パピとママ映画のblog

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劇場版 零 ゼロ ★

2014年10月08日 | アクション映画ーサ行
本作が初の映画出演となるモデル出身の中条あやみをヒロインに迎え、ホラーゲーム「零~zero~」を基に映画化した学園ホラー。学生寮を舞台に、少女たちが連続で行方不明になるという事件に巻き込まれていく模様を描き出す。『リアル鬼ごっこ』シリーズなどの安里麻里が監督と脚本を務め、民俗学者で作家でもある大塚英志の原作を映像化した。謎が謎を呼ぶ物語に引き込まれる。

あらすじ:アヤ(中条あやみ)は山間部の町にある、ミッション系女子高校の学生寮で生活していた。ある日、彼女はまるで自分の死を予告するような鮮やかなビジョンを見て以来、部屋に引きこもるようになる。それと同時にあちこちで少女の幽霊が現れるようになり、目撃者たちが次々と姿を消す中、寮住まいのミチ(森川葵)も、自分の目前で親友を見失い……。

<感想>この山の中にある全寮制の女子校は、もしかして孤児院なのだろうか。両親とか面会に来ていないし、そのようなことには一切触れていない。だから、彼女たちが次々と失踪したり、水死体として発見されても両親とか大騒ぎして現れないのだ。

レズビアンのような、決して果たされることのない恋に落ちた少女たちは、禁断のおまじないに手を出して、その呪いで命を落とすのである。原作というか、人気ホラーゲームだそうで、安里麻里監督の現時点での最高傑作なのだろうが、観ると結構ラフな映画だと気づかされる。
決して気を抜いて観たつもりはないのだが、少女たちの集団“零”の気にたぶらかされでもしたのか、何が何やら不満だらけだ。

町をうろつく“メリーさん”も伏線なのだろうが、古い写真に写るアヤと瓜二つの顔にキスをすると死に至る心霊写真。夜中の零時に屋根裏部屋にあるその写真とご対面。その後、キスをした女学生たち5人がそのまま森の中へと消えて行方不明。結局川で死体となって発見されるも、警察は溺死と判断して捜査なんてしないのだ。

サスペンス映画ではないので、観客をやんわりと恐怖に陥れるつもりなのか。しかし、学校のシスターの弟タカシがなにやら鍵を握っているようで、気になっているのに、みんなは知らん顔。その内にタカシがアヤを山の奥にある廃墟の貯水槽に連れて行き、長水槽に沈めてしまう。扉は締めてあるし、暗いし水の中から絶対何か出て来ると思っていたら、実はこの学校へ幼い頃に双子の姉妹が入園してきた。その姉のマヤが園長の昔の呪いのことで、貯水槽に入れと命令されまだ幼い姉のマヤが貯水槽に入り死んでしまう。だが、何年もの間、妹のアヤに逢いたくて成仏しないで幽霊となっていたのだ。

でも、アヤは部屋に閉じこもって何日も出てこないし、もしかして自殺したのかもと思っていたら、元気に部屋から出て来た。それに、タカシに貯水槽に入れられるも、双子の姉のこと忘れていたみたい。自分にそっくりな幽霊が水の中から出て来て驚くのは変ですから。
結局は、先生とその弟タカシの仕業だとおもっていたが、実は園長が昔、恋仲だった友達と、湖に心中しようとするも自分だけ助かってしまい、いまでもその相手の女が呪って幽霊となって出て来るというのだ。この園長の仕業なのに、警察はどうしたのか?・・・ゲームなんだから結末が分かればゲームセットなのか。

ゴシックホラーふうなロケ・セットや、ひっそり、ひんやりした雰囲気は悪くはないが、呪いとか神隠しとか、亡霊とか、地震が起きたとばかりに画面が揺れて、ご大層な現象が描かれても、あくまでも現象のままで謎は解けませんから。
ショートカットの森川葵ちゃん、可愛いですね。主人公の中条あやみよりも好きです。園長の美保純は、始め誰かと思ったくらいババァになっていた。
いや、ホラーに答えはいらないといわれればそうだが、制服姿の少女たちという、ある種の秘密結社的存在をモチーフにしたホラーとして、好きになる人はいるかもですね。
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