パピとママ映画のblog

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マイティ・ソー バトルロイヤル★★★★★

2017年11月03日 | アクション映画ーマ行

クリス・ヘムズワース演じるマーベルの人気キャラクター“ソー”が主役の「マイティ・ソー」シリーズ第3弾にして「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」へと繋がるアクション・アドベンチャー大作。復讐に燃える最強の敵を前に、盟友ハルクや宿敵ロキと手を組み、迫り来る世界の終わり(ラグナロク)を食い止めるべく極限のバトルを繰り広げるソーの活躍を圧倒的スケールで描き出す。共演はマーク・ラファロ、トム・ヒドルストン、イドリス・エルバ、アンソニー・ホプキンスのほか、最強の敵ヘラ役でケイト・ブランシェット。監督は「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」のタイカ・ワイティティ。

あらすじ:アスガルドの王子でありながらアベンジャーズの一員となり、地球を守る戦いに身を投じてきたソーはある日、再会した父オーディンから世界の終わり(ラグナロク)が迫っていると告げられる。そこに現れたのは、ある理由からアスガルドに対し強烈な恨みを抱く死の女神ヘラ。ソーの究極の武器ムジョルニアをいとも簡単に破壊する圧倒的なパワーを持つ彼女は、アスガルドの文明を崩壊させるという恐るべき復讐を計画していた。そんな中、ヘラによって宇宙の辺境サカール星に飛ばされてしまうソーだっただが…。

<感想>“アベンジャーズ”の一員であり、神々の世界アスガルドの王子でもある“雷神“ソー(クリス・ヘムズワース)の活躍を描いている。故郷のアスガルドへ戻ったソーを待っていたのは、トラベルメーカーの弟ロキ(トム・ヒドルストン)の起こした大事件だった。彼は長い間囚われていた恐るべき”死の女神“ヘラ(ケイト・ブランシェット)を解き放ってしまったらしい。

今回は無敵のソーの前に復讐の鬼と化した死の女神ヘラが現れて、彼を絶体絶命のピンチに追い込むという、つまりは、ソーの究極の武器ムジョルニアをも簡単に破壊してしまう。ロキとソーの二人はあっと言う間に、宇宙の辺境へと飛ばされてしまう。

オーディンに恨みを持つヘラは、アスガルドへ向かい最強の戦士スカージを手下にして、アスガルドを思いのままに支配をして、崩壊させるべき恐ろしい復讐を遂げようとしている。

そんな時に流れ着いたのが、独裁者グランドマスター(ゴールドプラム)が支配する惑星サカール。ワケありの女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)によって、グランドマスターに売り渡されたソーは、格闘技大会へ出場することになる。

この地で絶対王者として扱われているアベンジャーズ朋友ハルク(マーク・ラファロ)と対決することになるとは。今回のソーはユニークであり、まるで、「グラディエーター」の様なコスチームを着て、髪の毛の短く切り、鎧を付けたハルクと対決するのだ。緑色のハルクに「お前はアベンジャーズの仲間だ」と言っても聞き入れない。まるでお笑いコンビのような戦いだが、その内にやっとこさ元の人間博士に戻るが、着ている洋服がトニー・スタークのジャケットとTシャツなのだ。それでもソーは不死身の身体なので安心ですからね。負け続けのソーですが、今回は、最後でやっとこさ、“雷神“ソーの力を発揮するので期待して下さい。

彼女の野望を知ったソーは、ロキやハルク(マーク・ラファロ)、それに新たに加わった女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)らと型破りなチーム「リベンジャーズ」を結成する。

女戦士ヴァルキリーは、ヘラによってアスガルドを追われたソーに接近し、賞金稼ぎとしてソーを捕獲しグランドマスターに売り渡すのだ。彼女はソーを初めとしアスガルドに恨みがあったのだ。

元々は、アスガルド出身の女戦士であり、姉たちを王家の争いで失っていた。それ以来、サカールで酒浸りの生活を送っていたわけ。ソーの出現で、くすぶっていた運命が大きく変わり、暴れると手が付けられない状態に、弟のロキと一戦を交える展開もあり、ロキが負ける。相変わらず、悪人だか善人なのか分からない。コロコロと性格が変わるロキ、今回は兄のソーの力となるので良しとしよう。

タイトルの「バトルロイヤル」は、複数人が一斉に戦い、最後まで生き残った1人を勝者とする対戦方法。本作では、世界を終わりへと導く最強の敵と対じしたソーと、ソーを取り巻く登場人物たちが、プライドを捨て敵味方関係なく共に戦う様が描かれることからこの邦題になったというのだから面白い。

彼女ヘラは、父オーディンの最初の子供であり、彼らにとっては姉にあたるのだが、邪悪な性格で父のアンソニー・ホプキンスに城の地下室へ幽閉されていたらしい。今回は、父親のオーディンは、義理の息子のロキによって記憶を消され地球へ追放されていた。魔法使いドクター・ストレンジに発見される。記憶を取り戻した父王は、ソーに向かってラグナロク=世界の終わりという、言葉を発するのだ。だいぶ耄碌している状態の父上。

それに、宇宙の辺境にある惑星サカ-ルの統治者、グランドマスター。捕らえた得物に服従ディスクを首にペタと張り付けて支配している。絶対王者のハルクの対戦相手を探していたところにソーが見つかったというわけ。ここでは、ロキがグランドマスターに取り入り、楽な立場にある。

ヘイムダル(イドリス・エルバ)=アスガルドと地球を繋ぐ架け橋“ビフレスト”を長年守ってきた最強の番人。その役目は現在スカージに譲ったようだ。これまでアスガルドの平和をずっと守って来た者として、ある意味ソーたちを指導する年長者的な存在だったが、今回はアスガルドの民を守るため、ソーと共にヘラと戦う戦士の顔を見せる。

それにもう一人、ソーに忠誠を誓い軍を率いてヘラと戦うホーガンの浅野忠信が顔を見せているのだ、ちょい見せながらも、ヘラと戦う勇気を買おうじゃないか。メガホンをとったのは、現代社会で共同生活を送るバンパイアたちの日常を描いた「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」のタイカ・ワイティティ監督。

ヘムズワースのコメディセンスを看破し、ソーをこれまで以上に魅力的に描きたいと意気込みをもって本作に挑んだという。ということで、ところどころに、笑いのエッセンスが散りばめられており、アクション映画の王道もあり面白かったです。

エンディングの後にも、ソーとロキのジョークネタも、それに最後には、ゴードンのグランドマスターが、ガラクタの廃棄置き場に出て来るところ、また次のにも出るのかな。

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