り組みがはじまるころでしょう。労働界では春闘という言葉も聞こえてくる時期でもあります。
他の会社からの新しい仕事を受注するころでもあります。ありがたいことに、営業の方から「こんな仕事はでやってみてくれませんか…」という相談を受けることもあります。
相談されて「出来そうだとか面白い」と思う仕事もあります。どんな基準で決めるのかといえば、私は「職場の人数と技術、さらにどれだけ時間がかかりそうか…、あるいはお客様のこれまでの対応等など、今までのお付き合いでのどうか」と思いつつ決めます。あるいは担当者の熱意でしょう。
実際、明らかに物理的(人数・技術・時間・手間賃)を考えても無理な場合はお断りを営業の方にいいます。
無理をして健康を害してまでやることが本当の仕事だと思いません。それでは次がなくなります。
実際のところ、新しい仕事にむかう時誰にどんな風に、いつ、どんな形でやろうかと悩みます。「やりたい…とできる」は違うと思うからです。まして、お客様に頓挫してしまった場合に大変ご迷惑をかけ、お客様、担当者の信用を落としてしまいます。そんな事を考えると、現時点の状況でできるか悩むところです。(その仕事ための新規採用を会社が考えてくれればまた別になりますが)
自分の見聞を高めたいということで、営業の人の予定がしっかりしていて、サポートもしかっり頂けそうなら頑張ってみたい仕事も個人的にあります。しかし、仕事は一人では完結しません。多くの協力で成り立っているわけですから無理なものは断らなくてなりません。
その断り方にまた悩むところです。
「できない…」では理由になりません。なぜ、どうして、現時点ではこうだから…などと、結局できない理由を納得してもらわなくてはなりません。さらには、このことによってお互いの信頼がなくならないによう、次につなげるようにするための断り方です。
悩んでしまっても仕方がありません。とりあえず誠意を持って対応するしかありません。
…と思います。また一本白髪が増えそうです。出来れば、何の仕事に対してもスタッフがすぐ考えつき、じゃがんばろうや!と言える職場が大事だと思います。いま出来ない仕事でもいつか、できるような人数、時間的余裕がつくれる職場にすることが今の仕事の大切な目標だと思えます。小さな仕事も、チリと積もれば山となる…です。それが今一番対応できることだと思います。
どう思いますか…。
それでは今日はこの辺で…。
なにはともあれ…はやく温かくなってほしいですね。
たまたまページを開いてみてくれた方、ありがとうございました。
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