パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

アンジェラ ★★

2013年03月03日 | アクション映画ーア行
美しく凶暴な女スパイの闘いを描く、予測不能のサバイバル・アクション!
この女、最凶!

監督:アントン・ボルマトフ 製作:コンスタンチン・エルンスト/イーゴリ・トルスツノフ
<キャスト&スタッフ>
アンジェラ…ナタリア・ロマニチェワ
ウィズ…エフゲーニー・トゥカチュク
キッド…キリル・ポリューヒン
あらすじ:ウクライナで発砲事件を起こして逮捕されたギャングの男は、警察の拷問によって組織の情報を吐かされようとしていた。ギャング団のキッドたちは、彼の妹アンジェラを人質にとって口止めをするため、彼女がいるチェコへと向かう。危機をかいくぐりながらも、娼婦宿にいるアンジェラ連れ出したキッドたちだったが、彼女は刑事を皆殺しにして身を隠していたスパイだった! この危険な女が解き放たれたことによって、あまりにも凄惨なギャングの抗争が始まってしまうのだが……。
<感想>ツタヤで新作で宣伝していた。ノワールの文法に忠実な、しかし無機質な暴力描写だらけの、命の値段が激安なロシアン・ノワールな作品。「アウトレイジ」な悪人がビヨンドする前に全員完結してしまう、そんなバイオレンスな映画です。
ドンパチをかまして警察に捕まった殺し屋がいて、口を割らないように殺し屋の妹を人質に捕ろうと考えたマフィアのボスが、配下のギャング一味に指令を下すのですが、修羅場をかいくぐりつつも、彼らはターゲットの女の身柄を確保に成功する。
実はこの女、えげつないレベルのサークル・クラッシャーだったもんだから、さぁ大変。女はギャングの一人を手玉に取り、裏切りをけしかけます。修羅の国ロシアでは、裏切りはすなわち死を意味しますから、血が流れるのは必至なのです。
ていうか、この映画、全体的に命の値段が激安で、誰かれ関係なく虫けらのように人が死にます。その死にざまはすぐにでも物みたいに、冒頭のAKMSをぶっ放す虐殺シーンなんざ日常茶飯事みたいな塩梅で、ヒロイズムに背を向けた無機な暴力描写がとても恐ろしいロシアなんですよ。
恐れをしらないギャングたちでも、あまりにも美しく狂暴なヒロイン、アンジェラ、解き放たれた美しき野獣によって、壮絶なバトルが始まるんです。とにかく、男を惑わせ、倒していく姿はデンジャラスでエロティックですから、それに感情移入しずらい外道が、勝手に死ぬだけですから、火事場の見学ていどで楽しめます。
それにしても、ギリギリセーフで一応娯楽作品の体裁を保っているんですね。
唯一気がかりなのは、ヒロインのあだ名が「エイリアン」ってことなんですが、何故女の子に色もののあだ名をあてがうのか、そのロシア的ネーミングセンスに釈然としないものがあります。原題が「THE ALIEN GIRL」
最近見た、『エージェント・マロリー』とか『コロンビアーナ』など、美しくて強い女性のアクション・ムービーですね。
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