パピとママ映画のblog

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ジグソウ ソウ・レガシー/JIGSAW★★★・5

2017年11月11日 | アクション映画ーサ行

2004年の第1作以来、世界中の人々を震え上がらせてきたホラー『ソウ』シリーズの新章。残酷なゲームを仕掛けてきた男ジグソウが死んで十数年後、何者かによる新たな惨劇が繰り広げられる。監督は『プリデスティネーション』などのマイケル、ピーター・スピエリッグ兄弟。ドラマシリーズ「ザ・グレイズ 〜フロリダ殺人事件簿」などのマット・パスモア、『ブルーに生まれついて』などのカラム・キース・レニー、『スティール』などのクレ・ベネットらが出演する。

あらすじ:第8作は、街中の公園で、バケツをかぶった奇妙な死体が発見される事件から幕を開ける。その死体は顔半分がはがれ、さらに首の皮膚がジグソーパズル型に切り取られていた。伝説の連続殺人鬼ジグソウが復活したのか? あるいは後継者なのか? さまざまな憶測が飛ぶなか、捜査班が死体の傷の奥から抜き出したUSBスティックをパソコンで起動すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪がつぐなわれるまで終わらない」と、ジグソウとおぼしき声が再生され、現場は混乱に陥る。

予告編では、頭にバケツをかぶせられ、鎖につながれた5人の男女が目を覚ます場面から始まる。鎖が急に巻かれ、その先には激しく回転する丸ノコが多数配置されており、男女は恐怖の悲鳴を上げる。

その後、脱穀機のような装置の中でもがく男女の姿や、サイロの中で穀物でもがき苦しむ中で、天井から目の前に丸ノコや包丁などが落ちてきて悲鳴を上げる女性と男性の二人。穀物に隠された罠にかかり、男女が危機に陥るさまといった阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵図が繰り広げられる。

さらに、“ジグソウ”パズルが模された死体から取り出されたUSBメモリから10年前に死んだはずのジグソウの音声が流れ、トレードマークのビリー人形やファンにはおなじみの拷問装置“逆トラバサミ”も登場。ジグソウの復活を告げるアイテムが多数確認できる。

感想>今までにトータルで7本が製作された大ヒットシリーズ「ソウ」は、猟奇殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められ、生存をかけたゲームを強要される人々を描くショッキングスリラー。「ソウ」シリーズを1作目から鑑賞して大ファンとなったので、7年ぶりの「ジグゾウ・ソー・レガシー」には久々に心が躍り、期待して鑑賞しました。スプラッター描写と残酷描写は本来のどうりであり、サスペンス度がアップしていた。

それに、途中でジョンの手助けをしているヤツが判明してしまうのが残念。最後まで謎解きをしながらの方が良かったのに。それにしても、初日の観客数が大いのに驚いた。こういうグロイ、スプラッター映画は人気がないのにと思っていたからだ。

もちろん、殺人ゲームでの拷問器具の操作には、いつもハラハラするのが楽しみというファンも多いだろうが、やはり前回と同じように残酷極まりない装置には、極度の緊張感を感じざるを得なかった。次から次とよくもまぁ、こんな残酷な装置を考えるものだと目を見張って鑑賞。

医者のライアンが足を罠のワイヤーに挟まれて絞り上げられて切断。悲鳴を上げる男の足を吐血してあげる女性。死体がザクザクに切られて、血がドバ~っと出たり、その後の死体が切り刻まれたりした描写もエグかった。このライアンが最後まで生き残ったのだが、その後が解明されていないのが不満。

それと、酸入りの注射器を首に刺されるシーンや、丸ノコが回転して近づく恐怖といったら、自分もその場にいるような錯覚を覚える。一人減り、二人死に、最後に生き残るのは誰なのかと気になりながらも、拷問器具が以前よりあまり工夫されてなかったような気がしてならない。

監督は『プリデスティネーション』などのマイケル、ピーター・スピエリッグ兄弟。ゾンビ・アクション「アンデッド」で注目を集め、イーサン・ホーク主演の「デイブレイカー」「プリデスティネーション」で着実に評価を高めてきたふたりだ。「巧妙で、驚きやミステリーが詰まった脚本」でサスペンスが強まったと明かし、「これはリブートじゃない、新鮮なスタート。そして、パーフェクトなハロウィン映画だ」と言い切っている。

スピエリッグ兄弟が絶賛した脚本を手掛けたのは、「ピラニア」シリーズのピーター・ゴールドフィンガーとジョシュ・ストールバーグのコンビ。

死体にジグソーパズルを模した印をつけることから、その名で呼ばれるようになったジグソウは、人間心理を巧妙に読み取り、二重三重にも計算されたトラップで“被験者”と呼ばれる対象者を追い込む殺人鬼。「死んだはずのジグソウが、なぜまた現れたのか?」ジグソウことジョン・クレイマーは10年前に死んだはずなのに。主人公のジョン・クレイマー役のトビン・ベルは、今年で75歳なんですね。歳相応であり元気な姿が見られました。

だが、殺人そのものが目的ではなく、ゲームの対象者に生きる意味を見いださせること、もしくは自身の業(ごう)を正させることを志している。選ばれた5人は、過去に他人を陥れる様や、もちろん殺人もある人ばかり。

実は、最初からずっと観せられていたゲームが10年前の話であり、五人の今回拉致されゲームをやらされたメンバーの中の一人が、一斉に昏睡から目覚めてゲームをするはずだったのに、一人だけ昏睡から目覚めず、ジグゾウが出て来てその一人を助け出し、自分の後継者として弟子にしたのだ。

今回は、警官の後継者の仕業と睨み、捜査を開始する刑事のハロランとキースの活躍もあり、そのハロラン刑事の悪徳ぶりも見ものです。

「ソウ3」で不治の病によってこの世を去るも、後継者たちの行動を予測して策を講じるなど、ジグソウはこれまでのシリーズで実質的に死のゲームを支配する存在だった。シリーズ第7作「ソウ ザ・ファイナル 3D」で終結したはずのシリーズの“復活”に伴い、シリーズに舞い戻ったジグソウ。どのように登場し、どんな役割を果たすのか、この辺も気になるところ。

続編もありきなラストなので、腐れ縁の「ソウ」シリーズ、最後まで観ることになりそうですね。

SAW ソウ:2006年11月24日

SAW2 ソウ2:2006年11月26日

SAW3/ソウ3:2006年11月26日

SAW Ⅳ:2007年11月21日

SAW5 (ソウ5)2008年12月4日

SAW6/ソウ6:2009年11月14日

ソウ ザ・ファイナル3D:2010年11月4日

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