パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

リンカーン弁護士 ★★★★

2012年07月14日 | アクション映画ーラ行
お金を積めば誰でもOK!・・・腹黒弁護士、高級車リンカーンの後部座席を、事務所代わりにしている型破りな弁護士を主人公にした法廷サスペンス。
あらすじ:お金儲けが大好きな弁護士ミックは、美味しいクライアントを紹介される。資産家の息子ルイス。お金の匂いがプンプン、毎度ありがとうございます。
ルイスは売春婦から「暴行された」と訴えられていた。一方、ルイスは逆に暴行を受けたと主張。シロかクロかは別にして、ミックは依頼を受けてしまう。

ミックが以前手掛けた殺人事件の手口がどうも今回とも似ているように思えてきた。となると、ルイスが殺人事件の真犯人だった?・・・ミックどうする?
ルイスの過去を調べていた探偵のフランクが銃殺された。さらにミックが持っていた拳銃が紛失したことも判明する。弁護中のミックに殺人の容疑がかけられる。(作品資料より)

<感想>米国でスマッシュヒットを記録し、続編化&テレビシリーズ化が決定しているというのだ。リンカーンに乗ってLA中の法廷を駆け巡る弁護士ミックは、お金のためなら胡散臭い相手からの依頼でも引き受けるちょいワル男。
簡単に大金が手に入りそうだと踏んで、資産家の息子ルイスの殺人未遂事件を弁護することに。ところが調べていくと、過去にミックが担当していた殺人事件の真犯人がルイスである可能性が強いことがわかる。

ルイスが訴えられた殺人未遂事件の裁判が進むに一方、ルイスの過去を調べていた探偵のフランクが殺される事件が発生。ミックにその容疑が掛る。すべてはルイスが仕組んだ罠だった。ミックはどう反撃するのか?・・・。
ロースクール出身のマシュー・マコノヒーにとっては、出世作となった「評決のとき」(96)の新米弁護士役以来、久々の適役である。弁護士ものにハズレなし、最後まで緊迫感あふれる展開も面白い。練り込まれた脚本、敵味方に分かれた明快なキャラクター、多彩なキャストを交通整理するブラッド・ファーマン監督の、演出手腕が必要なため、法廷劇はどの作品も完成度が高いのだ。

演技派たちが脇を固めて好演!・・・ミックの妻に「レスラー」での好演が光っていたマリサ・トメイ。ミックの友人で、探偵のフランクを演じたウィリアム・H・メイシーやリンカーンの運転手のローレンス・メイソンも良い感じである。
危険な依頼人ルイス役のライアン・フィリップも、二面性のあるキャラで印象深いし、ルイスの母親にも注目しないと、これが伏線になろうとは、金持ちなんだから殺し屋でも雇って自分の手を汚さなくてもね、と思ったわ。

いつもはお金次第で弁護を引き受けているミックだが、友人のフランクが殺され、一人娘の命も狙われ怒り心頭のミック。だが弁護士には依頼人に関する守秘義務があるから、さぁ~どーする!二転三転する展開に、とにかくスリル満点で楽しめるのが最高。
法曹界以外の者を味方にするミックのやり方。悪賢いミックは、金を渡してマスコミを手なずけている。場合によっては敵対する人間さえも巧みに利用してしまうのだ。依頼主であるルイスとの騙し合いは、裏技づくしの逆転劇。果たしてどちらに軍配があがるのか、見てのお楽しみと言う事で、ネタバレはしません。

マイケル・コナリーの小説の映画化であり、人気法廷シリーズの第1作の映画化。一風変わったやり手の弁護士が、罠にハメられて苦闘する法廷サスペンス。第2作「真鍮の評決 リンカーン弁護士」と、シリーズ化を期待したいものですね。
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